第86回 トヨタ カローラルミオン(現行型) 【おいしい中古車】
2009/07/10
■居住性に優れたカクカクハッチ
スタイリングの好みは人ぞれぞれ。丸いのが好きな人もいれば四角いのが好きな人もいるでしょう。今回ご紹介するのは四角いほう。その四角さをウリにしたカローラベースの派生車、カローラルミオンをご紹介します。カローラルミオンが登場したのは2007年10月。四角い物体がゴロゴロ転がってルミオンになるCMを覚えている方も多いでしょう。そのCMからもわかるとおり、ルミオンは箱型のスタイルをアピールポイントとして、全国のカクカクファンの注目を集めた一台です。
↑大型ロアグリルを配し、スポーティ感と存在感を強調しつつ、四隅に張り出したフェンダーのフレア造形で、安定感と走りのイメージを表現している(左右)
四角いということは、スペースを隅々まで使えるメリットがあるということ。そのメリットの恩恵を受けたルミオンの居住性は非常に高いものがあります。また、開発のテーマを「リラックス イン スタイル」としているだけに、安らぎや心地良さを感じさせる工夫が随所に見られます。たとえば天井のイルミネーションランプ。bBなどにもそういった試みはありましたが、こちらはもう少し大人なムードを漂わせています。そしてサブウーハー付きの9スピーカーからムーディなメロディを流せば、どんな女性だって…と考えるのはオッサンの幻想ですが、ちょっぴりアダルトな雰囲気を演出できるのは間違いありません。
エンジンのラインナップは、直4の1.5Lと1.8Lの2種類。3ナンバーサイズでボディもなかなか大きいのですが、車両重量は1300kg前後なので、1.5Lでもさほど不満を感じることはないでしょう。1.8L車には、MT感覚の操作が楽しめる7速シーケンシャルが、1.8Sエアロツアラーにはパドルシフトも採用されているので、運転も楽しみたいという人は1.8L車のほうがいいかもしれません。
↑インテリアはブラックとシルバーの組み合わせで高級感を演出(右) 後席を倒せば広大なラゲージルームが(中) ムード満点のイルミネーションランプ(右)
■2年もたっていないのに半額以下!
ちなみにミッションは全車CVTとなっていて、その恩恵もあるのか燃費もなかなか。10・15モード燃費は1.5Lで16.2km/L(2WD)、1.8Lで15.4km/L(2WD)となっています。また、安全面の装備も充実していて、SRSサイドエアバッグだけでなく、SRSカーテンシールドエアバッグを全車に標準装備しているのも見逃せないポイントです。というわけで、カクカクファンには垂涎の一台だと思われたカローラルミオンですが、思ったほど人気が伸びなかったのか、中古車市場では早くも半額以下で売られている物件も存在します。例えば、先ほどパドルシフトも付いているとご紹介した1.8Sエアロツアラー。
これが修復歴こそありますが、走行0.4万kmで、99.5万円です(しかも純正ナビ/TV付き)。これの新車価格は210万円なので、もちろん半額以下。登場から2年もたっていないのにこの価格とは驚きです。
当たり前のことですが、新車保証も継承できるので、何かあった時のリスクも大幅に軽減できます。カクカクファンの人もそうでない人も、ぜひ一度候補に入れてみてはいかがでしょうか?
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第86回 トヨタ カローラルミオン(現行型) 【おいしい中古車】/旬ネタ
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