【福祉車両購入ガイド】トヨタ シエンタ 助手席リフトアップシート
カテゴリー: 福祉車両 ニューモデルガイド
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2013/09/12
小さなミニバンは大人数が乗れる割に取り回しも燃費も良いので、家族三世代で乗るのに魅力的な車ですね。しかし、三世代となると祖父母に足腰が弱っている人がいてもおかしくありません。そんなときに便利なのが、シートが回転&昇降して乗降を助けてくれるタイプの車です。
今回はそんなシートを備えたコンパクトミニバン、トヨタシエンタの助手席リフトアップシート車をご紹介します。
ベースのシエンタ(2003年9月~)は全長がプリウスより30cm以上も短いのに3列シートを備えている超コンパクトなミニバンです。そのため取り回しがしやすく、燃費も良いため人気の1台になっています。
また、後席両側にスライドドアを備え、シートアレンジも力いらずで簡単に行えるなど、使い勝手のよさも特徴です。このシエンタの助手席が回転&昇降して車外まで出てくる仕様となっているのが助手席リフトアップシート車です。両足を地面についたまま、お尻から座ったり立ちあったりできるのがポイントです。
電動で回転&昇降する機能が助手席に備わるだけですから、乗車定員は他のシエンタ同様、7人です。また助手席の座り心地は他のシートと変わらないので、車いす仕様車で車いすに乗ったまま移動するのと比べると、長時間のドライブが快適です。足腰が弱っていない人でも普通に使えます。
そのため、家族三世代でのドライブから、日常の買い物や子どもの送り迎えまで幅広く使うことができるでるでしょう。なお、シートが昇降しない回転スライドシート車もありますので購入時には注意しましょう。
原稿執筆時点でカーセンサーnetを見ると、助手席リフトアップシート車は11台、回転スライドシート車は2台見つかりました。価格は2004年式&9万kmの25万円からとなっていました。同車には車いすごと乗せられる車いす仕様車もありますが、それと比べると相場は安くなっています。
先述したように、車いす仕様車と比べると、日常での利用も足腰の弱い人を乗せる場合も他のシエンタと同じように使えますから、それで相場も安いのならお買い得ではないでしょうか?
乗車定員/7名
リフト能力/100kg(シートを除く)
シート下降時最低着座面高さ/440mm
シートの車外飛び出し量/800mm
回転時足元スペース/345mm
Text/籠島康弘