Report/古賀 貴司

ベースは安いほうが嬉しいものですけどね

先週、東京オートサロンが千葉県・幕張で開催されました。今やチューニング業界のモーターショー的な存在となり、世界中が注目していると言ってもいいくらいです。自動車メーカーによる出展も、注目されるポイントでしょう。そこで今回は「買ってからチューニングしたい車」を集めてみました。「チューニング」とひと言にいってもパフォーマンス重視のものから、カッコ重視のものまで幅広くあります。どういうチューニングをするか含め、10台提案してみました。気になる車は中古車カタログや物件をクリックしてみてください。

第10位は日産GT-R。日産の開発意図としては、従来のスカイラインGT-Rで旺盛だったチューニングを否定するカタチとなっています。目指したものは、“大人”のスポーツカーとのことですから。だからこそチューニングに対して、厳しい制限(新車保証の適用範囲)を設けているのでしょう。それでもチューナーの開発は進んでいます。マフラー交換だけで500ps以上達成、という噂も流れています。この際、世界最速の市販車であるブガッティヴェイロンを超えるようなマシンを!

第9位はマツダロードスター。値段で考えるなら初代が最もリーズナブルですが、ベースとなる車両のコンディションは2代目のほうが安心できるでしょう。そろそろノーマルの足回りがヘタってきているでしょうから、リフレッシュも兼ねてチューニングすることから始めては?するとボディ剛性が気になってくるから、補強(ロールバーでもOK)。吸排気をイジって、ブレーキパッドを交換すれば、もう立派な戦闘マシンになるでしょう。

第8位はホンダインテグラタイプR(旧型)。最終型はECUが進化して、吸排気をいじるだけではダメらしいです。アイドリングが不安定になるとか。トータルで手を入れるとなると、お金は結構かかります。その点、旧型なら車両価格も100万円台だし、吸排気に手を入れるだけでも劇的な変化を感じることができます。今となっては古臭い雰囲気のルックスなのに、速さがあると“ギャップ”に魅力が出てきます。そこから先は、アナタの好み次第でしょう。

第7位はダイハツコペン。このサイズのスポーツカーって、現在市場には出回っていません。660ccという小さな排気量、メタルルーフという重量、スポーツカーとして克服すべきハンディはあります。でもパワーウェイトレシオを見直せば、相当ユニークで楽しいマシンに仕上がるはず。まずはタイヤの太さから見直したいですね。あの細い軽自動車タイヤは、どうも精神衛生上よくありません。唯一の欠点は、中古車相場が高値安定していることでしょうか。

第6位はランドローバーレンジローバー。セレブたちは“ラグジー”と称してSUVに大径メッキホイールを履かせたり、ローダウンしてみたり、ネオン管をボディ下に仕込んだり、オーディオに凝ったり…。オフロード性能には期待できませんが、どうせ街乗りが多いなら問題ありません。アメリカンSUVではこの手のチューニングが定番で、最近はドイツ勢の高級SUVにも波及中。世界が認める本物クロカンで、この手のチューニングを施せば注目度抜群!全身真っ黒がいいなぁ。

フォトコレクション

写真:第10位:日産GT-R

第10位:日産GT-R

写真:第9位:マツダロードスター

第9位:マツダロードスター

写真:第8位:インテグラタイプR

第8位:インテグラタイプR

写真:第7位:ダイハツコペン

第7位:ダイハツコペン

写真:第6位:レンジローバー

第6位:レンジローバー