「空飛ぶ自動車」実用化へ前進! 航空事業に関連のある自動車メーカーを紹介【トレンドワードで中古車探し】
カテゴリー: クルマ
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2010/07/06
ついに実現!? 夢のような“空飛ぶ自動車”ってどんな車?
本社をアメリカ・マサチューセッツ州に置くテラフュジア社が開発した「トランジション・ローダブル・エアクラフト」、通称“空飛ぶ自動車”がこのほどアメリカ連邦航空局(FAA)の重量要件を満たし、生産開始に一歩近づきました。
「トランジション・ローダブル・エアクラフト」は車と軽飛行機を合体させた、陸からの移動も空からの移動も可能にする小型軽量機です。ガソリンエンジンを搭載し、車としての性能は最高速104km/h、燃費12.7km/Lと実用的。全幅は約2mで、駆動方式はFF、乗車定員は2名です。
さて、そんな夢のような“空飛ぶ自動車”ですが、もちろん現状ではカーセンサーnetには掲載されていません。しかし、航空事業を過去に展開していた、または現在も展開中の自動車メーカーは国産、輸入問わず結構な数が存在することをご存じでしょうか?
というわけで、今回はひょっとすると将来的に“空飛ぶ自動車”を開発するかもしれない、航空事業と縁のある自動車メーカーをご紹介します。一体どんなメーカーがラインナップされているのでしょう。
国産車からアメリカ車、ヨーロッパ車まで多岐にわたる
航空事業を過去に展開していた、または現在も展開中の自動車メーカーですが、国産車メーカーでは、ホンダ、スバル、三菱の3社が航空事業に関連あるメーカーとして挙げられます。
なかでもホンダは、2003年12月に創業者である本田宗一郎の念願だった、航空機業界への参入の第一歩となる試作機「HondaJet」の初飛行に成功しました。2004年2月には、小型ジェット機用エンジンの事業化で、アメリカのゼネラル・エレクトリックと提携。さらに2006年8月には、ホンダ・エアクラフト・カンパニーを米国に設立するなど、航空事業への積極的な姿勢を見せています。なお、この「HondaJet」は2012年にデリバリーを開始する予定。肝心の車のほうも、最近発売されたハイブリッドスポーツカーCR-Zのインパネなどは、ジェット機のコックピットを彷彿とさせる作りになっています。
輸入車メーカーを見ていくとアメリカ車メーカーのフォードから、フィアットやアルファロメオなどのイタリア車メーカー、ボルボやサーブなどのスウェーデン車メーカーまでかなり多岐にわたります。
スウェーデン車メーカーであるサーブなどは、現在こそ2000年のアメリカ・ゼネラルモーターズ(GM)の完全子会社化を経て、オランダのスパイカー・カーズという自動車メーカーの傘下となっていていますが、元々は航空機・軍需品メーカーSAABの自動車部門として誕生した自動車メーカーです。
現在、日本で正規販売されている車は9-3のセダン、ワゴン(エステート)、カブリオレ、9-5のワゴン(エステート)のみですが、ナイトパネルというワンタッチで速度計以外のすべてのインストルメントパネルの照明を消すことができる機能を装備するなど、航空機メーカーをルーツにする自動車メーカーならではの技術を盛り込んでいます。
ちなみに航空機メーカーのSAABと、前述した三菱自動車が所属する三菱グループの三菱航空機とで、2009年に提携を結ぶなど、意外なところでつながりをもっていたりします。
このほかにも航空事業となんらかのかかわりをもつ自動車メーカーって案外たくさんあるんです。右の検索ボタンをクリックして、あなたも将来の“空飛ぶ自動車”に乗って、パイロット気分を味わってみてはいかがでしょうか?