今年も幕張メッセで開催されたカスタムカーの祭典「TOKYO AUTO SALON 2018」。FM NACK 5「Nutty Radio Show THE魂」やラジオ日本「Hello! I, Radio」などにレギュラー出演する車マニアなグラビアアイドルのかえひろみさん(通称かえちゃん)と、中古車評論家の伊達軍曹が会場を回ってみました!

▲2018年1月12日(金)~1月14日(日)に開催され、約31万9000人が来場した東京オートサロン2018。かえちゃん・軍曹コンビで潜入し、その魅力を探ってきた ▲2018年1月12日(金)~1月14日(日)に開催され、約31万9000人が来場した東京オートサロン2018。かえちゃん・軍曹コンビで潜入し、その魅力を探ってきた

今年の流行りは「スタッズ系」なのか?

伊達軍曹(以下、軍曹):かえちゃんはよく知らないと思うから説明するけど、東京オートサロンってのは1983年、カスタムカー文化を世に広めるべく「東京エキサイティングカーショー」として始まったイベントで、今や世界最大級のカスタムカーイベントにまで育ってるんだわ。で、東京モーターショーとの関係は、相撲で言えばもはや東西の正横綱に近いというかなんちゅうか……。

かえちゃん:あ、そのへんのことはワタシ全部わかってるんで説明不要です。オートサロンはもう5回来てるし、そのうち1回は仕事と関係なく自分でチケット買って、激混みの大行列にエンエン並んでましたから(涙)。

軍曹:あ、そうなんだ……なんか、ごめん。じゃあさっそく行きましょうか……って、かえちゃんいないんだけど。どこ行ったの?

編集部:なんか、あっちのほうに1人でダッシュしていきましたよ。

かえちゃん:軍曹殿! こっちですこっち! 車のカスタムでも最近は「スタッズ」が流行ってるんですね! びっくりだし、カワイイ!

軍曹:すたっず? なんですかそれは?

かえちゃん:鋲(びょう)のことですよ。おじさんはよく知らないと思うから説明しますけど、スタッズをいっぱい付けた洋服が今、女子の間ではかなり流行ってるんです。で、タイヤのところにおしゃれなスタッズ付けてる車がすっごく多いですね!

軍曹:あーなるほど! オーバーフェンダーを留めてるリベットね!

かえちゃん:りべっと?

軍曹:うん、リベットっていうのもスタッズとある意味同じで「鋲」のことだね。オレが子供だった1970年代はこういうスタイルがすごく流行って「街道レーサー」とかなんとか呼ばれてた。

かえちゃん:む、昔は街道でレースしたんですか!?

▲赤い丸の部分が“リベット”。「街道レーサースタイル」は、どこか懐かしい気持ちになる読者も多いのでは ▲赤い丸の部分が“リベット”。「街道レーサースタイル」は、どこか懐かしい気持ちになる読者も多いのでは
▲軍曹にとっては懐かしいカスタムも、かえちゃんにはとっても新鮮だったようだ ▲軍曹にとっては懐かしいカスタムも、かえちゃんにはとっても新鮮だったようだ

車を「移動寝室」として使ったっていいじゃないか!

軍曹:いや実際にレースはしないけどさ! まぁ雰囲気を楽しむっちゅうかなんちゅうか。で、それが最近、某ポルシェチューナーの影響でまた流行ったのよ。んで、そのムーブメントがポルシェ以外のカスタムにも波及してるんだろうね。ていうかホント、多いね……。

かえちゃん:ファッション界でも60年代のモノとかはしょっちゅうリバイバルしますし、最近だと80年代モノがリバイバルしてますよ。軍曹殿みたいな昔の人にとっては懐かしいでしょうし、ワタシみたいな世代にとっては新鮮だし、そういうのってなんかいいですよね!

軍曹:(昔の人で悪かったな)そうだね。他は何か気になるカスタムってある?

かえちゃん:あのキャラバン! 屋根の上にテントとベッドがあって、めちゃめちゃカワイイじゃないですか! あの~すみません、これって本当にここで寝れるんですか? ていうかどうやって上るんですか???

ブースの人:(本当は車内後部に施した当社自慢のカスタマイズを見てほしいんですけど)え~と、もちろん寝れますよ。ルーフ上のテントまでは付属のハシゴで上ります。今日はそのハシゴ、持ってきてませんが(いちばん見てほしいのはそこじゃないですから……)。

▲ルーフ上が寝室になるこの独特のスタイル……。ある車を思い出した方いませんか?? ▲ルーフ上が寝室になるこの独特のスタイル……。ある車を思い出した方いませんか??
▲もちろん車内もしっかりカスタマイズされていて、車とは思えないほど快適に過ごすことができそう ▲もちろん車内もしっかりカスタマイズされていて、車とは思えないほど快適に過ごすことができそう

かえちゃん:なるほど~。森とか山とかにこのNV350キャラバンで行って、天井のテント寝室でお昼寝とかしたらめっちゃ楽しくないですか? うわ~、こういうの欲しいですよおおおおおお!

軍曹:これも、おじさんが若かった頃の流行にちょっとだけ通じる部分はあるかな。おじさんが20代だった1995年に登場したマツダのボンゴ フレンディってミニバンがあってさ、それに「オートフリートップ」ってのが付いてたのよ。車の天井部分が電動でブワ~って持ち上がって、テントみたいな部屋がいきなり出現するんだわ。いや~、あれは楽しかったし、懐かしいなぁ。ああいうのもリバイバルするんだね。

かえちゃん:(聞いてない)……女子が多い。

軍曹:はい?

かえちゃん:いや、ワタシもオートサロンにはもう5回来てるベテランだからわかるんですけど、今までって、オートサロンに来てる女子って基本的には少なかったと思うんです。

軍曹:言われてみりゃそうだね。来てるとしても、いかにも彼氏とかダンナに無理やり連れてこられた感じで、つまらなそうにしてたけど。

▲一昔前までは、車のイベントといえば“オトコクサイ”イメージだったが、かえちゃんの言うとおり女子率の高さに驚いた ▲一昔前までは、車のイベントといえば“オトコクサイ”イメージだったが、かえちゃんの言うとおり女子率の高さに驚いた

かえ先生の研究によれば女子の来場者が激増した?

かえちゃん:それが今年はどうですか? ほら、あそこのコたちも女子だけのグループで来てるみたいだし、あそこも、あそこにも! 女子女子女子!

軍曹:うむ~、どうやら女子の皆さんのカスタム熱も一部では高まってきてるみたいだね。いや、いいことだと思うよ! 車いじりにオトコもオンナもないわけだしさ!

かえちゃん:そうですよ! 女子ならではのセンスでいろいろ可愛くしちゃえばいいんですよ!

▲こんなスーパーカーがたくさん並ぶのも、オートサロンの魅力と言えるだろう ▲こんなスーパーカーがたくさん並ぶのも、オートサロンの魅力と言えるだろう
text/伊達軍曹
photo/逢坂 聡