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「あしたのジョー」を通じて知る、高年式輸入車の素晴らしさ
「あしたのジョー」を通じて知る、高年式輸入車の素晴らしさ
2014/10/10
//ABテストロジック
▲7月20日から9月21日まで東京の練馬区立美術館で開催された「あしたのジョー、の時代展」のチケット
「昔は良かった」は本当か?
過日、練馬区立美術館に「あしたのジョー、の時代展」を見に行った。ご承知のとおり「あしたのジョー」とは1967年から1973年にかけて少年マガジン誌上で連載された高森朝雄(梶原一騎)原作、ちばてつや画によるボクシング漫画というか青春物語。その後、TVアニメ化や劇場版アニメ化もされ、世代を超えて大人気を博した歴史的名作だ。
今回の展覧会では、100点以上におよぶ原画や、アニメ&レコードなど同時代の関連資料から作品自体の広がりを紹介するとともに、時代の空気を共有した当時の芸術家たちの活動をたどることで、「あしたのジョー」をキーワードにその時代を振り返ってみる…というような内容だった。
ちばてつや先生渾身の原画をはじめとした「作品自体の広がりを紹介する」という部分については素直に感動し、昭和熱血アニメばりの大粒の涙を流した筆者だった。しかし「あしたのジョーをキーワードにその時代を振り返ってみる」という部分に関しては多少首を傾げるというか、いろいろと思うところがあった。
当時の日本人芸術家たちのことを悪く言うわけでは決してないが、率直に言って昔はやはり発展途上だったんだなというか、2014年を生きる現代の芸術家らが生み出す作品の方がレベルは高いのだなと、個人的には思ったのである。
これに関しては異論反論もあるだろうし、芸術分野の専門家ではなく素人にすぎない筆者が間違っている可能性も大いにある。また単に「時代が違うから見え方や感じ方が違う」という部分もデカいだろう。しかしとにかく、1960~1970年代の日本のモダンアートを見て率直に思ったのは「拙い」ということだった。
長かった戦争と、直後の混乱期が終わり、やっとこさ再び西洋文化がドドっと流れ込んできた1960年代。当時の若者らがそれに大いに触発され、様々な西洋風アートやポップを自身の和の心と融合させ、新たなアートおよびポップを創造しようとしたことは想像に難くなく、また今回の展示からもその「熱気」のようなものは見て取れた。「熱気」に関してだけは、たしかに当時の方が圧倒的に上だったのかもしれない。
しかし、作品のクオリティそれ自体は、その後の成熟期と各種の技術革新を経たのちに誕生した現代の日本人アーティストが生み出しているモノの方が、実はレベルは高いのではないかと筆者は思うのである。それはあたかも、銀座とかにある超老舗の洋食店(値段もたいてい超高い)が提供する擬似イタリア料理よりも、無名の若手料理人がイタリア修行を経て提供する2014年型イタリア料理の方が実は断然美味い、ということに似ている。情報量が圧倒的に少なかった時代の一流は、必ずしも現代の一流にはあらず…ということだ。
それと同様のことが中古車にも言える。国産、輸入車を問わず「旧車」と呼ばれる年代のモデルを専門に扱うショップは多く、それを愛好する人間の数も多い。かく言う筆者もその1人である。しかし、やはり旧車は旧車でしかないのだ。
▲筆者がつい最近まで乗っていた94年式ランチア デルタのインパネ周辺。松本零士先生が描く乗り物のコックピットもかくやの超絶ステキなデザインで風情は最高だが、機能だけで考えれば現代の車には太刀打ちできない
そのデザインや風情などは確かに素晴らしいが、機能としては当然ながら「現代の一流」とは比べ物にならないのだ。そこを承知のうえで、風情を楽しむ意味で旧車を愛でるのはステキな趣味のひとつではある。実際、筆者もランチアデルタというド旧車に続いてまたもや別のド旧車を買ってしまう可能性は高い。しかし、もしも「機能」を求めるならば、なるたけ設計年次が新しいモデルを選ぶに限るのだ。
極端なことを言えば、今のところ最も新しい「2014年に発表されたモデル」を買うのがいちばんだが、そういったモデルの中古車はまだ流通量が少なく、新車との価格差も小さいため、あえて中古車として狙う意味はあまりない。中古車ならではの価格的利点を生かしつつ、なおかつ最新世代の機械ならではの恩恵を受けるには、筆者が考えるに2012年~2013年式がベストだ。
現行型M・ベンツAクラスやBMW3シリーズなど、近年の新機軸を打ち立てたモデルが登場したのが2012年であり、世界の大定番であるVWゴルフの現行モデルが登場したのが2013年。このあたりに登場したモデルを狙えば、味わいや趣きではなく「機能」については、まず不満を感じることはないだろう。また、例えば2012年式だとVWゴルフの場合は旧型になってしまうわけだが、様々な小改良を経て熟成された旧型末期モデルというのは、ゴルフに限らず実はかなりの狙い目である場合が多い。
ということで今回のわたくしからのオススメは、2012年~2013年式の狙い目輸入車だ。
text/伊達軍曹
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今回の展覧会では、100点以上におよぶ原画や、アニメ&レコードなど同時代の関連資料から作品自体の広がりを紹介するとともに、時代の空気を共有した当時の芸術家たちの活動をたどることで、「あしたのジョー」をキーワードにその時代を振り返ってみる…というような内容だった。
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ちばてつや先生渾身の原画をはじめとした「作品自体の広がりを紹介する」という部分については素直に感動し、昭和熱血アニメばりの大粒の涙を流した筆者だった。しかし「あしたのジョーをキーワードにその時代を振り返ってみる」という部分に関しては多少首を傾げるというか、いろいろと思うところがあった。
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当時の日本人芸術家たちのことを悪く言うわけでは決してないが、率直に言って昔はやはり発展途上だったんだなというか、2014年を生きる現代の芸術家らが生み出す作品の方がレベルは高いのだなと、個人的には思ったのである。
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これに関しては異論反論もあるだろうし、芸術分野の専門家ではなく素人にすぎない筆者が間違っている可能性も大いにある。また単に「時代が違うから見え方や感じ方が違う」という部分もデカいだろう。しかしとにかく、1960~1970年代の日本のモダンアートを見て率直に思ったのは「拙い」ということだった。
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長かった戦争と、直後の混乱期が終わり、やっとこさ再び西洋文化がドドっと流れ込んできた1960年代。当時の若者らがそれに大いに触発され、様々な西洋風アートやポップを自身の和の心と融合させ、新たなアートおよびポップを創造しようとしたことは想像に難くなく、また今回の展示からもその「熱気」のようなものは見て取れた。「熱気」に関してだけは、たしかに当時の方が圧倒的に上だったのかもしれない。
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しかし、作品のクオリティそれ自体は、その後の成熟期と各種の技術革新を経たのちに誕生した現代の日本人アーティストが生み出しているモノの方が、実はレベルは高いのではないかと筆者は思うのである。それはあたかも、銀座とかにある超老舗の洋食店(値段もたいてい超高い)が提供する擬似イタリア料理よりも、無名の若手料理人がイタリア修行を経て提供する2014年型イタリア料理の方が実は断然美味い、ということに似ている。情報量が圧倒的に少なかった時代の一流は、必ずしも現代の一流にはあらず…ということだ。
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それと同様のことが中古車にも言える。国産、輸入車を問わず「旧車」と呼ばれる年代のモデルを専門に扱うショップは多く、それを愛好する人間の数も多い。かく言う筆者もその1人である。しかし、やはり旧車は旧車でしかないのだ。
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極端なことを言えば、今のところ最も新しい「2014年に発表されたモデル」を買うのがいちばんだが、そういったモデルの中古車はまだ流通量が少なく、新車との価格差も小さいため、あえて中古車として狙う意味はあまりない。中古車ならではの価格的利点を生かしつつ、なおかつ最新世代の機械ならではの恩恵を受けるには、筆者が考えるに2012年~2013年式がベストだ。
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現行型M・ベンツAクラスやBMW3シリーズなど、近年の新機軸を打ち立てたモデルが登場したのが2012年であり、世界の大定番であるVWゴルフの現行モデルが登場したのが2013年。このあたりに登場したモデルを狙えば、味わいや趣きではなく「機能」については、まず不満を感じることはないだろう。また、例えば2012年式だとVWゴルフの場合は旧型になってしまうわけだが、様々な小改良を経て熟成された旧型末期モデルというのは、ゴルフに限らず実はかなりの狙い目である場合が多い。
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ということで今回のわたくしからのオススメは、2012年~2013年式の狙い目輸入車だ。
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今回の展覧会では、100点以上におよぶ原画や、アニメ&レコードなど同時代の関連資料から作品自体の広がりを紹介するとともに、時代の空気を共有した当時の芸術家たちの活動をたどることで、「あしたのジョー」をキーワードにその時代を振り返ってみる…というような内容だった。
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ちばてつや先生渾身の原画をはじめとした「作品自体の広がりを紹介する」という部分については素直に感動し、昭和熱血アニメばりの大粒の涙を流した筆者だった。しかし「あしたのジョーをキーワードにその時代を振り返ってみる」という部分に関しては多少首を傾げるというか、いろいろと思うところがあった。
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当時の日本人芸術家たちのことを悪く言うわけでは決してないが、率直に言って昔はやはり発展途上だったんだなというか、2014年を生きる現代の芸術家らが生み出す作品の方がレベルは高いのだなと、個人的には思ったのである。
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これに関しては異論反論もあるだろうし、芸術分野の専門家ではなく素人にすぎない筆者が間違っている可能性も大いにある。また単に「時代が違うから見え方や感じ方が違う」という部分もデカいだろう。しかしとにかく、1960~1970年代の日本のモダンアートを見て率直に思ったのは「拙い」ということだった。
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長かった戦争と、直後の混乱期が終わり、やっとこさ再び西洋文化がドドっと流れ込んできた1960年代。当時の若者らがそれに大いに触発され、様々な西洋風アートやポップを自身の和の心と融合させ、新たなアートおよびポップを創造しようとしたことは想像に難くなく、また今回の展示からもその「熱気」のようなものは見て取れた。「熱気」に関してだけは、たしかに当時の方が圧倒的に上だったのかもしれない。
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しかし、作品のクオリティそれ自体は、その後の成熟期と各種の技術革新を経たのちに誕生した現代の日本人アーティストが生み出しているモノの方が、実はレベルは高いのではないかと筆者は思うのである。それはあたかも、銀座とかにある超老舗の洋食店(値段もたいてい超高い)が提供する擬似イタリア料理よりも、無名の若手料理人がイタリア修行を経て提供する2014年型イタリア料理の方が実は断然美味い、ということに似ている。情報量が圧倒的に少なかった時代の一流は、必ずしも現代の一流にはあらず…ということだ。
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それと同様のことが中古車にも言える。国産、輸入車を問わず「旧車」と呼ばれる年代のモデルを専門に扱うショップは多く、それを愛好する人間の数も多い。かく言う筆者もその1人である。しかし、やはり旧車は旧車でしかないのだ。
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<p>そのデザインや風情などは確かに素晴らしいが、機能としては当然ながら「現代の一流」とは比べ物にならないのだ。そこを承知のうえで、風情を楽しむ意味で旧車を愛でるのはステキな趣味のひとつではある。実際、筆者もランチアデルタというド旧車に続いてまたもや別のド旧車を買ってしまう可能性は高い。しかし、もしも「機能」を求めるならば、なるたけ設計年次が新しいモデルを選ぶに限るのだ。
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極端なことを言えば、今のところ最も新しい「2014年に発表されたモデル」を買うのがいちばんだが、そういったモデルの中古車はまだ流通量が少なく、新車との価格差も小さいため、あえて中古車として狙う意味はあまりない。中古車ならではの価格的利点を生かしつつ、なおかつ最新世代の機械ならではの恩恵を受けるには、筆者が考えるに2012年~2013年式がベストだ。
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現行型M・ベンツAクラスやBMW3シリーズなど、近年の新機軸を打ち立てたモデルが登場したのが2012年であり、世界の大定番であるVWゴルフの現行モデルが登場したのが2013年。このあたりに登場したモデルを狙えば、味わいや趣きではなく「機能」については、まず不満を感じることはないだろう。また、例えば2012年式だとVWゴルフの場合は旧型になってしまうわけだが、様々な小改良を経て熟成された旧型末期モデルというのは、ゴルフに限らず実はかなりの狙い目である場合が多い。
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ということで今回のわたくしからのオススメは、2012年~2013年式の狙い目輸入車だ。
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[description] => 過日、東京都足立区は鹿浜の焼肉店「スタミナ苑」を初めて訪問した。首都圏以外にお住まいの方は聞き覚えのない店名かもしれないが、この界隈では「宇宙最強焼肉」の名をほしいままにしている伝説のお店だ。カーセンサーnetはグルメサイトでもなんでもなく、そもそも味覚というのは個人差がデカい話であるため味の詳細は記さぬが、とにかく噂に違わず美味かった。特にホルモン系は超絶品であった。
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<h3>「噂」というのは結局、あんまりアテにならない</h3>
<p><!-- short sentence start -->過日、東京都足立区は鹿浜の焼肉店「スタミナ苑」を初めて訪問した。首都圏以外にお住まいの方は聞き覚えのない店名かもしれないが、この界隈では「宇宙最強焼肉」の名をほしいままにしている伝説のお店だ。カーセンサーnetはグルメサイトでもなんでもなく、そもそも味覚というのは個人差がデカい話であるため味の詳細は記さぬが、とにかく噂に違わず美味かった。特にホルモン系は超絶品であった。<!-- short sentence end -->
<br />
<br />
それと同時に痛感したのが「人の噂というのはやはりアテにならないものだな」ということだった。
<br />
<br />
スタミナ苑が「宇宙最強焼肉」と評されているのは、その肉質とホルモンの鮮度および処理に関してであり、接客に関してはあまり芳しくない噂も立っている。「店主が偉そうでムカつく」「追加注文ができない。何様のつもりだ」「バイトがテキトーで使えない」あたりが、巷で出回っている主な批判的意見だ。
<br />
<br />
噂の真偽はわからぬまま、「まぁそういうこともあるのかもしれないな」という覚悟というか諦念とともに初訪問したスタミナ苑だったが、実際はどうだったか?
<br />
<br />
まったくフツーの接客だった。
<br />
<br />
「店主が偉そうでムカつく」という風評はおそらく、自分のビジネスに対して真摯なプライドをもって臨んでいる店主の表層だけを見て「なんかエラソー」と感じたという、単なる浅い意見だ。「追加注文ができない」というのも部分的に事実ではあるが、そこにはきちんとした理由があり、また「何がなんでも一切追加できない」ということもない。「バイトが使えない」というのも、少なくとも筆者が訪問した日に働いていた青年諸君はテキパキと正確な、感じのよい若衆であった。
<br />
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結局のところ、物事というのはたいてい「尾ひれ」が付いて出回ってしまうのだ。事実のなかの一部が拡大解釈または誤解され、そこに無責任なアレンジが加わり、それがさらに伝言ゲーム的に伝播していくにつれ、事実とは異なるホログラムのようなものが出来上がってしまう。しかも多くの場合、その虚像には部分的な事実も含まれているため、人々は単なる虚像を「実像」であると思い込むのだ。
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<img src="//wwwtst.carsensor.net/contents/article_images/_26436/stamina_2.JPG" width="600" alt="▲筆者が乗っていたランチア デルタのエンジンルーム。この車もさまざまな風評があるが、その実像は?" class="" />
<!-- nodisplay start --><span class="CP_txt">▲筆者が乗っていたランチア デルタのエンジンルーム。この車もさまざまな風評があるが、その実像は?</span><!-- nodisplay end -->
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<p>輸入中古車業界についてもほぼ同様のことがいえる。「買ってもすぐ壊れる」「アフターサービスがぞんざい」「チンピラまがいの店主や店員が多い」「特にイタリア・フランスの中古車はソッコーで壊れる」という巷の噂に対して、輸入中古車取材歴20年の筆者は「や、そんなことは100%無いですよ!」とは言わない。今やそんな中古車店や中古車はかなりの少数派であることは間違いないが、ごく一部にはいまだ存在することを否定はできないのだ。
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しかし、それは「部分的な事実」であって、昨今の輸入中古車業界の正確な全体像とは大きく異なる。「絶対」とは言わないし、「全て」とも言わないが、オートオークションの普及などにより品質が標準化した昨今の輸入中古車は、及第点レベル以上の販売店で購入する限り、そうひどいことにはならないものだ。場合によっては「そうひどいことにはならない」どころか「大満足!」となることも多い。それが、最近の中古ガイシャなのだ。
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<img src="//wwwtst.carsensor.net/contents/article_images/_26436/stamina_3.jpg" width="600" alt="▲こちらも筆者が乗っていたアルファGTV。世間では「中古のアルファロメオはかなり危険!」とも言われているようだが、実際は特に大きなトラブルも皆無なまま任期を全うしてくれた" class="" />
<!-- nodisplay start --><span class="CP_txt">▲こちらも筆者が乗っていたアルファGTV。世間では「中古のアルファロメオはかなり危険!」とも言われているようだが、実際は特に大きなトラブルも皆無なまま任期を全うしてくれた</span><!-- nodisplay end -->
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<p>これらのことは筆者がアツく語らずとも、実際に最近の輸入中古車を購入したことがある人であれば「ま、そうだよね」とクールにうなずくことだろう。足立区のスタミナ苑に“実際に”行ったことがある人であれば「ま、何かとクセがある店ではあるけど、ある意味普通だよね」と淡々と思うように。
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ということで今回のわたくしからのオススメは、「噂はともかく、実は意外と大丈夫なことが多い輸入車」だ。
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<h3>物事は「整っていれば良い」というものではない</h3>
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引っかかりというのは、要するに「良くも悪くもとにかく極端であること」だ。移動手段という具象においては極端である必要など特にはないが、趣味や芸術といった抽象分野においては「極端であること」が重要となる。
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考えてもみてほしいのだが、例えば女性アイドル歌手がいたとして、彼女の顔立ちが「美容整形外科医が考えるところの美しさ」、つまりは教科書的に整った万人受けする美形で、なおかつ機械のように超正確な音程で歌えるとしたら、彼女は売れるだろうか?
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まぁ売れる可能性もあるだろう。しかし絶対的に言えるのは「時代を代表するスーパースター」には決してなるまいということだ。なぜならば、そこには「引っかかる部分」があまりなく、「ウンいいね、ステキだね」のひと言で終わってしまう代替可能なステキさしかないからだ。
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人の心を妙にとらえてやまないスーパースターとは、たいてい何らかの微妙な欠損を抱えている。
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女性アイドルの例からはちょっと外れるが、音程が常にほんの微妙にフラットしているユーミンこと松任谷由実。素晴らしい野球選手だったが、トンネルも多かったミスターこと長嶋茂雄。時代を切り開いたが、決して万能型のFWではなかったサッカーの三浦知良。彼ら彼女らには、素晴らしい資質と同時にそんな欠損があったからこそ、人はついつい彼ら彼女らに釘付けとなった。そして愛され、結果としてスーパースターになった。かの有名な「卒業写真」がもしも機械のように正確な音程で歌われていたならば、今頃は「そういえば30年ぐらい前、そんな歌があったよね。割といい歌だったよね」で終わっていたことだろう。
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そう考えたうえで、話は冒頭に戻る。移動手段ではなく趣味の対象として輸入中古車を買うなら、やはり極力設計が新しいやつか、逆に極力古いやつがいいのだ。「新しい輸入車」は当然素晴らしい。最新テクノロジーの結実であるその走りは、もはや「感動」のレベルに達している。引っかかり、ありまくりである。
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<!-- nodisplay start --><span class="CP_txt">▲2013年登場の最新型アウディA3スポーツバック。300万円台前半の車とは到底思えない異次元の走りだ</span><!-- nodisplay end -->
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<p>しかしそういった新世代の輸入車を、趣味嗜好の面あるいは予算の問題で求めない人もいるだろう。かく言う筆者もそんな1人だ。そういった場合に乗りたいのは、「手頃でフツーな7~8年落ちのVWゴルフ」とかではなく、グッと古めの極端なモデルたちだ。一例に過ぎないが、1990年代初頭に販売された初代VWゴルフカブリオの末期モデルや、同時期のM・ベンツEクラス、あるいは空冷エンジンを搭載していた時代のポルシェ911。モデルにより細かな差異はあるが、年代で区切るならおおむね1994年以前の輸入車である。
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</p>
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<p>それらは性能や機構の面では今やツッコミどころもあるだろう。しかしそのツッコミどころこそが、ユーミンの歌でいうところの耳について離れない微妙な音程なのだ。他の何かや最新の何かでは代替不可能な、あなたにとってのスーパースターになり得る資質なのだ。
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…以上のようなことを、神奈川県川崎市の多摩川河川敷で約80年前に誕生し、現在では唯一残っている休憩茶屋「たぬきや」で真っ昼間からビールを飲んで顔を赤くしながら、思ったのだった(もちろん車ではなく電車で行きました)。河川敷の店ゆえ、トイレが都会育ちの筆者は大いに苦手なぼっとん便所だが、多摩川の風と歴史の堆積を丸ごと感じながら酒が飲めるこの場所は、本当に素晴らしい。酒を飲むならこういう店か、そうでなければ最新で最上級な店がいい。駅近で1品300円とかの中途半端に便利な店ではなく。
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<img src="//wwwtst.carsensor.net/contents/article_images/_26476/tanukiya_4.JPG" width="600" alt="▲「たぬきや」の店内。食べ物、飲み物は基本セルフサービス。昭和48年頃までは渡し船があった場所だ" class="" />
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<p>ということで今回のわたしからのオススメは、ステキな「引っかかり」が感じられる1994年以前の輸入車だ。
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<div class="author">text/伊達軍曹</div>
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