アイサイト、スマートアシスト、レーダー・ブレーキ・サポート…。新型車では衝突被害軽減のための自動ブレーキ機能を搭載するモデルが増えている。インターネット調査会社のマイボイスコムが行った調査によると、車に搭載される安全運転・事故防止支援システムのうち役に立ったと思うものがある人は2割弱、もっとも役に立ったものは「自動ブレーキ操作(前方に障害物・車両等がある時、警告しブレーキ)」だったという。

そもそも多くの車やバイク、歩行者が共存する公道では、どれだけ運転に自信があって普段から細心の注意を払っていても、急な状況変化で危険が目の前に迫ってくることだってある。そんな「ヒヤリハット」を経験したことある人が68%もいた。安全運転・事故防止支援システムは一度でもこのような経験をしたドライバーにとって精神的な支えにもなる。

プライベートで運転する車に安全運転・事故防止支援システムが搭載されているのは4割弱。「自動ブレーキ操作(カーブ時、よこすべり時)」「自動ブレーキ操作(前方に障害物・車両等がある時、警告しブレーキ)」「ドライブレコーダー」などが各1割弱となっていたという。

アンケート回答者にどんな装備がついているといいかと尋ねたところ、「自動ブレーキ操作(前方に障害物・車両等がある時、警告しブレーキ)」(41.0%)が最も多かった。ほかにも「自動ブレーキ操作(アクセルの踏み間違い時)」「自動ブレーキ操作(カーブ時、よこすべり時)」などブレーキに関する機能や、「全周囲モニター」「ドライブレコーダー」など視界に関わるものの人気が高かった。

また「あったらよいと思う安全運転・事故防止支援システム」をアンケート調査回答者に尋ねたところ「対向車のヘッドライトの眩しさ低減するフロントガラス(男性29歳)」「自転車やバイクが接近したときに警報を鳴らしてくれるシステム(女性22歳)」「長時間、直線距離が続いた場合で、BGMがかかっていなかった場合のみ音楽が流れだす機能があると、居眠り防止になるかもしれません(男性43歳)」などユニークなアイデアがたくさん寄せられた。

交通事故を減らすために自動車メーカーなどは新しい安全運転・事故防止支援システムの開発に力を入れ、新型車に投入している。ただ、安全運転・事故防止支援システムはあくまで「補助機能」であり、安全運転の責任はドライバーにあるということ。これを忘れずに安心・安全なカーライフを楽しんでいこう。

自動ブレーキ操作機能はレーダー、赤外線、ステレオカメラなタイプなどがある。価格も下がっているため軽自動車でも標準装備が増えている

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調査では免許所持者が9割、運転する人は7割。運転する人のうち7割近くがヒヤリハットを経験。安全運転支援機能の人気が高いのも納得

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車についていて役に立った装備は「障害物を検知・警告する自動ブレーキ」のほか「横滑り防止機能」や「踏み間違い防止機能」などが多い

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