▲甲府駅前の武田信玄像 ▲甲府駅前の武田信玄像

徳川家康がちびっちゃうくらい強かった武田信玄

夏休み、中央道の渋滞から逃れようと立ち寄った双葉サービスエリアで、交通安全を祈願する数珠を首からかけた巨大な武田信玄像に遭遇。サービスエリアに銅像とはなかなか珍しい。その光景がなかなか頭から離れず、帰りの車中は「武田信玄が乗る車はなんだ?」ということばかり考えていた。ということで、今回は信玄公にオススメの1台だ。

戦国最強の武将とも評される武田信玄。父を追放して家督を相続。その後は怒濤の快進撃で信濃を平定。その後、これまた軍神と称されるほど強かった上杉謙信と川中島で激戦をくり広げた。

どれくらい強かったかといえば、あの織田信長でさえビビってご機嫌を取るような手紙を送るほど。後の天下人、徳川家康に至っては、三方ヶ原の戦いで、こてんぱんにやられてウ○チちびっちゃったくらいなのだ。

▲Googleで「双葉SA 武田信玄」を画像検索するとこんな感じ ▲Googleで「双葉SA 武田信玄」を画像検索するとこんな感じ

風林火山に続きがあるって知ってましたか?

その強さを象徴する旗印が「疾如風 徐如林 侵掠如火 不動如山」。疾きこと風の如く 静かなること林の如く 侵掠すること火の如く 動かざること山の如し。いわゆる「風林火山」である。

これは孫子の兵法にあるもので、風のように素早く移動して、林のように静かに待機。相手を制圧するときは一気呵成の火のように、そしてなにが起きても慌てず山のようにどっしりと構えるということ。なんだか、ビジネスにも使えそうな思考法だ。

▲孫子が記した「風林火山」には、「難知如陰 動如雷霆(知り難きこと陰の如く 動くこと雷の如く)」「掠郷分衆 廓地分利 懸権而動 先知迂直之計者勝(郷を掠めるには衆を分かち 地を廓めるには利を分かち 権を懸けて而して動く 迂直の計を先知する者は勝つ)といった続きがある ▲孫子が記した「風林火山」には、「難知如陰 動如雷霆(知り難きこと陰の如く 動くこと雷の如く)」「掠郷分衆 廓地分利 懸権而動 先知迂直之計者勝(郷を掠めるには衆を分かち 地を廓めるには利を分かち 権を懸けて而して動く 迂直の計を先知する者は勝つ)といった続きがある

軍用車じゃひねりがない。気品と動力性能を備えた1台をオススメ

さて、こんな強者、武田信玄にピッタリの車はなんだろう。戦という視点では、軍用車ベースが候補に挙げられる。例えば、ハマー H1。湾岸戦争で活躍したアメリカ軍の軍用車、通称ハンヴィーの民生用モデルだ。

▲ハマー H1の中古車掲載台数は8台(2015年8月22日現在)。平均価格は約594万円、平均走行距離は約5万km ▲ハマー H1の中古車掲載台数は8台(2015年8月22日現在)。平均価格は約596万円、平均走行距離は約5万km

日本の武将ということを考えると、トヨタ メガクルーザーもいいかもしれない。陸上自衛隊で普通科歩兵一個班の兵員輸送に使われた高機動車の民生版だ。開発の主眼が災害時の救援や人命救助などなので、合戦でケガをした兵の救助などに大活躍すること間違いなしだろう。

▲メガクルーザーの中古車掲載台数は2台。ひとつは車両価格が約798万円で走行距離が約2万9000km。もうひとつは車両価格が約998万円で走行距離が約9万6000km ▲メガクルーザーの中古車掲載台数は2台。ひとつは車両価格が約798万円で走行距離が約2万9000km。もうひとつは車両価格が約998万円で走行距離が約9万6000km

しかし、H1もメガクルーザーも、いまいち「風林火山」の概念を体現しているとは言い難い気がする。存在感がありどっしりと構えていながら、その動力性能は疾風迅雷、それでいて、戦国大名の気品も感じさせる1台……。

そうだ、あの伝統ある高級車ブランド、ロールスロイスはどうだろうか。中でも、「ロールス史上最もパワフルかつダイナミックなモデル」といわれるレイスなんてピッタリじゃないか。

▲カーセンサーに掲載されているレイスの中古車は5台。車両価格は3台が応談だった。残り2台はなんと3000万円オーバー! ▲カーセンサーに掲載されているレイスの中古車は5台。車両価格は3台が応談だった。残り2台はなんと3000万円オーバー!

一度アクセルを踏み込めば6.6L V12気筒ツインターボエンジンが唸りを上げる。最高出力632ps/最大トルク800N・mの加速は“風”の速さ。しかしながら室内は静寂で、まさに“林”のような静けさだ。そんなすさまじい実力は、まるで“火”が燃え広がるように、どんな人間の心もあっという間に鷲づかみにしてしまう。そして、贅を尽くしたインテリアと類い希なる存在感を醸し出すエクステリアは心に余裕を持たせ、周囲のいかなる状況にも惑わされない動じない“山”を作り出してくれる。

まさに、「風林火山」な1台なのだ。

少し強引だが、武田信玄にオススメの車はロールスロイス レイスでいかがだろうか?

text/コージー林田