第207回 メルセデス・ベンツ Rクラス(現行型) 【おいしい中古車】
2012/02/03
■すべてのシートがVIP席なラグジュアリーミニバン
ひと口にミニバンと言っても、その形状はさまざまです。オデッセイのように全高の低いものもあれば、ステップワゴンのように箱型タイプもあります。ではメルセデス・ベンツはどうでしょう? 実はどっちもあるんです。今回はその全高の低いほう、メルセデス・ベンツ Rクラスをご紹介します。箱型のVクラスに対して、Rクラスはステーションワゴンに近いフォルム。Vクラスは1998年に登場し、ビアノとなり、またVクラスに戻るといった、それなりの歴史があるので認知度はそこそこありますが、Rクラスは2006年に登場したまったくのブランニューモデル。あまり知られていないのが実情です。
エクステリアデザインは、流線型のフォルムを採用し、スポーティ感を演出。それでいてどっしりとした安定感と、重厚なラグジュアリー感も併せ持つ(左右)
Rクラスは3列シートではありますが、7人乗りでも8人乗りでもない6人乗りです。2、3列目がともに2人掛けで、2-2-2のシートレイアウトになります。それでいて全幅は1920mm。どれだけゆったり座れるかが容易に想像できるはずです。
その快適性は、何列目に座っても変わることはありません。通常、ミニバンの3列目は居住性が悪くなることが多いのですが、レッグスペースは足が組めるほどで、左右のスペースは大柄な人でもまず肩があたるようなことはありません。どのシートに座っても、変わらぬ快適性が確保されているのです。
ちなみにこのRクラス、メルセデス・ベンツはステーションワゴンともミニバンとも言っていません。基本的にはクロスオーバーSUVになるのですが、「乗用車に求められるすべての要素を、極めて高い次元で融合させた、まったく新しいカテゴリーのラグジュアリーモデル」と位置づけています。
エンジンはV6 3.5Lと、V8 5Lの2種類。2009年5月のマイナーチェンジでは、5Lエンジンが5.5Lへ変更になりましたが、さすがにその年代の中古車はまだまだ高く、実際に射程圏内に入ってくるのは、初期モデルが中心となります。
高級感抜群のインパネ回り(左) シートレイアウトは2-2-2で、乗車定員は6人(中) 実用性も考えられており、2列目もフラットに倒すことができる(右)
■1000万円近い車が早くも100万円台で登場
ではどのくらいで売られているのか。とその前に、まずは新車価格の情報を。これを知らなければオトク感はわかりませんからね。Rクラスのデビュー時の新車価格は、3.5LエンジンのR350が724.5万円、5LエンジンのR500が966万円です。それが今や200万円以下で売られている中古車も登場してきました。修復歴なし+走行距離9.9万kmの中古車が185万円です。しかも驚くなかれ、そのグレードは5Lエンジンを搭載したR500なんです
この背景には知名度の低さも少なからず関係していると思いますが、1000万円近い現行型のメルセデス・ベンツが100万円台なんて、通常じゃ考えられません。多少距離が延びているとはいえ、修復歴なしですからね。普通のミニバンじゃ物足りない、あるいはまわりで見かけない高級車をお探しのみなさん、Rクラスは間違いなく狙い目ですよ!
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第207回 メルセデス・ベンツ Rクラス(現行型) 【おいしい中古車】/旬ネタ
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