コストパフォーマンスも満足度も高い

かつての高級車も、現役の高級車も、高級車と呼ばれるからには、それなりの“付加価値”があるものです。新車時価格が高かっただけのことはある、と言わしめる魅力。それを100万円台で味わえるんですから、中古車ライフは楽しいんです。気になる車は中古車カタログや物件をチェックしてみてください。コストパフォーマンスが高いだけでなく、満足度の高いカーライフが待ち構えていることでしょう。

第5位はM・ベンツSクラス(旧型)。M・ベンツSクラスは、いつの時代でも高級車の代名詞的な存在です。旧型になっても、現行モデル並みに素晴らしい動力性能や乗り心地を味わわせてくれるのは「さすが」としか言いようがありません。どんなシチュエーションでも、疲れ知らずの走りをもたらします。100万円台後半の予算があれば、走行距離の少ない物件でさえ狙うことができます。すでに10年落ち近くても、その実力は現役。高級の本質を知ることができるでしょう。

第4位は三菱プラウディア(絶版)。トヨタにはセンチュリー、日産にはプレジデント、そして三菱にはデボネアが最高級国産御三家としてラインナップされていました。プラウディアはデボネアの進化版で全長5mオーバーの威風堂々としたスタイルに、3.5Lと4.5Lの直噴エンジンを搭載。センチュリーやプレジデントよりも、レアな存在です。たまに皇室の方々が後ろに乗っている姿をニュースで見るくらいです。100万円台で狙える今のうちに、動態保存しておくと価値が出るかも?

第3位は日産プレジデント(旧型)。13年間販売されたとあって二桁万円から狙えます。予算100万円台も用意できれば、結構な程度の物件が狙えます。本革には今はなきコノリー、布地はシルクウールと、贅沢この上ない素材が奢られています。全長5mオーバーにもかかわらず全高が今の時代の基準からすれば低く、“薄さ”がちょっとカッコいいです。不思議と古臭く見えないのは、デザイン力の表れかもしれません。静かでパワフルで、別世界を100万円台で味わえます。

第2位はトヨタセルシオ(絶版)。お買い得感で言うとM・ベンツSクラスに劣ります。新車時価格はSクラスのほうが高かったのに、似たような年式や走行距離だと中古車価格はほぼ一緒なんです。にもかかわらず2位にランクインしたのは、その維持のしやすさからです。部品代を比べるとセルシオのほうが圧倒的に安上がりなんです。静粛性は世界が認めるレベルですし、走りだってスムーズそのもの。図太い低速トルクを生かした走りには、エレガントさがあります。

第1位は日産シーマ(現行)。現行モデルでありながら100万円台で狙えて、国産車ならではの維持費の安さが決め手です。セルシオが後席重視だったのに対して、シーマはドライバー重視の雰囲気があります。巨漢ではありますが、運転する楽しさもちゃんとあります。7つ目のヘッドライトやインパネ回りは、今でも斬新。たっぷりとした室内空間に、パワフルで快適な走り。独身でも所帯持ちでも、どんなシチュエーションにも活躍してくれる相棒です。絶対にお買い得だと思います。

フォトコレクション

写真:第5位:M・ベンツSクラス(旧型)|なんでもベスト10

第5位:M・ベンツSクラス(旧型)

写真:第4位:三菱プラウディア(絶版)|なんでもベスト10

第4位:三菱プラウディア(絶版)

写真:第3位:日産プレジデント(旧型)|なんでもベスト10

第3位:日産プレジデント(旧型)

写真:第2位:トヨタセルシオ(絶版)|なんでもベスト10

第2位:トヨタセルシオ(絶版)

写真:第1位:日産シーマ(現行)|なんでもベスト10

第1位:日産シーマ(現行)

Report / 古賀 貴司