アナログな趣の名車ベストテン 【なんでもベスト10】《後編》
カテゴリー: クルマ
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2011/11/14
リーズナブルに狙えて
いつまでも愛せる車かも!?
こうしてランクインした車を見てみると経済性、合理性を無視したような車ほど、魅力が漂っているようです(笑)。アナログな趣ある車は、いつまでも一緒に過ごしたくなるような車なのかもしれません。ひと癖もふた癖もあるような車ばかりがランクインしましたが、味わい深さをもつ個性派揃いです。それでいてリーズナブルに流通しているものばかりですから、気になる車は中古車カタログや物件をチェックしてみてください。
第5位はトヨタオリジン(絶版)。トヨタ自動車生産累計1億台を記念して、1000台生産された特別モデルです。プログレをベースに初代クラウンをモチーフに作られた、観音扉が特徴的でした。クラシックモデルを現代技術で蘇らせたような雰囲気が漂っています。“小さなセンチュリー”と呼ばれたほど手作業を多用し、高品質がウリでした。新車時価格はセルシオ以上でしたから当然ですけど(笑)。中古車流通台数はわずかなので、気に入ったら即買いです。
第4位はジャガーXJコンバーチブル(絶版)。内外装ともにモダンさを感じさせる部分はほとんどなく、クラシカルな雰囲気が漂っています。イギリス流の唯我独尊を感じさせる高級GTカー、とさえ言えます。たっぷりとしたボディサイズの割に居住空間はタイトで…、合理性よりも優雅さを重んじているかのようです。ショックアブソーバを左右に2本ずつ用いるリアのウィッシュボーンサスペンションは独特です。今のうちに味わっておきたいものです。
第3位はスバルアルシオーネSVX(絶版)。バブル景気の遺産と呼んでもいいでしょう。もう二度とこんな贅沢なスバル車は登場しないでしょう。独特なキャノピーウインドウだけでも買う価値があります(笑)。ジウジアーロに自由にデザインしてもらって、市販車として応えられるだけのことはしたんでしょうねぇ。優雅にまったり走れる車ですし、いつしか再び脚光を浴びるんじゃないでしょうか? 日本の栄光期…、歴史をも反映している一台です。
第2位はマツダロードスター(旧々々型)。リトラクタブルヘッドライトをもつ初代ロードスターは、どことなくクラシカルな雰囲気が漂っていました。まぁ、今では20年落ちの立派なネオクラシックです。人馬一体という変わらぬコンセプトは現行モデルにも脈々と受け継がれていますが、すべてはこの一台から始まったことです。余計なモノが一切なく、走りを楽しむためだけを考え抜かれたリーズナブルな車です。大人のオモチャと呼んでもいいでしょう(笑)。
第1位はトヨタセンチュリー(旧型)。生きた化石、かもしれません。ルックスもさることながら、あらゆるものが日本語で書かれた内装は、日本流唯我独尊の世界です。ガッシリしたボディに、どこまでもフラットライドを追求した柔らかい足回りは昔のロールスロイス車の乗り味にも似ています。とても国産車とは思えない燃費の悪さは、VIPを乗せるために合理性や経済性を捨てたトヨタの意気込みでは? 今は程度の良いものを狙うラストチャンスです。