現行モデルでも
予算内に収まるものが多数ランクイン

ピックアップした車たちを見てみると、中古車市場には現行モデルなのにリーズナブルで、さらにスポーティで周囲との差別化を図れる車がたくさん出回っているものですね。ファミリーカーとして必ずしも連想しないものもあるでしょうが、大家族でない限り、意外と使える車ばかりがランクインしています。気になる車は中古車カタログや物件をチェックしてみてください。


第5位はマツダアテンザスポーツ(現行)。ヨーロッパでは高い評価を得て人気ですが、日本ではあまり見かけない車かもしれません。なかでも狙いたいのは「25Z」というスポーツモデル。状況が許すのであれば、MTで乗っていただきたい車です。街中での乗り心地は多少の硬さを感じるものの、ひとたびスピードが出たり、コーナーを駆け抜けたりすると逸品。“スポーツカー顔負けの…”とまではいきませんが、能ある鷹は爪を隠すような雰囲気が漂っています。


第4位はボルボS60(旧型)。現行モデルはまだまだ200万円以下では狙えませんが、旧型モデルならさまざまなグレードが狙えます。特にオススメしたいのは2004年から投入された「R」という最強グレード。2.5L直5エンジンはターボチャージャーを備え、最高出力300psが4WDによって路面に伝えられます。あまり注目された車ではないかもしれませんが、真の“羊の皮を被った狼”かもしれません。100万円台前半から狙えますが、流通台数の少なさがネック…。


第3位は日産スカイラインクーペ(現行)。まだ現行モデルでデビューからそう時間もたっていませんが、ギリギリ200万円以下で狙えるものもチラホラ出てきました。最高出力333psで、実はスポーツカー顔負けの加速力を誇ります。大人が4名乗車しても広さ的には苦痛ではないので、ファミリーとしてもなんとか使えます。日本におけるクーペ市場は縮小を続ける一方のようですが、もともと無駄の極みと言えそうなクーペは優雅さを演出してくれます。ファミリーで使うとカッコいいです。


第2位はBMW5シリーズ(旧型)。545iや550iあたりでないかぎり、やたらめった速いわけではありません。走っている際の車とドライバーの一体感、意のままに駆け抜けるコーナリング、エンジンがもたらすフィーリングといった面において、BMW独特の味わいがあるんです。それを人々は“スポーティ”と表現するんだと思います。100万円台半ばから狙えるなんて、いい時代ですね。室内は一般的なファミリーには必要十分ですし、トランクも広々しています。


第1位はアウディA3(現行)。2ドアはどうしても不便、という方には5ドアのA3スポーツバックもオススメです。小排気量、高効率エンジンがウリになっているのは事実ですが、それでも3.2LエンジンとDSGトランスミッション、そして4WDを組み合わせた3.2クワトロもラインナップ。弾丸ロケットのようなコンパクトカーに仕上がっています。塊感たっぷりで、あらゆる走りが意のままに感じられるでしょう。コンパクトですが、意外と家族使いもイケます。

Report / 古賀 貴司