▲スクープ班がキャッチした謎の丸目トラック。2014年4月の技術説明会で突如発表されたスズキ渾身の2気筒ディーゼルエンジンに関連があるようだ ▲スクープ班がキャッチした謎の丸目トラック。2014年4月の技術説明会で突如発表されたスズキ渾身の2気筒ディーゼルエンジンに関連があるようだ

スズキ2気筒ディーゼルはインド市場に投入

スズキが2014年4月の技術発表会で2気筒ディーゼルエンジンを発表。投入予定先がインドとあって国内ではあまり注目されなかった。しかしながら、スクープ班は、その搭載モデルをキャッチした。

2気筒エンジンといえば、ダイハツが新型コペンへの搭載をもくろんで開発していたことを過去のモーターショーなどでご存じの方もいるだろう。しかし、特有の振動とノイズが完全には克服できないため、結局、コペンには3気筒エンジンが与えられた。

そんなダイハツを尻目に、スズキが涼しい顔(?)をして2気筒のディーゼルエンジンを発表。しかも「1年以内に実用化」すると高らかに宣言してみせたのだ。これは業界内では「寝耳に水」の出来事だった。とはいえ、注目の2気筒ユニットは排気量800ccとのことで、軽自動車に搭載するものではない。では、このエンジンの行く先はどこになるのだろうか。

どうやらインド市場に投入するようだ。スズキでは「エンジンマウントや車体構造にも工夫を施すことで、(音や振動は)乗用車にも搭載できるレベル付近まできている」と説明しているが、このエンジンを国内に投入した場合、「うるさい」、「快適じゃない」といったクレームが浮上するかもしれない。そこで、モータリゼーションが発展途上にあるインドで使用することにしたのだろう。

▲スズキが発表した2気筒ディーゼルエンジン。排気量は793ccで4バルブDOHCとなる ▲スズキが発表した2気筒ディーゼルエンジン。排気量は793ccで4バルブDOHCとなる

新しい丸目トラックに搭載される?

エンジンユニットが発表された際、搭載方向が異なる2つのタイプがあった。ひとつはFF車に搭載できるオーソドックスな形式。もうひとつはエンジン本体を傾ける形式だ。後者はトラックやバンといった商用車への搭載を前提にしている可能性が高い。

取材を続けたところ、エンジンの話とは別に、軽自動車よりひとまわり大きいトラックの存在が浮上した。こうした情報を掛け合わせると「スズキは2気筒ディーゼルエンジンを新しい小型トラックに載せてインドで販売するのではないか?」との憶測が成り立つ。

新型トラックは、国内で販売されているトラックとは違い、キャブは円弧を描いたユニークな形状を見せている。フロントマスクには愛らしさ漂う丸目ライトが配され、間には十字モチーフのグリルが置かれる。

このトラックの全容は、前述のとおり、「1年以内の実用化」で明らかになるだろう。

※2014年7月29日現在における新型車の発表についての予測記事です。発表を保証するものではありません

■予想発表時期:2015年
■全長×全幅×全高:3995×1545×1795(mm)
■搭載エンジン:800cc直2ディーゼル

Photo&Text/マガジンX編集部