自動車塗料メーカーのアクサルタ コーティング システムズ(デュポン パフォーマンス コーティングスから2013年6月に社名変更)は「自動車人気色調査報告書」の2013年版を発表。1953年以降毎年作成されているこの報告書によると、2013年はホワイトが全世界でもっとも人気のある色で、シェアを前年比6%も伸ばしたという。しかもシェア29%のうち22%がソリッド色、日本で人気の高いパール色は7%だった。

第2位はブラック。1位のホワイトと対照的なのは、エフェクト(パールやメタリック)人気がソリッドを上回っている事。さらに3位のシルバー(2013年は15%、2012年は18%)、4位のグレー(2013年は12%、2012年は14%)は順位こそ変わらないものの、人気に陰りが出始めていると分析。

日本を含むアジア太平洋地域に目を向けると、2011年まではシルバーが一番人気だったが2012年以降はホワイトがトップに。白、黒、シルバー、グレーといった無彩色が全体の75%を占めるが、ピークの2001年(86%)より10ポイント以上減っているのが特徴。

日本ではホワイトが7年連続1位だが、中国ではブラックが人気。また韓国ではホワイトがトップでシルバーとグレーがホワイトに続き、ブラックは4位だという。アジア太平洋地域でもっとも人気のある有彩色はレッドだが、日本ではブルーが第1位だった。

ほかにもヨーロッパではホワイトのシェアをソリッドがほぼ独占、北米では高級SUVでエフェクト系のブラックが人気、南米ではグレーとレッドの人気が同じくらい、ロシアではグリーンが支持されているなど、色選びにも地域ごとの特徴が出ている。

ボディカラーは車選びの重要なファクター。好みの色が見つかれば多少無理をしてでも欲しいと思う人は多いし、反対に色がイマイチだだとどれだけデザインがよくても触手が動かなかったり…。次に買う車、あなたは何色を選ぶ?

ホワイトパールやブラックは中古車でも人気なので相場は高め。世界では12%のシェアがあるグレーは日本だとわずか7%にまで落ちるという

ホワイトパールやブラックは中古車でも人気なので相場は高め。世界では12%のシェアがあるグレーは日本だとわずか7%にまで落ちるという

コンパクトカーやハイブリッドカーではブルーをイメージカラーにするモデルが多い。デイズは写真のミネラルブルーが有彩色トップの人気

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