家族で乗る車だからこそ、こだわりを持ちたい

ファミリィカーといえば、まず思い浮かぶのがミニバンでしょう。最近のミニバンは走りもしっかりしていますし、渋滞では広い空間が寛ぎをもたらしてくれます。しかし、そこにロマンはありません。しかも新車のミニバンは意外に高いんです。同じような予算でも、中古車なら結構なスペシャリティが狙えるものです。気になる車は中古車カタログや物件をチェックしてみてください。高嶺の花だったあんな車やこんな車も、最近では200万円台で狙えます。

第10位は日産スカイラインクーペ(現行)。クーペをファミリィカーとして使うこと自体、かなりオシャレだと思います。スカイラインクーペの後席は決して荷物スペースではなく、ちゃんと人が座っても窮屈じゃありません。もはや、きちんとクーペを作り続けている国産メーカーは、数少ないです。走りはしっかりスポーティですし、デザイン面でも躍動感たっぷりに進化しています。乗り降りがちょっと面倒かもしれませんが、車好きなファミリィに見られることでしょう。

第9位はアルファロメオアルファ156GTA(絶版)。同じ156が100万円以下でも探せるなか、200万円台というプライスは高く感じるかもしれません。しかし、「GTA」はBMWでいうところの「M」、アウディでいうところの「S」、そしてM・ベンツでいうところの「AMG」です。パワフルすぎるほどのV6エンジンは、アルファロメオの伝統とDNAが感じられるもの。159以降のV6エンジンはGM製ともいわれていますし、価値が見出せるところでもあります。今後も値落ちはしにくいでしょう。

第8位はトヨタハイエース(現行)。様々なミニバンが狙えるなか、200万円台でハイエースを購入するのには勇気がいるかもしれません。しかし、ハイエースほどマルチに使える車は数少なく、日本での役目を終えてからの海外需要も根強いです。つまり、下取り価格がゼロになる可能性が限りなく低いんです。商用ユースが基本になっているなか、あえてファミリィで使うのもオツなものです。頑丈ですし、どんな用途にも応えるだけの懐、トヨタの偉大な商品企画の一つです。

第7位はレクサスGS(現行)。ついに200万円台で狙えるようになりました。GSはスポーティさとエレガントさを融合させた一台で、ファミリィで乗れば勝ち組な気分に浸れること間違いありません。街中で見かける台数が少ないので、下手な輸入車よりも個性を演出できるのもポイントです。まだそこまで日本国内で認知されていませんが、レクサスの塗装、インテリアの質感などへのこだわりぶりは凄まじいものがあります。中型セダンの予算で味わってみませんか、日本の高級感。

第6位はM・ベンツEクラス(現行)。間もなくフルモデルチェンジが噂されるEクラスだからか、中古車相場は順調に下落しています。新車価格は排気量が大きいモデルほど高く設定されていますが、なぜか中古車相場は逆の動きをしています。大排気量は維持費の面で不利だからでしょうか。だからズバリ、EクラスのフラッグシップであるE500をオススメします。無駄にパワフルなだけでなく、Sクラスのような快適な走りも味わえます。値落ちを気にするならステーションワゴンがお得。

木曜日には第5位から1位を発表します。

フォトコレクション

写真:第10位:日産スカイラインクーペ(現行)|なんでもベスト10

第10位:日産スカイラインクーペ(現行)

写真:第9位:アルファロメオアルファ156GTA(絶版)|なんでもベスト10

第9位:アルファロメオアルファ156GTA(絶版)

写真:第8位:トヨタハイエース(現行)|なんでもベスト10

第8位:トヨタハイエース(現行)

写真:第7位:レクサスGS(現行)|なんでもベスト10

第7位:レクサスGS(現行)

写真:第6位:M・ベンツEクラス(現行)|なんでもベスト10

第6位:M・ベンツEクラス(現行)

Report / 古賀 貴司