誰が見ても100万円台には見えないコストパフォーマー

新車時にはとても手を出せない車も、時間の経過とともに安くなっていきます。もちろん、中古車相場の下落率は需要と供給によってマチマチではありますが、"安くなったなぁ"と思える高級車をピックアップしてみました。まさか100万円台で購入できるとは、フツーの人からはわかりません。気になる車は中古車カタログや物件をチェックしてみてください。

第5位はトヨタクルーガーハイブリッド(絶版)。ハイブリッドシステムの新しい動力源としての可能性を見せてくれた車、と言ってもいいでしょう。単に燃費が良い、というのではなく、力強い走りへの活用がポイントでした。中間加速はポルシェカイエンターボ並みでしたから、驚かされたものです。まぁ、その分、新車時価格は高額でしたし、思いのほか人気があったのか中古車相場もなかなか値落ちしてくれませんでした。ようやく、というのが正直な思いです。

第4位はシボレーコルベット(旧型)。年々、厳しくなる環境対応への規制、世界を取り巻く原油事情の難しさなどをかんがみれば、大排気量のアメリカン・マッスルカーってスーパーカー同様、希少な存在になってくると思います。高速燃費は思いのほか優秀ですが、さすがに市街地での燃費は"悪い"と言わざるを得ません。でも、スーパーカーに乗っていると思えば許せる範疇だとも思います。ノスタルジーに浸りながら、アメリカのかつての栄光を味わえます。

第3位はジャガーXJ(旧型)。現行モデルにもジャガー"らしさ"は十分にあると謳われていますが、猫っぽいスタイルのジャガーは旧型モデルまでです。アルミを多用したボディは軽く、軽快感たっぷりです。XJといえばフルサイズセダンとして歴代、世界の高級車市場を席巻してきましたけど、個人的にはやっとライバルと肩を並べられるパフォーマンスを手にしたと思っています。静かで、快適で、軽快で、走る曲がる止まるをライバルと同等レベルまで向上!

第2位はアルファロメオアルファ147(現行)。なかでもGTAをオススメします。コンパクトボディに3.2L V6エンジンを押し込んだ、サイボーグです。コロンっとした愛くるしいエクステリアからは、想像もつかないようなワイルドさを兼ね備えています。もちろん、アルファロメオらしいセクシーなインテリアも魅力です。助手席に座ったが最後、あとはドライバー次第って感じです(笑)。147自体はお手頃な雰囲気でしたが、GTAはスペシャルな雰囲気がバリバリ。

第1位はAMGCクラス(旧型)。なかでもC32は、個人的にも気になっている車です。現代版、羊の皮を被った狼が100万円台で狙えるなんて、あまりに"穴場"すぎます。スーパーチャージャー付きの3.2L V6エンジンが叩き出すパフォーマンスは、0→100㎞/h加速5.2秒!走りを支えるのは引き締められた足回りと、強化されたブレーキです。もう10年選手ではありますが、あまりにコストパフォーマンス高すぎです。控えめなルックスを裏切る走り、素敵です!

Report / 古賀 貴司