▲ヘッドランプがバンパー内に配置される、改良版ダイナミックシールドをまとい2018年度に登場する次期デリカ。車高の高さによる力強さも継承されるだろう ▲ヘッドランプがバンパー内に配置される、改良版ダイナミックシールドをまとい2018年度に登場する次期デリカ。車高の高さによる力強さも継承されるだろう

長いモデルライフの末、待望の世代交代を実施

2017年度内に久々の新型車、エクリプスクロスを投入する三菱は、今後も年に1~2台程度のペースでニューモデルをリリースしていく見通しだ。続く2018年度には、長いモデルライフを誇っている、デリカD:5が待望の世代交代を果たす。

台所事情が苦しい中をかいくぐって、開発されている次期デリカには、リブボーンフレームが継承され、他社のミニバンとは一線を画す高い剛性が踏襲される。また、センターデフロック機構を有する4WDシステムと高い車高が与えられ、クロスオーバーSUV顔負けの走破性が備えられる。

パワートレインには、クリーンディーゼルの他にガソリンエンジンも用意されるが、新世代の1.5Lターボが起用されるのか気になるところだ。エクリプスクロスで初採用されるこのユニットは、最高出力163ps/最大トルク250N・mを発生。現行デリカD:5に用いられている、2.4L NAの170ps/226N・mに引けを取らない。クリーンディーゼルは、現行モデルと同じ2.2Lの改良版が用いられる可能性が高い。

▲東京モーターショー2017で、披露されたエクリプスクロス。本年度内には、日本市場にも登場する見込みだ ▲東京モーターショー2017で、披露されたエクリプスクロス。本年度内には、日本市場にも登場する見込みだ

ダイナミックシールドも2世代目に突入

東京モーターショー2017で、披露されたエクリプスクロスの外観からもわかるように、近年の三菱はデザイン改革に乗り出している。その象徴ともいえるフロントマスク、ダイナミックシールドは、次期デリカにも織り込まれるが、これを機に2世代目のデザインへと飛躍する。

従来のモチーフを流用しつつ、ヘッドランプがシールドの上方から、中に移される点が大きな違いだ。大型グリルで押し出しの強さを競っているミニバン各車とは、明らかに異なる個性が発揮されることだろう。

次期モデルには、衝突被害軽減ブレーキをはじめ、遅れを取っている安全デバイスが新採用されて、機能面もアップデートされるはず。冒頭で触れた4WDシステムに加え、安全装備も充実すれば、商品力が大きく高まることは想像に難くない。



▲2007年にデビューした現行モデル。パジェロの技術も応用した高い走破性、クリーンディーゼルモデルの投入など、クロスカントリーの本格派ユーザーも納得の性能が与えられた ▲2007年にデビューした現行モデル。パジェロの技術も応用した高い走破性、クリーンディーゼルモデルの投入など、クロスカントリーの本格派ユーザーも納得の性能が与えられた

次世代モデルも三菱らしさが濃厚

お伝えしてきた次期デリカは、2018年下半期もしくは、19年初頭に発表されるだろう。三菱が日産とアライアンスを結ぶ前から開発されてきたため、三菱イズムが反映された方針が貫き通されているはず。

日産との部品共用化などは、最低限のレベルにとどまるだろう。

※2017年11月12日現在における新型車の発表についての予測記事です。発表を保証するものではありません

【SPECIFICATIONS】
■予想発表時期:2018年11月
■全長×全幅×全高:4735×1795×1870(mm)
■搭載エンジン:2.2L 直4ディーゼルターボ 他

text/マガジンX編集部
photo/マガジンX編集部、三菱自動車