購入を躊躇していたモデルも、気づけば身近な存在に

先月、アウディからQ5と呼ばれるミッドサイズSUVが発表されました。BMWはX3、M・ベンツはGLK、ランドローバーはフリーランダー、VWはティグアン、といったようにミッド&スモールサイズSUVのラインナップは増えています。しかし、新車価格は結構高値。そこでこれら最新SUVよりも安い値段で、どのようなものが選べるのかピックアップしてみました。気になる車は中古車カタログや物件をチェックしてみてください。かつての高嶺の花が、思いのほか身近な存在になっていることに気づくでしょう。

第10位はランドローバーレンジローバー(現行)。4WD界の王様、と呼んでいいでしょう。伊達に英国王室御用達じゃありません。世界のセレブに愛されてきた理由には卓越したオン/オフロードにおける走行性能、贅沢にしつらえられたインテリア、そして長年にわたり築き上げられたブランドの歴史などが挙げられるでしょう。そんなレンジローバーですが、現行型とて300万円台から狙えるようになってきました。レンジローバーでしか味わえないセレブの空気、試してみませんか?

第9位はトヨタクルーガーハイブリッド(絶版)。ハイブリッドが単なるエコの技術にとどまらず、新たな動力源としての可能性を見いだしたモデルです。試乗会で印象に残っているのは「某有名高級SUVのターボモデルに匹敵する中間加速」と技術者が解説していたことです。おそらく、ポルシェカイエンターボを指しているのでしょう。フツーのSUVの利便性をもちながら燃費はいいし、速いし、文句のつけどころがありません。バッテリーのせいか、かなりの重量級ですけど。

第8位はホンダMDX(絶版)。デビューからそれほど時間がたっていなくて、フルサイズのSUVで大人7名乗車ができて、パワフルな3.5LのV6エンジンを搭載しながら200万円弱から狙えるのはお得です。たっぷりとしたボディサイズなのは、北米で開発・生産されたから。短命に終わったのも、大きなボディサイズゆえなのかもしれません。意外や意外、車ってそこまで運転しにくいものって少ないですよ。実際、宅配便のトラックなどと比べれば小さいんですから。

第7位はBMW X5(旧型)。SUVにセダンのような走りを持ち込んだのが、X5でした。旧型になった今でも、走りのレベルは現役バリバリです。200万円弱から狙える今こそ、程度の良いものに乗っておきたいものです。新車でそこそこの国産SUVを買う予算で味わえる走りを、いともたやすく凌駕してくれます。海に山にキャンプと大活躍します。車内はBMWらしいスポーティさと高級感をうまく融合させていますから、どんな人を乗せても文句は出ません。安くなったものです。

第6位はM・ベンツMクラス(旧型)。初期型モデルに「M・ベンツ」ブランド“らしい”高級感を感じることは少ないかもしれません。おそらく、使い倒されることを前提に作られていたのでしょう。新車時価格は600万円オーバーでしたが、今では100万円強で狙えます。このサイズのSUVで、このレベルの走りで、このパッケージングだったら、かなりコストパフォーマンスが高いと言えるでしょう。絶対評価でいけば後期型がオススメなのですが、いかんせん値が張ります。

木曜日には第5位から1位を発表します。

フォトコレクション

写真:第10位:ランドローバーレンジローバー(現行)

第10位:ランドローバーレンジローバー(現行)

写真:第9位:トヨタクルーガーハイブリッド(絶版)

第9位:トヨタクルーガーハイブリッド(絶版)

写真:第6位:M・ベンツMクラス(旧型)

第6位:M・ベンツMクラス(旧型)

Report / 古賀 貴司