今年も幕張メッセで開催されたカスタムカーの祭典「TOKYO AUTO SALON 2018」。FM NACK 5「Nutty Radio Show THE魂」やラジオ日本「Hello! I, Radio」などにレギュラー出演する車マニアなグラビアアイドルのかえひろみさん(通称かえちゃん)と、中古車評論家の伊達軍曹による会場レポートです!

▲オートサロンといえばこの車! かえちゃんはこれを見ないとオートサロンに来た気がしないという ▲オートサロンといえばこの車! かえちゃんはこれを見ないとオートサロンに来た気がしないという

まずはオートサロンの象徴(?)スワロフスキーベンツにご挨拶

かえちゃん:軍曹殿……。

伊達軍曹(以下、軍曹):はい、なんでしょう?

かえちゃん:いろんなカスタム見れて楽しいし、すっごくイイですけど、ぶっちゃけ高いじゃないですか? 車両価格が。なんかこう、もうちょっとお安くイケそうなカスタムってないんですかね?

軍曹:んじゃ、とりあえず軽自動車だね。

かえちゃん:……軽かぁ。

軍曹:おっと、最近の軽自動車と、そのカスタムをナメたらあかんぜよ。つーことで軽の最新カスタム、いろいろ見せたるわ。付いてきな!

かえちゃん:じゃー、これからワタシでも手が出せそうなカスタムカーを探しに、軽自動車を中心に見てみようと思いますが、その前に、アレを見てからでもいいですか?

軍曹:アレというと?

かえちゃん:D.A.Dさんの、キラキラピカピカのアレですよ!

軍曹:……おおっ、そうか! 毎年出展されてるあのスワロフスキーベンツね!

かえちゃん:アレを見ないことにはオートサロンに来た気がしないですから! なんて言ってるうちに到着しましたね。うわー、相変わらずすごい!

軍曹:これはもはやオートサロンの御神体というかお神輿というか、そんな感じだね。よし、かえちゃん、スワロフスキーベンツに手を合わせて祈ろう! 今年もいいことありますようにって!

かえちゃん:はいっ、祈りましょう! ……仕事がさらに増えますように……身長があと1cm伸びますように……ぶつぶつぶつ。

軍曹:世界人類が平和でありますように……南無阿弥陀仏、南無観世音菩薩……。

かえちゃん:……。

軍曹:……じゃ、行こうか。

かえちゃん:はい。

▲なんと! コンロと流しを備えたカスタムカーが! かえちゃんはこの車に住む自信があるという ▲なんと! コンロと流しを備えたカスタムカーが! かえちゃんはこの車に住む自信があるという

カスタム軽トラがあれば人生の幅は猛烈に広がる?

軍曹:で、軽自動車のカスタムなんだけど、その前にまず見てもらいたいのがコレなんだわ。

かえちゃん:わっ! カワイイ緑インテリアの日産 NV200! そして……荷室のところはなんですかこれ! お料理できるじゃないですか! ワタシここに住める! 住む自信がある!!!

ブースの人:ハイスペックなタイプもご用意していますが、これはカセットコンロを使用する手軽なタイプですので、水回りと合わせても、設置にかかる費用は非常にお手頃なんですよ。

かえちゃん:NV200みたいなお高い車じゃなくても付けられるんですか?

ブースの人:サイズさえ合えばどんなお車でも大丈夫ですよ!

かえちゃん:うほほ~い! これ最高です! 手頃な中古のバン買って、このお台所とベッド付けて旅に出たら最強じゃないですか! 夢が広がります! カスタムって素晴らしいですね!

▲どんな車でも付けられる可能性があると聞き、自分の車に合うかどうか真剣にチェックし始めた軍曹 ▲どんな車でも付けられる可能性があると聞き、自分の車に合うかどうか真剣にチェックし始めた軍曹

軍曹:でしょ? んで、さらにお安くカスタムを、というか「何かと広がりのある車生活」を楽しみたいならコレですよ! ババーン!

かえちゃん:軽トラ? しかも、なんだか輪島朝市で使われてそうな装備の?

軍曹:イエス。この「軽トライアングル」ってのは軽トラの荷台にカンタンに取り付けられる、荷台の利用方法を拡張させるためのモノなんだけどさ、普通に使えば確かに輪島朝市っぽい。でもアイデアとオプションパーツ次第でいろいろなことができると思うんだよ。

かえちゃん:なるほど。カタログ見ると30秒で脱着できるらしいから、例えば目的地に着いたら荷台から降ろして軽トラの横に置いて、簡易テントというかタープみたいな感覚で使うとか?

軍曹:イエス! いろいろできると思うよ!

かえちゃん:いいですね! 軽トラ1台だけだと正直ビミョーですけど、普通の車+中古の軽トラっていう生活はかなり楽しいのかも!

(※編集部注:輪島朝市とは石川県輪島市で行われる日本三大朝市の1つ。新鮮な魚介類などが楽しめます)

▲セカンドカーとして軽トラがある生活は楽しそう。海辺で勝手に商売でも始めるか?(←ダメです) ▲セカンドカーとして軽トラがある生活は楽しそう。海辺で勝手に商売でも始めるか?(←ダメです)
▲「軽トライアングル」のカタログ写真。こんな感じで外して軽トラの横に置くことができる(編集部撮影) ▲「軽トライアングル」のカタログ写真。こんな感じで外して軽トラの横に置くことができる(編集部撮影)

オートサロンに触発され、かえちゃんも愛車のカスタマイズを決意

かえちゃん:しかし今年はほんと軽トラの数が多いような気がします。

軍曹:やっぱり? オレもなんとなくそう感じてるんだけど、軽トラのカスタム、もしかしたらキテるのかもしれないね。

かえちゃん:さっきも言いましたけど、それ1台だとさすがにキツイですが、「プラス中古の軽トラ」っていう生活は本気でアリだと思う。1台あるだけで、大げさなじゃく人生が変わるかも。

軍曹:人生を変えてこその車趣味であり、カスタム道だからね。で、例えばこういうのもステキじゃない?

▲一見、年季が入った往年のイタリア製バンに見えるが、実は軽のカスタムカーなのだ ▲一見、年季が入った往年のイタリア製バンに見えるが、実は軽のカスタムカーなのだ

かえちゃん:カワイイ! これは軍曹殿が少年だった昭和時代の輸入バンですか?

軍曹:や、ベースは三菱 タウンボックスのU61ってやつなんで、完璧に平成の軽自動車だね。それに昔のアルファロメオのバンっぽい顔を付けて、塗装もあえて長年の雨風で劣化したような感じにしてるんだわ。シブいでしょ?

かえちゃん:これは最高ですねぇ……。白いルーフの焼けてる感じとか、水アカを20年ぐらい熟成させちゃった感じとか(笑)、最高すぎます! もちろんワタシの予算でここまで凝った塗装ができるかは謎ですけど、軽の中古車ならベース車両がそもそも安いじゃないですか? それを買って、自分なりにカスタムするのはホント楽しいんじゃないかと思います!

▲本当にさびているように見えるが、これも塗装で表現している。かえちゃんもこのリアルさには感動! ▲本当にさびているように見えるが、これも塗装で表現している。かえちゃんもこのリアルさには感動!

軍曹:この他にも実はもっといろいろなカスタムカーを見て回ったわけなんだけど、そろそろかえちゃんから「総評」をお願いしますわ。

かえちゃん:はい。えっとですね、カスタムされた車は見てるだけでもすっごく楽しいですけど、今日は「実践したらさらに楽しいかも!」と強烈に思いました。もちろん予算に限りはありますけど、そのなかで最大限「自己表現」できるっていうのはホント素晴らしいことなんじゃないかと。……ワタシもさっそくやってみますよ!

軍曹:あぁ、先日買い替えたという赤のトヨタ サイね。あれを、どうするの?

かえちゃん:まずは車内をLEDでキラキラさせたいです!

軍曹:(ガクッ。今日はせっかく昭和レトロ路線を積極的に吹き込んだのに……)お、おう。い、いいんじゃない?

▲「出っ歯スポイラー」の前で記念撮影。座り方も往年の街道レーサー風(?)でキメてみました! ▲「出っ歯スポイラー」の前で記念撮影。座り方も往年の街道レーサー風(?)でキメてみました!
▲往年の米軍用機テイストを塗装だけ表現。こんなカスタムカーもたくさん展示されるオートサロン、次回が今から楽しみ♪ ▲往年の米軍用機テイストを塗装だけ表現。こんなカスタムカーもたくさん展示されるオートサロン、次回が今から楽しみ♪
text/伊達軍曹
photo/逢坂 聡