消費増税が決定し、駆け込み需要が話題に上がることが増えてきた。冬のボーナスで買っておくべき物を吟味している人も多いだろう。消費増税は2段階で実施。最初は2014年4月に現在の5%から3%上がって8%に。その後、2015年10月に10%へと引き上げられる見通しだ。

そんななか、アンケートサイト「Qzoo(キューズー)」は、「増税前に購入したいものに関するアンケート」を実施。その結果を公表。トップ5は、「パソコン 18.0%」「家電製品 16.3%(パソコン・タブレット端末・スマートフォン除く)」「自動車 12.7%」「旅行 9.3%(国外・海外含む)」「食料品 8.0%」となっている。

ちなみに、男性だけに絞ると自動車は17.4%に増加。また、年代では40歳代の15.5%が自動車を購入したいと回答し、高い割合を占めている。

自動車を購入したいと回答した人たちからは、「価格が高いので増税前の方が負担が少なくて済むので(女性30代)」「車検を控えて買い替えを検討したい(男性40代)」「現在ガソリン車ですが、ハイブリットで燃費改善したい(男性60代)」「値段が張るので、3パーセントの消費税上昇でも負担が大きい。結局購入するのなら、好きなモデルを値上げ前に買いたい(女性60代)」などのコメントが寄せられた。

前回、消費増税が実施された1997年度の国内新車販売台数は628万台。96年度に比べて101万台減少している。日本自動車工業会では2015年に消費税率が10%になれば、2016年度の国内販売は現状の想定より93万台減ると試算している。

このような反動減を想定し、政府は消費増税に合わせて取得税を引き下げる方針。消費税率が8%時点で取得税率は5%から2%に、消費税率10%時点では廃止を検討するともいわれている。この場合、購入する車種によっては増税後に購入したほうがお得なケースもある。

一方、エコカー減税対象車は既に取得税の軽減が行われているので、消費税前に購入した方がお得なケースが多い。ただし自動車業界では、引き続きエコカーの購入支援や消費税率8%時点での取得税率3%などを求めており、今後、状況が変化する可能性もある。

最初の消費増税まで、あと4ヵ月あまり。状況を見極めながら、駆け込み購入か増税後の購入かを決定したい。

キューズーでは「それぞれ最もお金のかかりそうな物を、少しでも安く購入しておきたいという本音が見える」と分析している

キューズーでは「それぞれ最もお金のかかりそうな物を、少しでも安く購入しておきたいという本音が見える」と分析している

年代別でみた場合、それぞれのライフステージを反映した結果となっている。パソコンや家電は年代を超え支持が厚かった

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