長崎には「日本初」がいっぱい! 観光の際はぜひ訪れてみてください
カテゴリー: ドライブ
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2015/02/18
長崎、横浜に初物が多い理由とは?
編集部の福嶌くんが記事にした『横浜にある「○○発祥の地」をドライブ』。長崎出身者のライバル心に火を付けるには十分な内容でした。そもそも横浜に“初”が多いのは、日米修好通商条約により1859年に開港され、海外の文化が持ち込まれたことによります。それまでは、半農半漁の寂しい村でした。
一方の長崎は1859年に日米修好通商条約により開港。江戸時代を通じて異国との唯一の窓口として開かれており、多くの知識人が学び、巣立っていきました。「日本初」なら、横浜にも負けません。というわけで、長崎の日本初を紹介いたします。
日本初を量産したトーマス・グラバーとは何者?
まずは、1863(文久3年)に建築された日本最初の洋風住宅、グラバー邸です。長崎でも有数の観光スポット、グラバー園のなかに存在します。その名の通り、トーマス・グラバーさんのお家です。
グラバーさんはスコットランド出身で、長崎で武器弾薬などを扱う商社を経営。維新志士とも親交が厚く、明治維新の影の立役者とも呼ばれ、坂本龍馬とも親しかったんです。その龍馬が1865年に長崎で設立した亀山社中(のちの海援隊)は日本初の商社と言われています。仕事の内容は、外国商人と各藩との間をとりもち、買い付けた武器や物資を船で運ぶといったものでした。
で、そのグラバーさんはいろんな日本初を持ち込んでいます。例えば、日本で鉄道が開通する7年も前の1865年(慶応元年)には、グラバー園からほど近い大浦海岸で蒸気機関車、アイアン・デューク(鉄の侯爵)号を試走。よって、ここが日本鉄道発祥の地と言われています。また、1868年(明治元年)には日本初の蒸気機関による掘削を行った高島炭鉱や近代式の修船場を開発しています。
他にも、グラバー園の敷地内には、テニスコートやアスファルトの日本初があります(ただし、日本初のアスファルトには異論もあるようですが…)。また、長崎の草野丈吉が日本で初めて開いた西洋料理店「自由亭」が移築保存されており、「西洋料理発祥の地」の碑もあります。草野丈吉は出島和蘭商館の専任コックとして修行し、当時は「カーァヒイ(コーヒー)、ビーフテキ(ビフテキ)、カアレイ(カレー)、ゼリターツ(ゼリータルト)」などを提供していたとのこと。
そんなグラバー園へと通じる斜行エレベーター「グラバースカイロード」は、日本初の「公道として作られたエレベーター」。正式名称は、長崎市道相生町上田町2号線なんだとか。
まだまだたくさん。長崎の日本初
他にも、開港によってもたらされた日本初は多種多様。国際電信や近代塗装、缶詰製造も長崎が発祥と言われています。また、日本初のコンクリート住宅は、廃墟マニアの聖地とも言われる「軍艦島(端島)」に建築されました。1916年(大正元年)のことです。一部エリアには上陸が可能なので、約100年前の建築物がどのような状態になっているかを確かめることができます。
ここまでは幕末から明治以降に生まれた日本初ですが、ここからは長崎の真骨頂。そう、出島の存在です。
長崎市が運営するサイト『甦る出島』の「出島ことはじめ」によると、ざっと挙げるだけでも、バトミントン、ビリヤード、コーヒー、ビール、クローバー、カルタ、レンガ、ピアノ、ボタン、じゃがいも、ペンキ、パセリ、キャベツ、トマト、チョコレートなどが記載されています。
日本でも有数の観光地、長崎。初めて巡りをするだけでも、十分楽しめそうですよ。
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