セダンが不人気となって久しいですが、車=セダンという考えの方も多いのではないでしょうか。そんな人にとって、セダンが安い今はまさに狙い目。そこで今回は、レクサスのハイブリッド専用セダン、HSをご紹介します。

同車が登場したのは2009年の7月。車名の由来でもある「Harmonious Sedan」をテーマに、地球や人との調和を目指して開発されました。

そのテーマがハイブリッドシステムの搭載や使用されている素材に表れています。燃費は23.0km/L(10・15モード燃費)を実現し、内装部品には植物原料のエコプラスチックを使用。地球に優しい車となっています。

パワートレインは、直4 2.4Lベースのハイブリッドシステムに、燃費効率に優れたCVTを搭載。燃費性能と動力性能を高い次元で両立しています。

ハイブリッドということで、燃費ばかりに注目が集まりがちですが、実はスポーティな走りも可能。シーンや好みに応じて3つの走行モードが用意され、燃費優先の“エコモード”、モーターのみで走行する“EVモード”のほか、アクセル操作量に対する出力を増加させる“パワーモード”も備えています。

そしてレクサスの名に恥じない高い安全性能も魅力のひとつ。プリクラッシュセーフティシステムや最大10個のエアバッグを備えるなど、万が一の際にも乗員を守ります。

そんなHSも登場から3年以上が経過し、さらに先月フロントマスク変更を伴う大掛かりなマイナーチェンジが施されたことで、ずいぶん狙いやすい存在になってきました。

新車価格が395万円~という高級車だけに、相場のボリュームゾーンはまだ200万円台後半ですが、100万円台の中古車も存在します。最安値の一台は、走行距離こそ11万kmながら、修復歴なしで169.8万円(2月18日現在)。当時の新車価格の3分の1近い価格で売られているのです。

走行距離にこだわる人でも、走行2.6万km+修復歴なしで199万円(同日現在)と、200万円以下で購入可能。100万円台の中古車はまだまだ少ないですが、今後どんどん増えてくるはずです。全体の流通量も100台以上あるので、じっくり探せば必ずや目当ての1台が見つかるでしょう。

Text/金子剛士

エクステリアはハイブリッド専用モデルにふさわしい先進性を追求。燃費性能に寄与する空力性能と、居住性を両立したデザインとなっている

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インテリアは運転中の視認性と操作性を高めた「人を中心に考えたコックピット」を具現化。先進的な空間と洗練された美しさを追求

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ハイブリッドモデルはラゲージスペースが狭くなりがちだが、形状や配置の工夫により、ゴルフバッグを4個収納できるスペースを確保している

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