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遅い! 小さい! ショボい! でもそこが逆にステキな「逆スーパーカー」のすゝめ
遅い! 小さい! ショボい! でもそこが逆にステキな「逆スーパーカー」のすゝめ
2017/03/17
▲「非日常を楽しむ」という意味では、わざわざ500馬力や700馬力のスーパーカーを買わないでも、例えばこのシトロエン 2CVみたいな車で十分な可能性も?
極端に遅い「逆スーパーカー」もある意味かなり刺激的
すべての自動車愛好家が……というわけでもないが、多くの自動車愛好家が憧れる存在、スーパーカー。それについての公式かつ明確な定義はないが、「スーパー」な「カー」というだけあって、その魅力の本質は「非日常性」にあるはずだ。現実離れした劇画のようなフォルム。いつどこで発揮するつもりなんだ? と言いたくなる異次元の動力性能。そして異次元の価格設定。それらすべてが、我々の日常の延長線上には決してないモノだからこそ、ある種の人間はスーパーカーに強く引かれるのだ。
で、その世界を真摯に追求するのも一つの人生ではあるが、本気で非日常を追求してしまうと、何かと差し障りも生じるのがこの浮世。500馬力や800馬力の車で全開をカマしていては免許証がいくつあっても足りず、そしてそもそも入手にはベラボーなお金が必要。フツーの感覚で生きている人間としては、そう簡単にできるものでもないのが「スーパーカー趣味」なのである。
そこで提案したいのが「逆スーパーカー」だ。
逆スーパーカーについても公式かつ明確な定義はないのだが、要するに「すべてが正統スーパーカーとは真逆な車」をイメージしていただければ、それが逆スーパーカーである。
現代の基準から見るとあり得ないほど遅かったり、あり得ないほど小さかったり、またあり得ないほど質素だったり……という車。それらは正統スーパーカーと真逆のベクトルではあるものの、広くとらえるならば同種類の「非日常性」を享受できるステキでスペシャルな存在だ。あちらが非日常ならこっちだって(ある意味)かなり非日常ですよ、ということである。
▲流通量はきわめて少ないが、今なおたまに路上で見かけることもある50年代から70年代のフィアット 500(NUOVA 500)。この極端なまでの小ささはまさに逆スーパーカー的。現代の視点から見ると完全に「非日常」だ
逆スーパーカーの化身(?)シトロエン 2CVはこんな感じ!
長い人生のある時期「逆スーパーカー」に乗ってみると、あなたはごくフツーの車に乗っていては絶対に経験しないはずのモロモロを、ひんぱんに経験することになる。そしてそれは正統スーパーカーに乗る人生と(ある意味)同種の驚きと歓びであったと、あとになって気づくのだ。
逆スーパーカー界最大のスターといえばシトロエン 2CVだろう。
▲フランスのシトロエンが1948年に発表した前輪駆動の乗用車、シトロエン 2CV。当時の農民のための車として「こうもり傘に4つの車輪を付けたような車」というシンプルなテーマで開発された。写真は数年前乗っていた筆者の私物。現在の中古車相場はやや高騰しており、100万~180万円付近が中心
筆者も数年前に乗っていたが、最高の逆スーパーカーである。なにせあり得ないほど遅い。そしてびっくりするほど鉄板が薄く、万一の際に果たしてドライバーのことをしっかり守ってくれるものなのか、そんな不安がよぎってしまうほど、はかないというかプリミティブな作りの車だ。
そこが逆に素晴らしい。
駐車場でエンジンを始動させ(寒い時期はチョークを引く)、当然パワステなど付いてないのでいわゆる重ステなのだが、車体が軽いのでタイヤがひと転がりさえすれば思いのほかサクサク回せるステアリングを操作しながら、幹線道路に出る。で、後ろの車に追突されないよう思いっきりアクセルを踏んでフル加速し、スピードに乗る。速度が乗るまでにちょっと時間はかかるが、少々の時間をかけさえすれば、現代の交通事情の下でもノープロブレムな巡航速度には達する。
が、何の考えもなしにカーブを曲がろうとするとなかなか曲がらないので、軽くアセったりもする。「あ、そういえば荷重移動だ!」と懐かしい単語を思い出し、カーブの手前でしっかり減速することで前輪に荷重をかけ、そしてスッとステアリングを切る。すると2CVは華奢なボディをたわませながら、意外とスポーティな身のこなしでシュッと向きを変えてくれる。
そんなこんなで気を良くして運転していても、やはり鉄板の薄さや華奢なボディのせいで、常にある種の不安に包まれた状態となる。四方八方に注意を払いながら、なるべくスムーズに、なるべく安全に、しかしなるべく活発に、心と身体すべてを使うイメージで2CVを走らせる。
……すると当然、目的地や自宅車庫に到着したときにはダーッと疲れるわけだが、その疲労はなかなか心地よいものだ「エベレストに無酸素で登頂しました」とかそんな大層なものではないが、「ケーブルカーには乗らず自分の足で高尾山に登りました」ぐらいの達成感と満足感は感じられるだろう。あ、ちなみに高尾山というのは東京のはずれにある標高599mの小さな山です。
▲写真の場所は東京・銀座のリクルート本社ビル(当時)裏手。この車だと都内の筆者自宅から銀座に行くだけでちょっとした遠征気分だったが、それもまた楽しい貴重な経験だった
2CV以外だと例えばこんな逆スーパーカーはいかが?
シトロエン 2CVについて長々と書いてしまったが、要するにこれが逆スーパカーの「非日常性」だ。まったくの逆方向ではあるものの、700馬力や800馬力の正統スーパーカーと(ある意味)同じ種類の「フツーじゃない刺激」が、そこには確実に存在するのである。
逆スーパーカー界最大のスターはシトロエン 2CVだと思う筆者だが、例えばミニもいいだろう。もちろんBMW製となった今のやつではなく、英国製の元祖の方だ。この(現代の感覚では)あり得ない小ささは紛れもなく逆スーパーカー的であり、唯一無二の刺激をあなたの人生に与えるだろう。
▲59年から00年まで販売された英国の元祖ミニ。全長3051mm×全幅1410mm×全高1346mmというのは今の感覚からすると「あり得ない!」と叫びたくなるほど小さいが、身長180cm近い人間でもなぜか普通に座れてしまうのが不思議なところ。運転感覚もダイレクト感の塊で、現代の車とはかなり異なる印象を受けるはず
「あり得ない小ささ」という意味では、スマート フォーツーあるいはスマート ロードスターもなかなかの逆スーパーカーと言えるかもしれない。
▲メルセデスとスウォッチのコラボから生まれた超ミニマムなシティコミューター、スマート フォーツー。写真は07年からの第2世代で、運転感覚は実はかなりしっかりしている。中古車相場は30万~120万円付近
▲スマート フォーツーをベースに作られた異色スポーツカー、スマート ロードスター。フォーツーより高出力な0,7Lの3気筒ターボを搭載し、峠の下りでは異様に速い。中古車相場は80万~160万円といったところだが、最近は流通量が減少傾向で、絶滅の危機に瀕している
正統スーパーカーといえばV12エンジンとかV8エンジンとかの爆音が特徴の一つだが、そういった意味では「ほぼ無音」となる電気自動車も逆スーパーカー的かもしれない。例えばBMW i3。
▲BMWが14年4月から販売しているEV、BMW i3。タイヤなどが発する走行音はもちろん発生するが、エンジン音ゼロの静寂っぷりからはどことなく逆スーパーカー的わびさび(?)を感じる。中古車相場は250万~350万円ほど
「これがスーパーカー?」と疑問に思うかもしれないが、フォルクスワーゲン up!からもほのかな逆スーパカー臭を感じる。気の利いた軽自動車にも劣る装備レベルは、ある意味衝撃的で独創的。しかし車そのものとしての機能はすこぶる優秀である。
▲後席の窓がいわゆる「はめ殺し」であるなど、軽自動車などの至れり尽くせりな便利装備に慣れている人は卒倒しそうなほどシンプルな装備となるフォルクスワーゲン up!。ただ安全装備にぬかりはなく、走行性能自体はクラス水準を大きく超えている。中古車相場は50万~130万円付近
……多くの人はこれを読んでも戯言か冗談としか思わず、そしてごく普通に3年落ちとか5年落ちとかの、装備充実な優秀中古実用車をカーセンサーnetを通じて購入するのだろう。それは仕方ないというか、むしろそちらが健全で当たり前の行為だ。
だがもしも「何らかの強烈な刺激を我が人生に与えたい!」と思っている人がいたならば、正統スーパーカーや強烈なスポーティカーもいいが、ぜひ「逆スーパーカー」にも注目していただきたいと、戯言ではなく意外と本気で思っている不肖筆者なのであった。
【関連リンク】
text/伊達軍曹
photo/フィアット・クライスラー、BMW、ダイムラー、フォルクスワーゲン、伊達軍曹
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で、その世界を真摯に追求するのも一つの人生ではあるが、本気で非日常を追求してしまうと、何かと差し障りも生じるのがこの浮世。500馬力や800馬力の車で全開をカマしていては免許証がいくつあっても足りず、そしてそもそも入手にはベラボーなお金が必要。フツーの感覚で生きている人間としては、そう簡単にできるものでもないのが「スーパーカー趣味」なのである。<br />
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そこで提案したいのが「逆スーパーカー」だ。<br />
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逆スーパーカーについても公式かつ明確な定義はないのだが、要するに「すべてが正統スーパーカーとは真逆な車」をイメージしていただければ、それが逆スーパーカーである。<br />
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現代の基準から見るとあり得ないほど遅かったり、あり得ないほど小さかったり、またあり得ないほど質素だったり……という車。それらは正統スーパーカーと真逆のベクトルではあるものの、広くとらえるならば同種類の「非日常性」を享受できるステキでスペシャルな存在だ。あちらが非日常ならこっちだって(ある意味)かなり非日常ですよ、ということである。<br /><br /></p>
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<h3>逆スーパーカーの化身(?)シトロエン 2CVはこんな感じ!</h3>
<p>長い人生のある時期「逆スーパーカー」に乗ってみると、あなたはごくフツーの車に乗っていては絶対に経験しないはずのモロモロを、ひんぱんに経験することになる。そしてそれは正統スーパーカーに乗る人生と(ある意味)同種の驚きと歓びであったと、あとになって気づくのだ。<br />
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逆スーパーカー界最大のスターといえばシトロエン 2CVだろう。<br /><br /></p>
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<p>筆者も数年前に乗っていたが、最高の逆スーパーカーである。なにせあり得ないほど遅い。そしてびっくりするほど鉄板が薄く、万一の際に果たしてドライバーのことをしっかり守ってくれるものなのか、そんな不安がよぎってしまうほど、はかないというかプリミティブな作りの車だ。<br />
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そこが逆に素晴らしい。<br />
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駐車場でエンジンを始動させ(寒い時期はチョークを引く)、当然パワステなど付いてないのでいわゆる重ステなのだが、車体が軽いのでタイヤがひと転がりさえすれば思いのほかサクサク回せるステアリングを操作しながら、幹線道路に出る。で、後ろの車に追突されないよう思いっきりアクセルを踏んでフル加速し、スピードに乗る。速度が乗るまでにちょっと時間はかかるが、少々の時間をかけさえすれば、現代の交通事情の下でもノープロブレムな巡航速度には達する。<br />
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が、何の考えもなしにカーブを曲がろうとするとなかなか曲がらないので、軽くアセったりもする。「あ、そういえば荷重移動だ!」と懐かしい単語を思い出し、カーブの手前でしっかり減速することで前輪に荷重をかけ、そしてスッとステアリングを切る。すると2CVは華奢なボディをたわませながら、意外とスポーティな身のこなしでシュッと向きを変えてくれる。<br />
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そんなこんなで気を良くして運転していても、やはり鉄板の薄さや華奢なボディのせいで、常にある種の不安に包まれた状態となる。四方八方に注意を払いながら、なるべくスムーズに、なるべく安全に、しかしなるべく活発に、心と身体すべてを使うイメージで2CVを走らせる。<br />
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……すると当然、目的地や自宅車庫に到着したときにはダーッと疲れるわけだが、その疲労はなかなか心地よいものだ「エベレストに無酸素で登頂しました」とかそんな大層なものではないが、「ケーブルカーには乗らず自分の足で高尾山に登りました」ぐらいの達成感と満足感は感じられるだろう。あ、ちなみに高尾山というのは東京のはずれにある標高599mの小さな山です。
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逆スーパーカー界最大のスターはシトロエン 2CVだと思う筆者だが、例えばミニもいいだろう。もちろんBMW製となった今のやつではなく、英国製の元祖の方だ。この(現代の感覚では)あり得ない小ささは紛れもなく逆スーパーカー的であり、唯一無二の刺激をあなたの人生に与えるだろう。
<br /><br /></p>
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<p>「あり得ない小ささ」という意味では、スマート フォーツーあるいはスマート ロードスターもなかなかの逆スーパーカーと言えるかもしれない。<br /><br /></p>
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<div class="taC w600_img mB10"><img alt="▲スマート フォーツーをベースに作られた異色スポーツカー、スマート ロードスター。フォーツーより高出力な0,7Lの3気筒ターボを搭載し、峠の下りでは異様に速い。中古車相場は80万~160万円といったところだが、最近は流通量が減少傾向で、絶滅の危機に瀕している" src="//wwwtst.carsensor.net/contents/article_images/_62198/gspc_7.jpg" width="600" /> <!-- nodisplay start --><span class="CP_txt">▲スマート フォーツーをベースに作られた異色スポーツカー、スマート ロードスター。フォーツーより高出力な0,7Lの3気筒ターボを搭載し、峠の下りでは異様に速い。中古車相場は80万~160万円といったところだが、最近は流通量が減少傾向で、絶滅の危機に瀕している</span><!-- nodisplay end --></div>
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<p>正統スーパーカーといえばV12エンジンとかV8エンジンとかの爆音が特徴の一つだが、そういった意味では「ほぼ無音」となる電気自動車も逆スーパーカー的かもしれない。例えばBMW i3。<br /><br /></p>
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<p>「これがスーパーカー?」と疑問に思うかもしれないが、フォルクスワーゲン up!からもほのかな逆スーパカー臭を感じる。気の利いた軽自動車にも劣る装備レベルは、ある意味衝撃的で独創的。しかし車そのものとしての機能はすこぶる優秀である。<br /><br /></p>
<div class="taC w600_img mB10"><img alt="▲後席の窓がいわゆる「はめ殺し」であるなど、軽自動車などの至れり尽くせりな便利装備に慣れている人は卒倒しそうなほどシンプルな装備となるフォルクスワーゲン up!。ただ安全装備にぬかりはなく、走行性能自体はクラス水準を大きく超えている。中古車相場は50万~130万円付近" src="//wwwtst.carsensor.net/contents/article_images/_62198/gspc_9.jpg" width="600" /> <!-- nodisplay start --><span class="CP_txt">▲後席の窓がいわゆる「はめ殺し」であるなど、軽自動車などの至れり尽くせりな便利装備に慣れている人は卒倒しそうなほどシンプルな装備となるフォルクスワーゲン up!。ただ安全装備にぬかりはなく、走行性能自体はクラス水準を大きく超えている。中古車相場は50万~130万円付近</span><!-- nodisplay end --></div>
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<p>……多くの人はこれを読んでも戯言か冗談としか思わず、そしてごく普通に3年落ちとか5年落ちとかの、装備充実な優秀中古実用車をカーセンサーnetを通じて購入するのだろう。それは仕方ないというか、むしろそちらが健全で当たり前の行為だ。<br />
<br />
だがもしも「何らかの強烈な刺激を我が人生に与えたい!」と思っている人がいたならば、正統スーパーカーや強烈なスポーティカーもいいが、ぜひ「逆スーパーカー」にも注目していただきたいと、戯言ではなく意外と本気で思っている不肖筆者なのであった。
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<div class="taC w600_img"><!-- TopBlogsPlusImage start --><img alt="▲「非日常を楽しむ」という意味では、わざわざ500馬力や700馬力のスーパーカーを買わないでも、例えばこのシトロエン 2CVみたいな車で十分な可能性も?" src="//wwwtst.carsensor.net/contents/article_images/_62198/gspc_1.jpg" width="600" /><!-- TopBlogsPlusImage end --> <!-- nodisplay start --><span class="CP_txt">▲「非日常を楽しむ」という意味では、わざわざ500馬力や700馬力のスーパーカーを買わないでも、例えばこのシトロエン 2CVみたいな車で十分な可能性も?</span><!-- nodisplay end --></div>
<h3>極端に遅い「逆スーパーカー」もある意味かなり刺激的</h3>
<p><!-- short sentence start -->すべての自動車愛好家が……というわけでもないが、多くの自動車愛好家が憧れる存在、スーパーカー。それについての公式かつ明確な定義はないが、「スーパー」な「カー」というだけあって、その魅力の本質は「非日常性」にあるはずだ。現実離れした劇画のようなフォルム。いつどこで発揮するつもりなんだ? と言いたくなる異次元の動力性能。そして異次元の価格設定。それらすべてが、我々の日常の延長線上には決してないモノだからこそ、ある種の人間はスーパーカーに強く引かれるのだ。<!-- short sentence end --><br />
<br />
で、その世界を真摯に追求するのも一つの人生ではあるが、本気で非日常を追求してしまうと、何かと差し障りも生じるのがこの浮世。500馬力や800馬力の車で全開をカマしていては免許証がいくつあっても足りず、そしてそもそも入手にはベラボーなお金が必要。フツーの感覚で生きている人間としては、そう簡単にできるものでもないのが「スーパーカー趣味」なのである。<br />
<br />
そこで提案したいのが「逆スーパーカー」だ。<br />
<br />
逆スーパーカーについても公式かつ明確な定義はないのだが、要するに「すべてが正統スーパーカーとは真逆な車」をイメージしていただければ、それが逆スーパーカーである。<br />
<br />
現代の基準から見るとあり得ないほど遅かったり、あり得ないほど小さかったり、またあり得ないほど質素だったり……という車。それらは正統スーパーカーと真逆のベクトルではあるものの、広くとらえるならば同種類の「非日常性」を享受できるステキでスペシャルな存在だ。あちらが非日常ならこっちだって(ある意味)かなり非日常ですよ、ということである。<br /><br /></p>
<div class="taC w600_img mB10"><img alt="▲流通量はきわめて少ないが、今なおたまに路上で見かけることもある50年代から70年代のフィアット 500(NUOVA 500)。この極端なまでの小ささはまさに逆スーパーカー的。現代の視点から見ると完全に「非日常」だ" src="//wwwtst.carsensor.net/contents/article_images/_62198/gspc_2.jpg" width="600" /> <!-- nodisplay start --><span class="CP_txt">▲流通量はきわめて少ないが、今なおたまに路上で見かけることもある50年代から70年代のフィアット 500(NUOVA 500)。この極端なまでの小ささはまさに逆スーパーカー的。現代の視点から見ると完全に「非日常」だ</span><!-- nodisplay end --></div>
<h3>逆スーパーカーの化身(?)シトロエン 2CVはこんな感じ!</h3>
<p>長い人生のある時期「逆スーパーカー」に乗ってみると、あなたはごくフツーの車に乗っていては絶対に経験しないはずのモロモロを、ひんぱんに経験することになる。そしてそれは正統スーパーカーに乗る人生と(ある意味)同種の驚きと歓びであったと、あとになって気づくのだ。<br />
<br />
逆スーパーカー界最大のスターといえばシトロエン 2CVだろう。<br /><br /></p>
<div class="taC w600_img mB10"><img alt="▲フランスのシトロエンが1948年に発表した前輪駆動の乗用車、シトロエン 2CV。当時の農民のための車として「こうもり傘に4つの車輪を付けたような車」というシンプルなテーマで開発された。写真は数年前乗っていた筆者の私物。現在の中古車相場はやや高騰しており、100万~180万円付近が中心" src="//wwwtst.carsensor.net/contents/article_images/_62198/gspc_3.jpg" width="600" /> <!-- nodisplay start --><span class="CP_txt">▲フランスのシトロエンが1948年に発表した前輪駆動の乗用車、シトロエン 2CV。当時の農民のための車として「こうもり傘に4つの車輪を付けたような車」というシンプルなテーマで開発された。写真は数年前乗っていた筆者の私物。現在の中古車相場はやや高騰しており、100万~180万円付近が中心</span><!-- nodisplay end --></div>
<br />
<p>筆者も数年前に乗っていたが、最高の逆スーパーカーである。なにせあり得ないほど遅い。そしてびっくりするほど鉄板が薄く、万一の際に果たしてドライバーのことをしっかり守ってくれるものなのか、そんな不安がよぎってしまうほど、はかないというかプリミティブな作りの車だ。<br />
<br />
そこが逆に素晴らしい。<br />
<br />
駐車場でエンジンを始動させ(寒い時期はチョークを引く)、当然パワステなど付いてないのでいわゆる重ステなのだが、車体が軽いのでタイヤがひと転がりさえすれば思いのほかサクサク回せるステアリングを操作しながら、幹線道路に出る。で、後ろの車に追突されないよう思いっきりアクセルを踏んでフル加速し、スピードに乗る。速度が乗るまでにちょっと時間はかかるが、少々の時間をかけさえすれば、現代の交通事情の下でもノープロブレムな巡航速度には達する。<br />
<br />
が、何の考えもなしにカーブを曲がろうとするとなかなか曲がらないので、軽くアセったりもする。「あ、そういえば荷重移動だ!」と懐かしい単語を思い出し、カーブの手前でしっかり減速することで前輪に荷重をかけ、そしてスッとステアリングを切る。すると2CVは華奢なボディをたわませながら、意外とスポーティな身のこなしでシュッと向きを変えてくれる。<br />
<br />
そんなこんなで気を良くして運転していても、やはり鉄板の薄さや華奢なボディのせいで、常にある種の不安に包まれた状態となる。四方八方に注意を払いながら、なるべくスムーズに、なるべく安全に、しかしなるべく活発に、心と身体すべてを使うイメージで2CVを走らせる。<br />
<br />
……すると当然、目的地や自宅車庫に到着したときにはダーッと疲れるわけだが、その疲労はなかなか心地よいものだ「エベレストに無酸素で登頂しました」とかそんな大層なものではないが、「ケーブルカーには乗らず自分の足で高尾山に登りました」ぐらいの達成感と満足感は感じられるだろう。あ、ちなみに高尾山というのは東京のはずれにある標高599mの小さな山です。
<br /><br /></p>
<div class="taC w600_img mB10"><img alt="▲写真の場所は東京・銀座のリクルート本社ビル(当時)裏手。この車だと都内の筆者自宅から銀座に行くだけでちょっとした遠征気分だったが、それもまた楽しい貴重な経験だった" src="//wwwtst.carsensor.net/contents/article_images/_62198/gspc_4.jpg" width="600" /> <!-- nodisplay start --><span class="CP_txt">▲写真の場所は東京・銀座のリクルート本社ビル(当時)裏手。この車だと都内の筆者自宅から銀座に行くだけでちょっとした遠征気分だったが、それもまた楽しい貴重な経験だった</span><!-- nodisplay end --></div>
<h3>2CV以外だと例えばこんな逆スーパーカーはいかが?</h3>
<p>シトロエン 2CVについて長々と書いてしまったが、要するにこれが逆スーパカーの「非日常性」だ。まったくの逆方向ではあるものの、700馬力や800馬力の正統スーパーカーと(ある意味)同じ種類の「フツーじゃない刺激」が、そこには確実に存在するのである。<br />
<br />
逆スーパーカー界最大のスターはシトロエン 2CVだと思う筆者だが、例えばミニもいいだろう。もちろんBMW製となった今のやつではなく、英国製の元祖の方だ。この(現代の感覚では)あり得ない小ささは紛れもなく逆スーパーカー的であり、唯一無二の刺激をあなたの人生に与えるだろう。
<br /><br /></p>
<div class="taC w600_img mB10"><img alt="▲59年から00年まで販売された英国の元祖ミニ。全長3051mm×全幅1410mm×全高1346mmというのは今の感覚からすると「あり得ない!」と叫びたくなるほど小さいが、身長180cm近い人間でもなぜか普通に座れてしまうのが不思議なところ。運転感覚もダイレクト感の塊で、現代の車とはかなり異なる印象を受けるはず" src="//wwwtst.carsensor.net/contents/article_images/_62198/gspc_5.jpg" width="600" /> <!-- nodisplay start --><span class="CP_txt">▲59年から00年まで販売された英国の元祖ミニ。全長3051mm×全幅1410mm×全高1346mmというのは今の感覚からすると「あり得ない!」と叫びたくなるほど小さいが、身長180cm近い人間でもなぜか普通に座れてしまうのが不思議なところ。運転感覚もダイレクト感の塊で、現代の車とはかなり異なる印象を受けるはず</span><!-- nodisplay end --></div>
<br />
<p>「あり得ない小ささ」という意味では、スマート フォーツーあるいはスマート ロードスターもなかなかの逆スーパーカーと言えるかもしれない。<br /><br /></p>
<div class="taC w600_img mB10"><img alt="▲メルセデスとスウォッチのコラボから生まれた超ミニマムなシティコミューター、スマート フォーツー。写真は07年からの第2世代で、運転感覚は実はかなりしっかりしている。中古車相場は30万~120万円付近" src="//wwwtst.carsensor.net/contents/article_images/_62198/gspc_6.jpg" width="600" /> <!-- nodisplay start --><span class="CP_txt">▲メルセデスとスウォッチのコラボから生まれた超ミニマムなシティコミューター、スマート フォーツー。写真は07年からの第2世代で、運転感覚は実はかなりしっかりしている。中古車相場は30万~120万円付近</span><!-- nodisplay end --></div>
<br />
<div class="taC w600_img mB10"><img alt="▲スマート フォーツーをベースに作られた異色スポーツカー、スマート ロードスター。フォーツーより高出力な0,7Lの3気筒ターボを搭載し、峠の下りでは異様に速い。中古車相場は80万~160万円といったところだが、最近は流通量が減少傾向で、絶滅の危機に瀕している" src="//wwwtst.carsensor.net/contents/article_images/_62198/gspc_7.jpg" width="600" /> <!-- nodisplay start --><span class="CP_txt">▲スマート フォーツーをベースに作られた異色スポーツカー、スマート ロードスター。フォーツーより高出力な0,7Lの3気筒ターボを搭載し、峠の下りでは異様に速い。中古車相場は80万~160万円といったところだが、最近は流通量が減少傾向で、絶滅の危機に瀕している</span><!-- nodisplay end --></div>
<br />
<p>正統スーパーカーといえばV12エンジンとかV8エンジンとかの爆音が特徴の一つだが、そういった意味では「ほぼ無音」となる電気自動車も逆スーパーカー的かもしれない。例えばBMW i3。<br /><br /></p>
<div class="taC w600_img mB10"><img alt="▲BMWが14年4月から販売しているEV、BMW i3。タイヤなどが発する走行音はもちろん発生するが、エンジン音ゼロの静寂っぷりからはどことなく逆スーパーカー的わびさび(?)を感じる。中古車相場は250万~350万円ほど" src="//wwwtst.carsensor.net/contents/article_images/_62198/gspc_8.jpg" width="600" /> <!-- nodisplay start --><span class="CP_txt">▲BMWが14年4月から販売しているEV、BMW i3。タイヤなどが発する走行音はもちろん発生するが、エンジン音ゼロの静寂っぷりからはどことなく逆スーパーカー的わびさび(?)を感じる。中古車相場は250万~350万円ほど</span><!-- nodisplay end --></div>
<br />
<p>「これがスーパーカー?」と疑問に思うかもしれないが、フォルクスワーゲン up!からもほのかな逆スーパカー臭を感じる。気の利いた軽自動車にも劣る装備レベルは、ある意味衝撃的で独創的。しかし車そのものとしての機能はすこぶる優秀である。<br /><br /></p>
<div class="taC w600_img mB10"><img alt="▲後席の窓がいわゆる「はめ殺し」であるなど、軽自動車などの至れり尽くせりな便利装備に慣れている人は卒倒しそうなほどシンプルな装備となるフォルクスワーゲン up!。ただ安全装備にぬかりはなく、走行性能自体はクラス水準を大きく超えている。中古車相場は50万~130万円付近" src="//wwwtst.carsensor.net/contents/article_images/_62198/gspc_9.jpg" width="600" /> <!-- nodisplay start --><span class="CP_txt">▲後席の窓がいわゆる「はめ殺し」であるなど、軽自動車などの至れり尽くせりな便利装備に慣れている人は卒倒しそうなほどシンプルな装備となるフォルクスワーゲン up!。ただ安全装備にぬかりはなく、走行性能自体はクラス水準を大きく超えている。中古車相場は50万~130万円付近</span><!-- nodisplay end --></div>
<br />
<p>……多くの人はこれを読んでも戯言か冗談としか思わず、そしてごく普通に3年落ちとか5年落ちとかの、装備充実な優秀中古実用車をカーセンサーnetを通じて購入するのだろう。それは仕方ないというか、むしろそちらが健全で当たり前の行為だ。<br />
<br />
だがもしも「何らかの強烈な刺激を我が人生に与えたい!」と思っている人がいたならば、正統スーパーカーや強烈なスポーティカーもいいが、ぜひ「逆スーパーカー」にも注目していただきたいと、戯言ではなく意外と本気で思っている不肖筆者なのであった。
<br /><br /></p>
<!-- nodisplay start -->
<h3 class="link_tit">【関連リンク】</h3>
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<ul class="Base_Templete_Link3">
<li><a href="//www.carsensor.net/usedcar/search.php?STID=CS210610&CARC=CI_S023*RV_S001*MC_S001*MC_S004*BM_S045*VW_S046&FMCC=MC_S001_F002&fed=contnikkancs_20170307_kc20170307001yk" target="_blank">文中に登場した「逆スーパーカー」の中古車をチェックしてみる</a></li>
</ul>
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<div class="author">text/伊達軍曹<br />
photo/フィアット・クライスラー、BMW、ダイムラー、フォルクスワーゲン、伊達軍曹</div>
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[title] => 「格安予算だとダサめの輸入車しか見つからない……」とお嘆きのアナタ、旧型クロスポロでどうでしょう!
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[description] => 中古車でも賃貸マンションでも、「この物件イイな!」と即思えるものはいつだってちょっと予算オーバーです。賃貸マンションでいうと、「駅近で日当り良好で広めで、そんでもってデザイナーズで……これサイコーじゃん!」という物件がSUUMOか何かで見つかっても、たいていの場合、その賃料は自分的MAX額を2万円か3万円超えており、下手をすると5万円ぐらいオーバーしてるものです。
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<div class="taC w600_img"><!-- TopBlogsPlusImage start --><img alt="▲車両50万円とか60万円以下ぐらいの予算感で輸入車を探そうとすると、どうしてもちょいダサめの車種しか選べなかったりしますが、「旧型クロスポロ」を選べばその問題は解決できるかもしれません!" src="//wwwtst.carsensor.net/contents/article_images/_62207/CPL_1.jpg" width="600" /><!-- TopBlogsPlusImage end --> <!-- nodisplay start --><span class="CP_txt">▲車両50万円とか60万円以下ぐらいの予算感で輸入車を探そうとすると、どうしてもちょいダサめの車種しか選べなかったりしますが、「旧型クロスポロ」を選べばその問題は解決できるかもしれません!</span><!-- nodisplay end --></div>
<h3>本当に欲しいモノは、いつだって少々予算オーバー</h3>
<p><!-- short sentence start -->中古車でも賃貸マンションでも、「この物件イイな!」と即思えるものはいつだってちょっと予算オーバーです。賃貸マンションでいうと、「駅近で日当り良好で広めで、そんでもってデザイナーズで……これサイコーじゃん!」という物件がSUUMOか何かで見つかっても、たいていの場合、その賃料は自分的MAX額を2万円か3万円超えており、下手をすると5万円ぐらいオーバーしてるものです。<!-- short sentence end --><br />
<br />
で、仕方ないので妥協して、ちょっとダサかったりちょっと駅から遠めだったりするマンションを借りることになるわけですが、中古の輸入車を探す場合だっておおむねそんな感じです。<br />
<br />
そりゃ大金を用意できれば選びたい放題ですが、車両価格50万円とか60万円ぐらいの格安しばりで探す場合は、最初は「なるべくおしゃれで新しい年式がイイな♪」なんて盛り上がるんですが、徐々に現実に打ちのめされ、最終的には「ま、仕方ないか……」とかなんとか言いながら、ちょっと地味めでちょっと古めの物件にハンコをついているものです。<br />
<br />
それが一般的に見た場合の現実なんですが、中にはちょっとした例外もあります。つまり、車両50万とか60万円という格安しばりでも、なかなかイケてるビジュアルおよび雰囲気の1台が探せる車種もある、ということです。<br />
<br />
その車種の名前は旧型フォルクスワーゲン クロスポロです。</p>
<div class="taC w600_img mB10"><img alt="▲旧型フォルクスワーゲン ポロの車高を20mm上げたうえで随所にSUV的な仕掛けを施したクロスオーバー、フォルクスワーゲン クロスポロ。写真は06年9月から09年10月までの旧型" src="//wwwtst.carsensor.net/contents/article_images/_62207/CPL_2.jpg" width="600" /> <!-- nodisplay start --><span class="CP_txt">▲旧型フォルクスワーゲン ポロの車高を20mm上げたうえで随所にSUV的な仕掛けを施したクロスオーバー、フォルクスワーゲン クロスポロ。写真は06年9月から09年10月までの旧型</span><!-- nodisplay end --></div>
<h3>SUVというよりは「SUV調」のニクい奴</h3>
<p>クロスポロというのは、フォルクスワーゲンのエントリーモデルであるポロをベースに作られたSUV調の小型クロスオーバー。SUVではなく、あくまでも「SUV調」ですので、駆動方式は本格的なヨンクではなく普通のFF(前の二輪だけを駆動させるごく普通の形式)で、悪路を走るためのアンダーガードっぽい処理などもされていますが、基本的には普通の舗装路を走ることを前提に作られたコンパクトカーです。ただ全体のデザインが確かに「SUV調」なので、今の世の中のセンスに合致してる感じなのです。<br />
<br />
現在は10年6月からの現行型が新車として販売されていますが、そちらは中古でも140万円前後がボリュームゾーンですので、50万~60万円ぐらいの格安しばりではさすがにちょっと難しいです。なので、ここで推しているのは06年9月~09年10月まで販売された旧型クロスポロの方です。<br />
<br />
現行クロスポロは(当然ですが)現行型のポロをベースにしていますが、こちら旧型クロスポロのベースは旧型ポロの後期型。搭載エンジンは1.6Lのシンプルな直列4気筒で、トランスミッション(オートマ)もシンプルな構造の6速AT。専用サスペンションの採用により普通のポロと比べて全高は20mm高くなっていて、これがまたSUVっぽい雰囲気の醸成に鋭くつながっています。<br />
<br />
外観は前後バンパーが専用品で、その一部をSUVのアンダーガードっぽくシルバーに塗装しています。またボディ下部とフェンダーアーチモールをブラックの樹脂とし、ルーフレールを追加している点もSUV的な特徴。カラフルなボディカラーは全5色用意され、オレンジとライムの2色はインテリアも同色系のファブリック素材にコーディネイトされています。</p>
<div class="taC w600_img mB10"><img alt="▲凹凸が付いた前後専用バンパーの中央部をアンダーパネル風に塗り分け、専用サスペンションで車高も20mmアップ。フェンダーアーチモールなどをあえて黒の樹脂にすることで「道具っぽさ」を出しています" src="//wwwtst.carsensor.net/contents/article_images/_62207/CPL_3.jpg" width="600" /> <!-- nodisplay start --><span class="CP_txt">▲凹凸が付いた前後専用バンパーの中央部をアンダーパネル風に塗り分け、専用サスペンションで車高も20mmアップ。フェンダーアーチモールなどをあえて黒の樹脂にすることで「道具っぽさ」を出しています</span><!-- nodisplay end --></div>
<div class="taC w600_img mB10"><img alt="▲ボディカラーがオレンジまたはライムの場合限定ですが、インテリアのカラーリングもこのようにボディ同色の華やかなものとなります。内装は運転中もほぼ常に目に入る部分ですので、こだわりたいところです" src="//wwwtst.carsensor.net/contents/article_images/_62207/CPL_4.jpg" width="600" /> <!-- nodisplay start --><span class="CP_txt">▲ボディカラーがオレンジまたはライムの場合限定ですが、インテリアのカラーリングもこのようにボディ同色の華やかなものとなります。内装は運転中もほぼ常に目に入る部分ですので、こだわりたいところです</span><!-- nodisplay end --></div>
<h3>古さをほとんど感じさせないデザインの妙</h3>
<p>で、そんな感じでなかなかステキな旧型クロスポロの中古車相場は現在、33万~105万円と上下に幅広いのですが、「車両価格60万円以下しばり」でも割とフツーに探せる状況です。ということで、お手頃予算でちょっと洒落た感じの輸入車を探している人にはぜひオススメしたいのですが、なかにはこうおっしゃる人もいるでしょう。<br />
<br />
「でもさぁ、最終年式でも7年前の車でしょ? 今見るとちょっと古いというか『残念な感じ』に見えちゃうんじゃないかなぁ」<br />
<br />
確かにクロスポロではなく普通の旧型ポロですと、(それに乗ってる人には大変申し訳ないですが)2017年の視点で見ると「正直、古いかもなぁ……」と感じる場合があるかもしれません。しかし旧型クロスポロは、前のチャプターで申し上げたとおり「SUVっぽいデザイン」がかなり効いてますので、今現在の視点で見てもさほどの古さは感じないというか、オレンジやライムなどのビビッドなボディカラーの場合は「むしろいい感じ!」に見える可能性すらあるのです。<br />
<br />
また現行型のクロスポロは確かに機械として素晴らしいですが、旧型クロスポロのシンプルな作りだって捨てたもんじゃありません。最新のデュアルクラッチ式トランスミッションというのは非常に優秀な半面、壊れると少しやっかいだったりする側面もあります。しかし旧型クロスポロの変速機はオーソドックスな6速ATですので、ちゃんと手入れをしたうえで丁寧に扱えば、そう簡単には壊れないものです。<br />
<br />
もちろん古い世代の車ですから、購入時は整備履歴などを中心にしっかりと状態をチェックする必要はありますし、「車両60万円以下しばり」で探す場合は走行距離がやや多めの物件もターゲットに入りますので、より慎重にコンディションを吟味する必要はあるでしょう。<br />
<br />
しかし旧型フォルクスワーゲン クロスポロは、この予算で狙える中古の輸入車としては破格なまでに「いい感じ」のビジュアル的雰囲気を醸し出してくれる車です。「この価格帯ではありがちな地味系の車はどうしても好きになれない……」という人は、ぜひ旧型クロスポロに注目してみてください!</p>
<div class="taC w600_img mB10"><img alt="▲中古車は新車と違ってボディカラーをオーダーすることはできませんが、クロスポロの場合、できればこのような感じの鮮やかな色味の1台を探すことをオススメしたいですね!" src="//wwwtst.carsensor.net/contents/article_images/_62207/CPL_5.jpg" width="600" /> <!-- nodisplay start --><span class="CP_txt">▲中古車は新車と違ってボディカラーをオーダーすることはできませんが、クロスポロの場合、できればこのような感じの鮮やかな色味の1台を探すことをオススメしたいですね!</span><!-- nodisplay end --></div>
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<h3 class="link_tit">【関連リンク】</h3>
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<div class="FAIR_btn3"><a href="//www.carsensor.net/usedcar/search.php?STID=CS210610&SORT=2&CARC=VW_S035&FMCC=VW_S035_F001&PMAX=600000&OPTCD=REP0&SP=Y&fed=contnikkancs_20170306_oc20170306001to" target="_blank">車両本体価格60万円以下、修復歴なしの旧型フォルクスワーゲン クロスポロを探してみる</a></div>
<h4>▼検索条件</h4>
フォルクスワーゲン クロスポロ(初代)×車両本体価格60万円以下×修復歴なし</div>
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<div class="author">text/編集部<br />
photo/フォルクスワーゲン</div>
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[description] => ザ・ビートルを借り出してドライブした。ニュービートルの中古車でもよかったのだが、とにかくビートルに乗りたかった。1998年(日本導入は翌年)のニュービートル発売から現在まで、ビートルは常に愛車候補であり続け、今もそうだ。ファニールックス、十分な動力性能、高い実用性と、まるで現実には存在しない(!?)魅力的な優等生のようじゃないか!
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<p>この車に乗るなら……という視点で人気車が持つ魅力に注目する本誌連載。今回はフォルクスワーゲン ザ・ビートルをクローズアップ!</p>
<div class="taC w600_img"><img alt="▲2012年4月デビューのザ・ビートル。昨年9月のマイナーチェンジでボディカラーが増え、全8色に。今回登場するのは、デザイン(グレード名)のボトルグリーンメタリック" data-popupalt-original-title="null" src="//wwwtst.carsensor.net/contents/article_images/_62249/DSC_7425.jpg" title="▲2012年4月デビューのザ・ビートル。昨年9月のマイナーチェンジでボディカラーが増え、全8色に。今回登場するのは、デザイン(グレード名)のボトルグリーンメタリック" width="600" /><span class="CP_txt">▲2012年4月デビューのザ・ビートル。昨年9月のマイナーチェンジでボディカラーが増え、全8色に。今回登場するのは、デザイン(グレード名)のボトルグリーンメタリック</span></div>
<h3>今も昔も変わらない、永遠の愛車候補</h3>
<p>ザ・ビートルを借り出してドライブした。ニュービートルの中古車でもよかったのだが、とにかくビートルに乗りたかった。1998年(日本導入は翌年)のニュービートル発売から現在まで、ビートルは常に愛車候補であり続け、今もそうだ。ファニールックス、十分な動力性能、高い実用性と、まるで現実には存在しない(!?)魅力的な優等生のようじゃないか!<br />
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ただし一度も買ったことはない。毎回次点に甘んじる。好きなのになぜ次点? きっと自分の中にビートルは「ザ」がついたり「ニュー」が付いたりしながらも、ずーっとあのカタチで売られ続ける(からその気になればいつでも買える)と考えて先送りしているのだろう。<br />
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今乗っている車が祖父の世代に存在したか、孫の世代まで存在しているか……とてもそうは思えない。祖父母にも孫にも名前を言えば姿を想像してもらえる世代超越型アイコン的車は、ジープ、ポルシェ、フィアット 500、ミニ、それにビートルくらいだろう。そのこと自体が大きな魅力だ。次こそは! と意気込むが、こうして職権乱用気味にいつでも乗ることができることこそ、毎回次点の真の理由かもしれない。</p>
<div class="taC w600_img mB10"><img alt="▲ボトルグリーンメタリックのザ・ビートルは、背景が海でも木々でも映える。現代に必要な要素を盛り込んだうえでオリジナル(type1)の面影を色濃く残したグッドデザインだ。ゴルフに積まれて実績十分の1.2L直4ターボエンジンは、ザ・ビートルをどんな場面でも痛痒なく動かすだけの力強さを備えているが、ぶっ飛ばしたいという人には2Lターボ搭載車もある" data-popupalt-original-title="null" src="//wwwtst.carsensor.net/contents/article_images/_62249/DSC_7520.jpg" title="▲ボトルグリーンメタリックのザ・ビートルは、背景が海でも木々でも映える。現代に必要な要素を盛り込んだうえでオリジナル(type1)の面影を色濃く残したグッドデザインだ。ゴルフに積まれて実績十分の1.2L直4ターボエンジンは、ザ・ビートルをどんな場面でも痛痒なく動かすだけの力強さを備えているが、ぶっ飛ばしたいという人には2Lターボ搭載車もある" width="600" /> <span class="CP_txt">▲ボトルグリーンメタリックのザ・ビートルは、背景が海でも木々でも映える。現代に必要な要素を盛り込んだうえでオリジナル(type1)の面影を色濃く残したグッドデザインだ。ゴルフに積まれて実績十分の1.2L直4ターボエンジンは、ザ・ビートルをどんな場面でも痛痒なく動かすだけの力強さを備えているが、ぶっ飛ばしたいという人には2Lターボ搭載車もある</span></div>
<h3>広い荷室や高めの車高、実用性は抜群</h3>
<p>ザ・ビートルは、クラスレス、ジャンルレスな存在であることが魅力だが、形状から分類すると3ドアハッチバック、もしくはクーペだ。3ドアハッチバックやクーペは、4ドアセダンや5ドアハッチバックに比べ、よりパーソナルな、自分だけの車であることを感じさせるのが特徴といえる。その分、実用性はドアの多い車に比べて劣る場合が多いのだが、ザ・ビートルは他の3ドアハッチバック、例えばアウディ TT、ルノー メガーヌRS、ミニ ミニ、クーペでいえばトヨタ 86あたりに比べ、高い実用性を誇る。<br />
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丸いルーフは室内高を稼いでいるし、膨らんだデザインのリアまわりは後席に大人2人が座っても窮屈じゃない空間を確保している。トランクも普段は310L、後席を格納すれば905Lと十分。それにミニを除くと3ドア車の多くはロー&ワイドなスタイルのため、乗り込む際に身体を屈める必要があるが、ザ・ビートルは前席、後席ともにサッと乗り降り可能。なんというか、構えることなく、気軽に出かけられるのがいいのだ。</p>
<div class="taC w600_img mB10"><img alt="▲VWのエンブレムを囲った中心の円と同心円のステアリングホイールは全体で一つのデザインとなっている。ボディ同色のセンタ-パネルが特徴" data-popupalt-original-title="null" src="//wwwtst.carsensor.net/contents/article_images/_62249/DSC_7455.jpg" title="▲VWのエンブレムを囲った中心の円と同心円のステアリングホイールは全体で一つのデザインとなっている。ボディ同色のセンタ-パネルが特徴" width="600" /> <span class="CP_txt">▲VWのエンブレムを囲った中心の円と同心円のステアリングホイールは全体で一つのデザインとなっている。ボディ同色のセンタ-パネルが特徴</span></div>
<div class="taC w600_img mB10"><img alt="▲細かく見ればオリジナル・ビートルとのデザイン上の違いは多々あるが、現代版はフロントウインドウを寝かせ空気抵抗を減じている。丸みを帯びたルーフのおかげで頭上空間はたっぷり" data-popupalt-original-title="null" src="//wwwtst.carsensor.net/contents/article_images/_62249/DSC_7508.jpg" title="▲細かく見ればオリジナル・ビートルとのデザイン上の違いは多々あるが、現代版はフロントウインドウを寝かせ空気抵抗を減じている。丸みを帯びたルーフのおかげで頭上空間はたっぷり" width="600" /> <span class="CP_txt">▲細かく見ればオリジナル・ビートルとのデザイン上の違いは多々あるが、現代版はフロントウインドウを寝かせ空気抵抗を減じている。丸みを帯びたルーフのおかげで頭上空間はたっぷり</span></div>
<div class="taC w600_img mB10"><img alt="▲小物入れもあちこちに充実している" data-popupalt-original-title="null" src="//wwwtst.carsensor.net/contents/article_images/_62249/DSC_7467.jpg" title="▲小物入れもあちこちに充実している" width="600" /> <span class="CP_txt">▲小物入れもあちこちに充実している</span></div>
<div class="taC w600_img mB10"><img alt="▲310Lのラゲージスペース。後席は分割可倒式で便利。トノカバーは脱着可能" data-popupalt-original-title="null" src="//wwwtst.carsensor.net/contents/article_images/_62249/DSC_7473.jpg" title="▲310Lのラゲージスペース。後席は分割可倒式で便利。トノカバーは脱着可能" width="600" /> <span class="CP_txt">▲310Lのラゲージスペース。後席は分割可倒式で便利。トノカバーは脱着可能</span></div>
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【解説した人】塩見智<br />
1972年、岡山県生まれ。自動車雑誌編集部を経てフリーランスの自動車ライターへ。最近、カーセンサーnetを数十クリックした結果、ディーゼルのボルボ V40を購入。</p>
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<div class="FAIR_btn3"><a href="//www.carsensor.net/usedcar/bVW/s043/f001/index.html?fed=contnikkancs_20170317_yc20170317001ym" target="_blank">フォルクスワーゲン ザ・ビートル(現行型)を探す</a></div>
<h4>▼検索条件</h4>
フォルクスワーゲン ザ・ビートル(現行型)</div>
<div class="author">text/塩見智<br />
photo/早川佳郎</div>
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