古めかしいというより親しみを感じさせるフォルムが魅力

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OVERVIEWモデル概要

よりリアルな懐古調を味わうなら旧モデルがオススメ
初代のデビューは2002年。自然吸気(NA)モデルのみでスタートしたが、2003年には2種類のターボ仕様を追加するなど、性別を問わないユーザーの取り込みを図った。2008年、フルモデルチェンジが行われたが、真正レトロ感では初代のほうが上。よりリアルな懐古調を味わいたいならば、旧モデルこそオススメである。

GRADE VARIATIONSグレードバリエーション

グレード名 トランスミッション ひと言解説
G 4AT デビュー時からモデル末期まで設定されたNA車の廉価グレード。MDプレイヤーや6スピーカーが非搭載となる
X 4AT G同様、全年式を通じて設定されたNA車のベーシックグレード。流通量はどのグレードよりも圧倒的に多い
X2 4AT デビューから2006年4月まで設定されたNA車。ホワイト塗装のアルミホイールや2トーンルーフを装備していた
ターボ 4AT 2002年10月から2007年5月まで設定されていたマイルドチャージターボ搭載グレード。低速域から力強い走りを楽しめる
L 4AT 2003年9月に登場し、2004年10月に廃止。2006年4月にファッショナブルなモデルとして再設定されたNA車
SS 4AT/5MT 2003年9月より設定された高過給ターボ搭載モデル。前席バケットシートなど、スポーティな装備が多数採用された
モード 4AT 2004年10月にウッド調インパネなどのシックな装備で登場。2007年5月には高過給ターボエンジンに換装された

BUYER’S GUIDE購入アドバイス

購入時のチェックポイント
大きなトラブル報告はないが
下見の際は可能な限り試乗を
リコール情報で対象台数が多いのは、変速機のベアリングに関する不具合。2002年1月から6月までに生産された車両の一部に見られる。対象車両の場合は、点検&対策品への交換が行われているかを確認しよう。車の性格上、カスタムされた物件は少ないが、高過給ターボ搭載モデルは別。荒っぽい運転が行われていた可能性もあるので、できれば試乗しておきたい。
狙い目グレード
2005年式以降は相場の
ボリュームゾーンがアップ
2004年式以前は、中古車相場60万円以下の物件が豊富。2005年式以降でもその価格帯は割と流通しているが、予算が少ないなら2004年式以前から選ぶのも手だ。予算的に余裕がある場合は、未走行車が豊富な2008年式をチェックしてみよう。この年式で最も多いのは特別仕様車Gセレクションだが、花柄シートなどの装備に、好みが分かれる。割と数が多いLやモードに絞るのもオススメだ。

RIVAL MODELSライバル中古車徹底研究

スズキ アルトラパンのライバル3モデルをピックアップ。
旧型のライフ、現行型のeKワゴン、ミラジーノなどキュートな外観とオシャレな内装の軽自動車が揃い踏みだ。
1.ホンダ ライフ(旧型)
HONDA LIFE
2.三菱 eKワゴン(現行型)
MITSUBISHI eK WAGON
3.ダイハツ ミラジーノ(現行型)
DAIHATSU MIRA GINO
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人に優しいクルマを目指して
生み出された主力軽モデル
「ハートフル・テクノロジー」をキーワードに、安全性やユーティリティ性にこだわって開発。エンジンは新設計となる直3SOHCのNAとターボで、燃焼効率を高めるi-DSIを採用。ミッションも新開発で、電子制御式4ATを搭載。全車にFFと4WDを用意。
初代のコンセプトをキープし
ユーティリティ性をさらに向上
立体駐車場に入庫可能なセミトールパッケージを採用。初代のベーシックかつ実用的なキャラクターを踏襲しながら、電動スライドドアを設定するなど、使い勝手の向上が図られた。また、軽自動車初のLEDリアコンビランプを採用するなど、安全性も重視。
他モデルとは一線を画す外観に
上質な装備を満載した個性派
スペース効率重視のモデルとは異なるスタイルを採用。外観は丸型ヘッドランプなど、クラシカルな印象が与えられ、内装はシートにベロア調生地を採用するなど、上質さにこだわった。エンジンは直3DOHC。全車に4ATが組み合わされFFと4WDを選択可能。
狙い目グレード
F ハッピースペシャル
未走行車が豊富な2008年式の中で
装備の充実した特別仕様車が狙い目

ハッピースペシャルは、2007年11月に登場した特別仕様車。ベーシックなFがベースで、スマートキーやフルオートエアコンなど装備が充実している。これらは2006年9月以降のディーバにも標準となるが、流通量が少ないため探しにくい。相場は未走行車でも90万〜100万円。
狙い目グレード
MS
電動スライドドアを標準装備して
流通量も割と豊富なMSを狙え!

相場の底値はアルトラパンより高いが、年式で見れば同程度。デビューから大きな変更はないので、全年式を対象に探してみよう。流通量が最も多いのはMだが、それより電動スライドドアが標準のMSかGSがオススメ。GSは流通量が少ないので、MSに狙いを定めるのが得策だ。
狙い目グレード
プレミアムX
プレミアム感をさらに際立てる
本革シートやウッド調内装を採用

プレミアムXは、2005年12月に追加されたグレード。本革コンビシートが唯一採用されたほか、ウッド調のインパネなど、より上質な装備となっている。全体の相場はアルトラパンを若干上回るが、プレミアムXは2008年式でも90万〜100万円程度と、装備の割にお手頃感が高い。
文:安藤 眞、ユニットクワトロ