内装をピンクに染めた女性向きの特別仕様車

女性を意識したデザインが特徴的なスズキアルトラパン。2002年にデビューした初代は、スクエアなフォルムながらも随所に丸みを取り入れた外観が特徴で、車名の由来である「ウサギ」をイメージさせるキュートなルックスとなっています。インパネにはアナログ時計が据えられるなど、細部にも軽自動車としては画期的なこだわりが随所に盛り込まれました。

アルトラパンはターゲットが女性ということで、パステル調のボディカラーを数多くラインナップするなど、内外装のカラーリングに工夫が凝らされています。「ベネトン」とのコラボレーションモデルや、内装を黄色に統一した「Lリミテッド」などの特別仕様車も数多く発売されました。今回はその中から2004年12月に発売された「アンセルバージョン」をご紹介します。
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「アンセルバージョン」は、車のドレスアップを手がける内装ブランド「アンセル」とコラボレーションしたモデル。新車時価格はFFが113.4万円、4WDが126.21万円でした。最大の特徴は、内装が明るいピンクで統一されているところ。アルトラパンの中でも、最も「女性向け」な仕様といえます。

まず内装で目立つのは、ピンク色のインストルメントパネル。運転席から助手席まで、全面ピンクのパネルが目の前に広がります。さらにシートファブリックとドアトリムクロスにはアイボリーとピンクの専用デザインを採用しています。シート表皮は撥水加工が施されています。

また、フロアマットにピンクの専用デザイン仕様を装備。ボディカラーにはさすがにピンクは設定されていないものの、色味の似たラベンダーメタリックのほか、パールホワイト、ココナッツベージュメタリック、レイクブルーメタリックとかわいいテイストの計4色が設定されています。
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本校執筆時点でカーセンサーnetに掲載されているアルトラパン アンセルバージョンの物件数は8台。価格は24.8万~78万円ですが、修復歴なしで走行距離5万km未満といった程度の良い車両は、最低でも車両本体価格だけで50万円の予算が必要です。ボディカラーはパールホワイト以外はまんべんなく流通しています。

「男性に全くオススメできない」車というのはかなり珍しいのですが、それだけに女性にとってはツボを押さえたポイントがたくさん見つけられるはず。普段の通勤・通学の足としてはもちろん、女子会に出かけるときもこの車ならきっと気分が盛り上がるはず。興味をもった方は下の検索窓に「アルトラパン アンセルバージョン」と入力してみてください。


Text/渡瀬基樹