スポーティなフロントグリル&ローダウンの特別仕様車

「軽トールワゴン」というジャンルの先駆けであり、それを世の中に定着させたスズキワゴンR。2010年まで軽自動車新車販売台数ランキングにおいて、7年連続でトップを守り続けていますが、この快進撃が始まった2003年にデビューしたのが3代目ワゴンR。今回はこの3代目に設定された2台の特別仕様車「250X」と「250T」をご紹介します。

登場したのは2006年の5月。同年3月に初代からの国内累計販売台数が250万台を突端したことを記念して発売されました。250X(新車時価格129万1500~140万9100円)は走りと燃費をバランス良く両立させたVVTエンジンを、250T(同140万1750~151万9350円)は力強い走りを実現するターボエンジンを搭載しています。
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基本的に特別装備は共通していますが、外観デザインだけは独自のモノが与えられています。フロントデザインはスポーティながらも、それぞれテイストの違うスタイリング。250Xはメッキガーニッシュのフロントグリル、250Tはビレットタイプのメッキフロントグリルが採用されました。

ワイルドな外観はフロントマスクだけではありません。通常モデルより車高を10mmローダウンさせ、さらに14インチアルミホイールを採用。明るく照射範囲の広いディスチャージヘッドランプも標準装備となっています。ボディカラーは専用のシルキーシルバーメタリックを含め、黒/白/紫/赤の5色を設定しています。

さらに「250LIMITED」のロゴが入った専用エンブレムを装着。内装は運転席シートリフターとチルトステアリングが標準装備となっています。そして当時の軽自動車としては珍しい、最大4000曲の録音が可能なミュージックキャッチャー機能付きHDDナビゲーションシステムも標準装備されています。
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11月8日時点でカーセンサーnetに掲載されている中古車は19台。250Xが12台で価格は36.9万~89万円、250Tが7台で62.6万~89.8万円となっていますが、価格差はグレードよりも状態の良し悪しで生じている様子。70万円未満の中古車は修復歴車か7万km以上の多走行車が中心ですので、状態を見極めてから購入しましょう。

押し出しの強いフロントマスクにローダウンの組み合わせは、軽自動車の純正モデルとしてはかなり珍しいもの。優等生的なイメージの強いワゴンRですが、ワイルドにキメたい人にも魅力的に映るのではないでしょうか。興味をもった方は下の検索窓に「ワゴンR 250X」「ワゴンR 250T」と入力して検索してみてください。


Text/渡瀬基樹