メルセデス・ベンツ Gクラス

川谷絵音 × メルセデス・ベンツ Gクラス

ボーカリスト、ギタリスト、プロデューサーとして、様々なバンドで活躍するミュージシャンの川谷絵音さん。

スマートな車で都心を忙しく動き回っていそうな印象がありますが、実は大学時代に運転免許を取得してから、一度もハンドルを握ったことがないペーパードライバーなのだとか。


今回はそんな川谷さんがちょっと気になっているという、力強いルックスと走りが魅力のメルセデス・ベンツ Gクラスをご用意。

車に抱いている気持ちを、自身の音楽活動と絡めてお話ししてくれました。

川谷絵音

ミュージシャン

川谷絵音

1988年、長崎県生まれ。2010年よりindigo la Endの活動をスタート、2012年5月にゲスの極み乙女。を結成し、2014年4月にindigo la End、ゲスの極み乙女。、2組同時にメジャーデビュー。現在もボーカリスト、ギタリスト、プロデューサーとして、indigo la End、ゲスの極み乙女。をはじめ、ジェニーハイ、ichikoroなど、様々なバンドにて活動中。また、多くのアーティストに楽曲提供も行っている。2019年からはソロプロジェクト「独特な人」、「美的計画」などの活動をスタートし、活躍の幅を広げている。

高橋満

インタビュアー

高橋満

求人誌編集部、カーセンサー編集部を経てエディター/ライターとして1999年に独立。独立後は自動車の他、 音楽、アウトドアなどをテーマに執筆。愛車はフィアット500C by DIESEL

免許取得以来、1回もハンドルを握ったことがない!?

高橋
高橋

川谷さんはずっとペーパードライバーだと伺いました。

川谷絵音
川谷絵音

僕は大学2年の春休みに免許を取りました。

みんなが教習所に通う時期だったので、自分も行かないとまずいという雰囲気だったんですよね。

まあ、いつか運転することもあるだろうから免許を持っていてもいいかと。

でも結局これまで自分の車を持つのはおろか、運転すら一度もしませんでした。

高橋
高橋

運転したいとは全く思わなかったのですか?

川谷絵音
川谷絵音

占い師から「あなたは乗り物運がない」と言われて怖くなったというのもあるのかな。

もちろん運転したいという気持ちはあるんですよ。

その証拠に、駐車場を借りて家賃を払い続けているんです。一度も車を止めたことがないのに(笑)。

車を見つめる川谷絵音
高橋
高橋

そんな川谷さんから見て、車のある生活の魅力ってどんなものでしょう?

川谷絵音
川谷絵音

やっぱり好きな時間に好きな場所に行けることですよね。楽器を積む機材車で移動するとき、「ここを自分で運転したら気持ちいいだろうな」と感じることがあるんです。

高橋
高橋

電車だと時間を気にしないといけないですが、車なら終電の時間など関係ないですもんね。

川谷絵音
川谷絵音

以前、サカナクションの一郎さんに誘われて東京湾まで夜釣りに行ったことがあるのですが、夜中にすぐ出かけられることをすごくうらやましく思ったのを覚えています。

高橋
高橋

東京湾の辺りだと最寄りの駅もないし。自由に動けるのも、車がある生活の魅力!

川谷絵音
川谷絵音

デビューしたての頃は機材車で長距離移動することも多かったのですが、車内で流す音楽の決定権はドライバーにあるんですよ。

僕には一度も音楽を選ぶ権限が与えられなかったので、運転できることをすごくうらやましく思ったのを覚えています。

ドライバー=船長のような存在なんだなって。

あとは海外に出かけると、やっぱり車は必要だなと感じます。

高橋
高橋

それはどこに行かれたときですか?

川谷絵音
川谷絵音

ハワイのマウイ島です。ハワイは車がないと本当に何もできないんですよ。

仲間の中に国際免許を持っている人がいたので、いろいろ回ることができましたが、もし誰も国際免許を持っていなかったら……と考えたらゾッとしたし、僕自身がすごく車を運転したいと思いましたね。

高橋
高橋

そんな川谷さんからのリクエストで今回ご用意したのは、メルセデス・ベンツのタフなオフローダーであるGクラス。

何となくコンパクトでクラシックな車を好まれそうなイメージがあったので意外でした。

川谷絵音
川谷絵音

閉所恐怖症ではないのですが、小さい車の中は圧迫感があるんですよね。特に2シーターはかなりストレスで。

大きな車の方がリラックスできるから好きです。

それに大きな車の広い空間だとオーディオの音が広がって、気持ちよく音楽を楽しめる気がしませんか?

高橋
高橋

確かに音に包まれた感じになりますね。

Gクラスの印象はいかがでしたか?

川谷絵音
川谷絵音

運転席に座らせてもらいましたが、冗談抜きでハンドルを握ったのは路上教習以来です。

今、僕の中でGクラスが一気に“特別な車”になりました。

本当に久しぶりだったので、シートが電動で動いたり、メーターが液晶なことにビックリしましたよ。

メルセデス・ベンツ Gクラス
高橋
高橋

川谷さんが車を選ぶとき、車内の広さ以外だとどんな部分に注目しますか?

川谷絵音
川谷絵音

やっぱり見た目ですね。

Gクラスだとむき出しになったドアヒンジのようなギミックに惹かれます。

僕はギターやエフェクターなども何種類も試奏したうえで吟味するのではなく第一印象で選んで、それがだいたい成功する……。

きっと車もその場でパッと買っちゃうと思います。

高橋
高橋

駐車場も用意し、いつ車がやってきても大丈夫なように準備している川谷さんですが、もしも本当に車を買ったらどこに行きたいですか?

川谷絵音
川谷絵音

箱根に行ってみたいですね。

僕は温泉が好きで、曲作りを兼ねてよく1人でギターを持って温泉に行っています。

ただ、いつも電車移動なので、熱海のように新幹線を降りたらすぐ温泉街という場所にしか行けなくて……。

高橋
高橋

電車での旅は、行ける場所が限られますもんね。

川谷絵音
川谷絵音

強烈に覚えているのですが、僕が小学生の頃に家族5人で長崎から京都、岐阜まで車で旅行をしたことがありました。

1995年前後だったと思うのですが、旅行前に父が量販店の初売りに並んでカーナビを買ってきて、すごくうれしそうに「どうだ!」と自慢するんです。

高橋
高橋

カーナビが普及し始めたばかりの頃ですね。

まだ珍しかったから、お父さんはかなりうれしかったのでしょう(笑)。

川谷絵音
川谷絵音

それをトヨタのエスティマルシーダに付けて、さっそく「ドライブに行こう!」という話になりました。

でも当時のナビはまだ性能が良くなくて、目的地を入力しても違う場所に案内されたり、何度もリルートしたり……。

旅行といっても迷ってばかりで、車内で過ごす時間が長すぎて地獄でしたよ(笑)。

高橋
高橋

確かにそれはキツイかも。みんなイライラしてそうですね(笑)。

川谷絵音
川谷絵音

でもその分、家族5人でたくさん会話したのがとても楽しかった。

僕の兄は年が結構離れていて、この旅行の後に実家を離れて1人暮らしを始めたんです。だから、これが最後の家族旅行でした。

高橋
高橋

その場は大変だったけれど、結果的に記憶に残る素敵な思い出になったのでしょうね。

川谷絵音
川谷絵音

そうですね。車内ではずっとサザンオールスターズの曲が流れていたので、今でもサザンを聴くとこのときの思い出がフラッシュバックしてきます。

川谷絵音

自分の曲を運転しながら聴いてみたい

高橋
高橋

ドライブと音楽は切ってもきれない関係ですからね。

川谷さんが自分で車を運転するようになると、作る音楽も変わってくるかも。

川谷絵音
川谷絵音

かなり変わると思います。

運転しながら僕らの曲を聴いてくれる人も多いと思いますが、今の僕は運転しないからその人たちの気持ちがわからないんですよ。

多分僕はすごく損していると思う。

きっと運転していて気持ちいいリズムとかもあるでしょう。

それを知ることができれば、自分の曲をもっと理解できるのかなと思います。

高橋
高橋

ぜひ聴いてみたいです! どんな曲が生まれそうですか?

川谷絵音
川谷絵音

今日、11年ぶりに運転席に座ったのは僕にとってものすごく大きな出来事でした。

今も運転席から見えた景色が目に焼き付いていて、それがインスピレーションになっています。

高橋
高橋

すごく楽しみです!

川谷絵音
川谷絵音

ただ、僕は暗い人間だから(笑)、多分「ドライブだ、イエーイ!」という曲にはならないと思います。

今でも車の中で聴くのはチリー・ゴンザレスのソロピアノのような暗い曲ばかりだし。

高橋
高橋

でも、ドライブというのは仲間とワイワイというシチュエーションだけじゃないですから。

1人でのんびりドライブ、夜のドライブ、落ち込んだときのドライブ……。いろんなシーンがあります。

川谷絵音
川谷絵音

きっと僕が作るのは音数をそぎ落とした、ガチャガチャしてないスマートな曲になると思います。

早くドライブ用に作った自分の曲を、自分で運転しながら聴いてみたいですね。

川谷絵音
文/高橋満(BRIDGE MAN)、写真/篠原晃一

- Information -
ゲスの極み乙女。New Album
『ストリーミング、CD、レコード』
5/1(金)より配信開始!

先行シングル
『人生の針』
好評配信中!

※詳しくは下記公式HPにて