【福祉車両購入ガイド】スズキ エブリイ/エブリイワゴン 車いす仕様車
カテゴリー: 福祉車両 ニューモデルガイド
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2013/04/11
普段から車いすを利用する人の通院などに、車いすごと乗れる車は便利だ。コンパクトカーやミニバンもあるが、軽自動車なら維持費が安いし、取り回しがいいので普段のお買い物などにも使いやすい。「とはいえ軽自動車は狭いのではないか」と思う人にオススメしたいのが、軽1BOXをベースにした車いす仕様車だ。今回はスズキ エブリイとエブリイワゴンの車いす仕様車を紹介しよう。
ベースのエブリイ(商用車)とエブリイワゴン(乗用車)は2005年8月に登場した現行モデル。両側スライドドアを備え、軽自動車枠いっぱいのボディゆえ広々とした空間が魅力の軽自動車だ。このエブリイとエブリイワゴンに車いすを乗員ごと乗れるようにしたのが車いす仕様車だ。バックドアを上げ、スロープを降ろして車いすを乗降させる。電動ウインチが標準で装備されているので介助しやすくなっている。
エブリイの車いす仕様車にはリアシートがなく、代わりに車いすの人の横に補助シートを備えるモデルが用意されている。また車いすの人が体を支えやすいよう車内の手すりが標準装備となる。一方エブリイワゴンは車いすを乗せる際にリアシートを折り畳んで使う。リアシートは外すことも可能だ。たまに車いすの人の通院に使う程度で、普段は買い物や子どもの送り迎えなどに使いたいという人は、エブリイワゴンのほうが便利だろう。
原稿執筆時点でエブリイは2台、エブリイワゴンは13台見つかった。エブリイのほうは1万km未満など走行距離が少ないため100万円以上するが、エブリイワゴンは総額65万円から見つけることができる。エブリイワゴンのほうが台数も多いので選びやすい。エブリイは介護専用車でエブリイワゴンは兼用車なので、使用目的と合わせて検討しよう。
乗車定員/3名(エブリイ※補助シート付きは4名)、4名(エブリイワゴン)
スロープ角度/14度
スロープの車外飛び出し量/1345mm
スロープ幅/705mm
開口部の高さ/1340mm
室内高/1370mm
Text/籠島康弘