走りよし、見映えよし、コストパフォーマンスよし

大家族だとミニバンが必需品になるでしょうが、基本家族5人MAXという前提でセダンやステーションワゴンを積極的に選んでみました。ファミリーカーだからといって乗れればいいや、という感覚はあまりに悲しすぎます。というわけで、ちょっとしたこだわりが感じられる車や、200万円台とは思えない車をピックアップしました。気になる車は車カタログや物件をチェックしてみてください。思いのほか身近な存在に、驚きの車があるものです。

第5位はアルファロメオアルファ156スポーツワゴン(絶版)。なかでも3.2LのV6エンジンを搭載した最高峰モデル、GTAがオススメです。イタリアの伊達を味わえるだけでなく、キチンとスポーティワゴンに仕上がっています。エクステリアのエアロパーツは控えめながら、インテリアはバケットタイプのシートが奢られセクシーかつスポーティ。お父さんが運転しても、お母さんが運転しても、子供が運転しても、似合います。笑えるほど小回りが利かないのは、ご愛嬌です。

第4位はプジョー407セダン(現行)。あからさまにリッチな雰囲気ではなく、かといって安っぽさもありません。周囲から200万円台に見られることはないでしょう。まるでクーペのようなスタイルをしながら、セダン仕立てになっています。フロントウインドウからルーフに流れるライン、かなり特徴的です。若々しくもあり、さりげない高級感が絶妙なバランスを取っています。硬すぎず柔らかすぎない乗り味も絶妙なバランスで、独自の味わいをもたらしてくれます。

第3位はC5(旧型)。シトロエンというブランドを語る際、「唯我独尊」という単語抜きには語れません。グローバル化の名のもとに、どんどん失われる車の個性ですが、シトロエンは完璧なフランス車。どこまでも個性的で、それでいてちゃんとユーザーのハートをつかみます。定評ある油圧サスペンションは、ねっとりと路面を鷲づかみします。大人はその不思議な乗り味にハマり、子供は小さいうちに慣れ親しむことで車人生における“豊かさ”を知るでしょう。

第2位は三菱ランサーエボリューションワゴン(絶版)。ステーションワゴンは、車購入における家族の同意が最も得られやすい車でしょう。大人5名乗車ができて、荷物もたっぷり積めるんですから文句が出にくいんです。ランサーエボリューションワゴンは、走ることを忘れられないお父さんたちをターゲットに、そしてATも設定したことでお母さんたちからの支持も狙ったのでしょう。もう絶版であることをかんがみれば、販売的には失敗? そんなレアな存在、ファミリーカーでぜひ!

第1位はアウディA8(現行)。現行モデルで、200万円台で、アウディのフラッグシップセダンが乗れると思えばかなりお買い得です。フルサイズセダンながらアルミボディのおかげで、かなりの軽快感が味わえます。ちょっとしたスポーツカーより、速いんですから。インテリアはフラッグシップならではの落ち着いた雰囲気で、キッチリカッチリした作りのなかに高級感が漂っています。こんな車をファミリーカーとして使えば、まさに勝ち組家族です。憧れの一台です。

フォトコレクション

写真:第5位:アルファロメオアルファ156スポーツワゴン(絶版)|なんでもベスト10

第5位:アルファロメオアルファ156スポーツワゴン(絶版)

写真:第4位:プジョー407セダン(現行)|なんでもベスト10

第4位:プジョー407セダン(現行)

写真:第3位:シトロエンC5(旧型)|なんでもベスト10

第3位:シトロエンC5(旧型)

写真:第2位:三菱ランサーエボリューションワゴン(絶版)|なんでもベスト10

第2位:三菱ランサーエボリューションワゴン(絶版)

写真:第1位:アウディA8(現行)|なんでもベスト10

第1位:アウディA8(現行)

Report / 古賀 貴司