第116回 日産 スカイラインGT-R(R34型)【おいしい中古車】
カテゴリー: クルマ
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2010/02/12
■名機RB26を積む最終モデル
車好きならば、誰しも一度は乗りたいと思うGT-R。なかでも480馬力を絞り出す現行型は、世界の頂点を争う一台です。しかし、登場から2年以上たった今でも、さほど値崩れしていません。そんな中、名機RB26エンジンを搭載した最終モデル、R34型がついに200万円を切ってきたのです!R34型のGT-Rは、ベースのスカイラインに遅れること約8カ月、1999年の1月に登場しました。現行型に比べると、スペック上は見劣りしますが、アテーサの4WDシステムやブレンボのブレーキなど、一線級のシステムを備えたGT-Rは、やはりとんでもないパフォーマンスを発揮していた一台です。
↑全長とホイールベースを短くし、デザイン的にもシャープになったR34。ボディは引き締まった肉体のようなフォルムで、見る者を惹きつける(左右)
それがいよいよ200万円切り。確かに現行型のGT-Rは速いです。しかし我々庶民にとっては、高嶺の花以外の何物でもありません。そこでR34型です。よく考えてみてください。R34も現行型のGT-R同様、デビュー当時は高値の花だと考えてませんでした? 欲しいけど、やっぱ高いよね、と。そのR34が100万円台で買えると聞いたら、何とも心が騒ぐじゃないですか。みなさんご存じの名機RB26。R32、R33と熟成され、その最終モデルがR34に搭載されています。今や絶滅の危機に瀕している直6。現行型は高いという理由もありますが、今後いつでも乗れるという考え方もできます。しかしRB26はどうか。あと10年たったら、プレミアム価格が付いているかもしれません。
プレミアムと言えば、R32やR33。特にR32のバリモンは、新車時価格とそう変わらないプライスが付いていることもあります。それに年式的にもすでに20年選手。そういった程度と価格のバランスを鑑みると、今R34GT-Rはかなりおいしい状態にあるのです。
↑走りへの高揚感を高めるインテリア(左) ホールド性に優れたシートは、コーナーでの安定感も抜群(中) 直6のRB26は、一度は乗りたい名機中の名機だ(右)
■GT-Rをノーメンテで放っておく?
冒頭でお話しした100万円台のGT-R。これはベースグレードの2.6で、走行12.6万kmの修なし車。走行10万kmオーバーがネックと考える方も多いと思います。でも考えてもみてください。自分がGT-Rを手に入れたら、かなりこまめにメンテすると思いません?GT-Rはそこいらの車と違い、ある意味特殊な車です。あくまで確率の話ですが、かなりの車好き、しかもお金持ちが購入していたでしょう。そんな人が、ろくにメンテもしないで放っておくとはなかなか考えにくいものがあります。
中古車は、走行距離よりどう使われてきたかが大事、と言われますが、その点GT-Rは安心感が高いのかもしれません。程度と価格のバランスがおいしいR34、個人的にも今のウチに名機RB26を味わっておきたいものです。
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