美尻のイタリア娘

美しい車といえば、イタリア代表フェラーリ、そしてアルファ ロメオ。これに異論を挟む人はあまりいないでしょう。今回ご紹介するのは、アルファ ロメオのスポーツクーペ、アルファブレラです。かのジウジアーロがデザインした美しいクーペも、日本では突飛なスタイリングが敬遠されたのか、思いのほかお安く売られています。

アルファブレラが登場したのは、2006年の4月。クーペというよりは、大きいハッチバックといったカタチで登場しました。フロントマスクは当時のアルファ顔ですが、リアのスタイルはどの車にもない斬新なもの。
  • アルファ ロメオ アルファブレラ 外観(フロント)|おいしい中古車
  • アルファ ロメオ アルファブレラ 外観(リア)|おいしい中古車
↑「スポーティ」と「エレガンス」を兼ね備えたエクステリア。リアの印象は特に強烈。デザインはイタルデザイン設立者でもあるジウジアーロが担当(左右)
デビュー当初、写真で見た時は「ふ~ん」てなものでしたが、実際のブレラを見ると大違い。よく“車の良さは実車を見ないとわからない”などと言われますが、ブレラはまさにそんな車の代表格。オーラを放つその存在感は、そこらの車にはとても太刀打ちできないものがあります。

スタイルがそうなら、インテリアもやはりアルファです。大人のエロさというか、色気がムンムンなんですね。でも日本の梅雨のように、ジメっとしたエロさじゃないんです。とてもさりげないサラっとしたエロさがあるんです。存在感バツグンのスタイルと色気たっぷりのインテリア、これだけでもブレラを所有する喜びは格別でしょう。

ちなみにシートレイアウトは2+2なのですが、後席はクーペだけあってちっとも広くありません。ですが、なぜだかそのタイトさが心地よく感じるのも事実です。広くて快適とはまったく逆なのですが、そのフィット感がなぜか落ち着く方向に作用するから不思議です。
  • アルファ ロメオ アルファブレラ インテリア|おいしい中古車
  • アルファ ロメオ アルファブレラ シフト|おいしい中古車
  • アルファ ロメオ アルファブレラ スカイウインドウ|おいしい中古車
↑いやらしさのないインテリアは色気たっぷり(左) セミオートマのセレスピードならAT限定免許でもOK(中) スカイウインドウは開放感が大幅に高まる(右)

約400万円安い物件も登場!

スカイウインドウ(ガラス張りのパノラマルーフ)装着車なら、そこに開放感も加わります。クーペの後席は得てして閉塞感を感じがちですが、スカイウインドウ装着車には当てはまりません。

同じく装備の面では、パーキングセンサー(リア)もありがたい装備です。デザインを優先した側面もあるのか、リアの視界は決して良いとはいえません。しかし、車庫入れの時など、障害物はアラームで知らせてくれるので安心して運転できます。

搭載されるエンジンは、2.2Lの直4と3.2LのV6の2種類で、どちらも直噴仕様です。デビュー当初のミッションは6MTとQトロニック(6AT)のみでしたが、その後セレスピード(6速セミAT)が追加されています。

さて、そんなアルファブレラですが、日本人には少しばかり奇抜すぎたのか、中古車ではかなりのロープライスとなっていて、いよいよ200万円を切る物件も登場してきました。例えば、先にご紹介したスカイウインドウを備える2.2JTS Q4。走行距離5.4万km、修復歴なしの中古車が198万円です。当時の新車価格が584万円なので、約400万円安く売られているわけです。

当然のことながら、ブレラは現行型です。デビュー当時は「いいな」と思っても、高くて手が出ないという方も多かったことでしょう。でも今なら…。センスある日本人のみなさん、いいなと思った瞬間が“買い”ですよ。うまくいけば、コレで女の子だって…。
Text/金子剛士