【動画】BMWによる防弾仕様車の特殊講義がスゴい!まるで映画の1シーンのよう
2015/02/20
BMWは防弾仕様車を作るだけでなく、ドライバーズトレーニングも実施していた
有り余る性能こそが贅沢の神髄だと思ってやまない筆者ゆえ、「防弾仕様」という言葉に異様に興奮してしまいます。もちろん、命を狙われているわけでもありませんし、そんな危険な生活はご免ですが……。
防弾仕様の新車時ユーザーは国家元首や王室、首相など超絶ウルトラVIPばかり。要は、防弾仕様車って超高級車なんです。かつては、防弾仕様車は市販車をベースに専門業者によって“改造”されるのが一般的でしたが、最近は自動車メーカーも積極的に内製しているようです。しかも「防弾レベル」が選べ、防弾のみならず、防爆仕様もあるようです。
そんな中、BMWでは旧ソ連が(当時)東ドイツで保有していた基地施設跡地を舞台に、防弾車のドライバーズトレーニングを開催しているんです! その特殊講義のサンプル動画が「Youtube」に投稿されており、4つのケーススタディが紹介されています。
ケーススタディ1「偽りの事故」
交通事故に見せかけて走行中の防弾仕様車を停車せざるを得ない状況を作り、周囲から襲撃されるというケースです。まず停車しても、ドアはもちろん、窓も開けず、車両に取り付けられたマイクで外部とコミュニケーションをとること。
そして、襲撃された場合は、Uターンではなく即フル後退。ある程度距離が確保できたら、素早くステアリングを右か左、いずれか回しやすい方へ思いっきり切りながらギアをDにチェンジ。もちろん、トランスミッションには優しくありませんが、生命を守ることが防弾仕様車のドライバーに課された最重要任務です。
ケーススタディ2「障害物」
防弾仕様車の走行を妨げる障害物を設置された場合は「ガードレールに接触しながらでも直進しろ」という、なんとも男らしい内容です。
ケーススタディ3「車列走行中の妨害回避」
VIPが乗る防弾仕様車の前後を護衛の車で囲んでいることを想定し、最後列の車両と並走してくる危険車両を排除するものです。自車のフロント部分で相手のリアフェンダー“押す”と相手はスピンに陥ります。
ケーススタディ4「爆発」
道路上で爆発物と遭遇したら、卓越したドライビングスキルと防爆仕様車で乗り切れ! ってイメージです(笑)。
こんな具合の講義が防弾仕様車のドライバー向けに行われているそう。ドライビングトレーニングの基礎を学んでからの応用編、といったところでしょうか。ちょっとスタントドライビングに似ていて、ワクワクしてしまいます。
ぜひ動画でこの「車の護身術」をご覧ください。とはいえ、危険ですので皆様は真似しないようお願いしますね。
【関連リンク】
- BMW Security Vehicles. Training.(Youtube)
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