スペースよりもデザイン優先という
新たなアプローチで生まれた軽自動車

  • スバル R2 フロントスタイル|人気中古車完全カタログ
  • スバル R2 インパネ|人気中古車完全カタログ
  • スバル R2 リアスタイル|人気中古車完全カタログ

モデル概要

ハイトワゴン系が人気を集める軽自動車にあって、あえて空間の広さよりも個性的なデザインを重視したのが、スバル R2。コンセプトは「毎日の生活を輝かせるベストパートナー」で、無駄 のない使い勝手と、所有する喜びの感じられる高い質感を併せもつ。
もちろん見た目だけを重視した車ではなく、メカニズム面でもスバルならではのこだわりをもっているのが特徴。エンジンもサスペンションもコンパクトカー並みのメカニズムが与えられており、この点だけを見ても買い得感は高い。
実用燃費も良く、ユーザー参加型の燃費ランキングサイトでも常に上位をキー プするなど、エコ性能の高さも魅力的である。

メカニズム

走りにこだわり、普通車並みの贅沢な仕様

軽自動車では3気筒エンジンが一般的だが、R2は全モデルに4気筒を採用する。エンジンの仕様は8バルブSOHC、可変バルブタイミング機構付き16バルブDOHC、機械式スーパーチャージャー付き16バルブDOHCの3種類。スーパーチャージャー付きはプレミアムガソリン仕様となる(2006年11月よりレギュラー対応に変更)。トランスミッションは一部に5MTを用意するが、メインとなるのはCVT。スーパーチャージャー仕様には7速マニュアル変速モードも装備する。駆動方式は全車にFFと、ビスカス式の4WDをラインナップ。軽自動車のサスペンションに4輪独立懸架を採用するのはスバル車だけだ。
スバル R2 16バルブDOHCエンジン|人気中古車完全カタログ日常性能と実用燃費を重視した16バルブDOHCエンジン。電子制御スロットルや可変バルブタイミングを採用し、速度コントロールのしやすさとスムーズな走りを実現する
スバル R2 ボディ|人気中古車完全カタログ軽量化に注力されたボディは、設計を見直し、高張力鋼板を多用することで強度と剛性もアップ。安定性や衝突安全性、静粛性が高められて、優れた走行性能を実現している

内外装

航空機メーカーにふさわしい翼モチーフ

R2のフロントマスクは、翼を広げた航空機がモチーフだ。初期型は3分割グリルを採用していたが、2005年11月のマイナーチェンジでシンプルな横長グリルに変更。翼を広げたデザインは、クロームの加飾部に継承されている。室内空間を欲張らなかったため、ボディサイドにも抑揚のあるデザインが可能に。ホイールアーチやサイドシルの力強さが印象的だ。ダッシュボードも航空機がモチーフで、広がり感を強調。中級以上のグレードには、カップホルダーやドアポケットのLED照明を採用する。照明付きのバニティミラーを装備するなど、女性への気配りも万全だ。
スバル R2 フロントスタイル|人気中古車完全カタログ滑らかなラインを描くワンモーションフォルムを採用。ダイナミックなフェンダーデザインも特徴だ。後方を切り上げたサイドウインドウは躍動感を演出している
スバル R2 インパネ|人気中古車完全カタログ内装はシンプルなデザインだが、上質な印象。左右に広がるパネルは、航空機の翼をイメージさせる。CVT車には操作しやすいインパネセンターシフトを採用

ドライブフィール

軽さとしなやかさが生んだ高い走行性能

アイドリング時の振動の少なさや加速フィールの滑らかさは、「さすが4気筒エンジン」という印象。CVTのおかげで変速ショックもなく、上質な加速感が味わえる。車重が軽いため、SOHC 仕様でもなかなかよく走るが、できれば全域パワフルなDOHC車を奮発したい。スーパーチャージャー付きは、発進した瞬間からリッターカー顔負けの力強さ。あまり流通していないだけに、これを選ぶのも一興だ。サスはストロークたっぷりで、乗り心地はしなやか。高速走行時は安定しており、コーナリング時はタイヤが路面をしっかりとらえている。操縦性の良さは、軽自動車トップレベルだ。
スバル R2 サスペンション|人気中古車完全カタログ強度や剛性を十分に確保しながら、大幅な軽量化を果たしたサスペンション。コーナリング時の踏ん張り感や車両安定感も向上しており、イメージ通りの走りを楽しめる
スバル R2 走り|人気中古車完全カタログフロントに13インチベンチレーテッドディスクブレーキを採用。綿密なブレーキチューンや車両の軽さなどにより、優れた制動性能とブレーキフィーリングを実現している

購入アドバイス

狙い目グレード
改良を受けた前後の装備を見極めよう
2005年11月のマイナーチェンジ前モデルは全流通量の6割近くを占める上、50万円前後の物件が豊富。予算を抑えたいなら、これらの年式で選ぼう。予算に余裕があるなら、CVTユニットの変更で燃費が向上した2006年11月以降のモデルがいい。どの年式も、イチオシはパワフルなDOHCエンジン車。スーパーチャージャー付きは流通量が少ないため、探すには根気が必要だ。
購入時チェックポイント
最低でもエンジンはかけて異音をチェック
スーパーチャージャー付き車の場合は、激しい運転をされてきた可能性も高い。エンジンや足回りから異音がしないかなど、できれば試乗して確認しよう。リコール情報はいくつかあるが、対象数が多いのはマフラー部の不具合だ。これは、2003年11月から2005年1月に製作された車両の一部に見られる現象。対象車の場合は、整備手帳で対策が施されたかをチェックしよう。