▲これまで3回にわたって連載してきた東京モーターショーの記事も最終回。今回は、スバル、スズキ、ホンダの車を取り上げます! ▲これまで3回にわたって連載してきた東京モーターショーの記事も最終回。今回は、スバル、スズキ、ホンダの車を取り上げます!

2017年10月27日(金)~11月5日(日)の期間で行われた「第45回 東京モーターショー2017」。FM NACK 5「Nutty Radio Show THE魂」やラジオ日本「Hello! I, Radio」などにレギュラー出演するグラビアアイドルのかえひろみさん(通称かえちゃん)と、私、自動車ジャーナリストの塩見智が会場を回ってきましたのでその模様をお届けします!

スバルのコンセプトモデルはエレガントさを感じるデザイン!?

塩見智(以下、シオミ):こうして出展車両を見ると、時代を反映してEVが多いね。かえちゃんは電気自動車とかに興味はあるの?

かえちゃん:そうですねぇ、リーフやアウトランダーPHEVを運転したことがあるんですが、スーッと動いて不思議でした。興味はありますけど、全部そうなっちゃうのは寂しいかも。

シオミ:まぁ、世の中がすぐにEVだらけになるってわけではないから心配しないでいいと思うよ。

かえちゃん:今のうちにエンジンをブオンブオンうならせるぞ!

▲スバルブースに大きく展示されていたのは、ワールドプレミアとなるVIZIVパフォーマンスコンセプト。VIZIVとは「Vision for Innovation」を語源とする造語なんだとか ▲スバルブースに大きく展示されていたのは、ワールドプレミアとなるVIZIVパフォーマンスコンセプト。VIZIVとは「Vision for Innovation」を語源とする造語なんだとか

シオミ:スバルブースにやってきました。

かえちゃん:スバルというと男っぽいイメージがあります。

シオミ:そうだね。でもこのメインのVISIVパフォーマンスコンセプトは、スバルにしてはシュッとしてると思わない?

かえちゃん:いつもどおりカッコいいです(スバルのCMの話がくるかもしれないからタレントとしてこういう問いかけに安易にのっかっちゃダメダメ)。

シオミ:ちょっと話を聞いてみよう。前後フェンダーの張り出しがハイパフォーマンスを予感させますね。

スバルの担当さん:「ダイナミック×ソリッド」をテーマにデザインしました。

かえちゃん:これはあなたがデザインされたんですか?

スバルの担当さん:私が統括しましたが、1人でデザインしたわけではなくて、若手も含めたチームでああでもないこうでもないと意見を出し合ってデザインしました。

シオミ:普段のマッチョなスバルと違ってエレガントですね。

スバルの担当さん:そう言っていただけるのはうれしいですけど、特にエレガントさ求めたわけではなく、あくまで「ダイナミック×ソリッド」を追求しました。

シオミ:そ、そうですか(よかれと思っての発言を否定され、落ち込む)。

かえちゃん:で、でも私もエレガントさを感じましたよ(打たれ弱っ!)

目玉は新たなSUVジャンル! アウトドアの妄想広がるスズキブース

▲パっと見はハスラーのようなこの車はクロスビー。広い室内のワゴンとSUVを融合させた新ジャンルの車です ▲パっと見はハスラーのようなこの車はクロスビー。広い室内のワゴンとSUVを融合させた新ジャンルの車です

シオミ:(気を取り直して)次はスズキです。

かえちゃん:あ、これハスラーの新型ですか? カタチもすごく好きなんですけど、運転席と助手席がつながってて、横に移動できるじゃないですか。あれが好きなんです。でもこれハスラーより大きいですね。

スズキの担当さん:こちらはクロスビーと言いまして、ハスラーとデザインは似ていますが、ただ前後左右を広げたわけではなく、すべて新デザインの小型車です。

シオミ:軽自動車ではないんですね。じゃ、5人乗ることができますね。

かえちゃん:軽自動車じゃないんだ。そういえばラゲージもこんなに広い。ここに座って読書もできちゃう。ちょっと暗いんでそこのランタンで照らしてもらえます?

シオミ:は、はい(急に小芝居が始まるんだよなぁ)。

▲突如として始まる2人の小芝居。でもアウトドアに行ってこんな体験ができたら素敵ですね ▲突如として始まる2人の小芝居。でもアウトドアに行ってこんな体験ができたら素敵ですね

かえちゃん:こういう車で友達とわいわいスキーに行ったら楽しいだろうなぁ。前の日の夜に出発して朝まで仮眠して……。

シオミ:ジムニーをつくってるスズキのSUVだから悪路走破性も高いだろうしね。悪路走破性といえば、隣の「e-サバイバー」はほとんど骨組みのみと潔い感じだね。プリミティブに見えるけどEVなんだそう。20~30年後のジムニーはこんな感じかもね。

▲ひときわ目を引いたこの車は、未来のコンパクトSUV「e-サバイバー」。スズキSUV伝統の走破性はそのままに、電動化による新たな4WDの可能性を提案しています ▲ひときわ目を引いたこの車は、未来のコンパクトSUV「e-サバイバー」。スズキSUV伝統の走破性はそのままに、電動化による新たな4WDの可能性を提案しています

かえちゃんが心ひかれたのは、ホンダ車のボディ色!

▲続いてやってきたのはホンダブース。左から、Honda NeuV、Honda Sports EV Concept、Honda Urban EV Concept ▲続いてやってきたのはホンダブース。左から、Honda NeuV、Honda Sports EV Concept、Honda Urban EV Concept

かえちゃん:ホンダにやってきましたね。私、ホンダには思い入れがあるんです。

シオミ:ほう。それはどうして?

かえちゃん:実家が昔、白いアコードに乗っていて。

シオミ:うんうん、4ドアセダン好きのルーツが徐々に紐解かれてきた感じだね。

かえちゃん:メインの展示が白だからアコードを思い出しました。シンプルなスタイルもいい感じですね。ホンダって本来こういうイメージですよね。

シオミ:そうだね。今回の白はややオフホワイトで、ホンダが1960年代に最初にF1にチャレンジしたときのマシンの色に似ているね。

かえちゃん:私のミニ四駆も今度このオフホワイトに塗っちゃおうかな。

▲Honda Urban EV conceptは、量産EVの技術とデザインの方向性を示しているそう。せっかくなので、記念にぱちり☆ ▲Honda Urban EV Conceptは、量産EVの技術とデザインの方向性を示しているそう。せっかくなので、記念にぱちり☆

シオミ:ところで、今回のショーはEVとともに自動運転の提案も多かったんだけど、かえちゃんは自動運転の時代になってほしいと思う?

かえちゃん:ちょっと怖い気がします。自動運転車両は自動運転しかできないんですか? それとも自分で運転したいときには自分で運転できるんですか?

シオミ:自動運転の時代は間違いなくやってくるだろうけど、そのエリアも機能も段階的に進んでいくんだ。まずは高速道路だけ自動運転とか、駐車のときだけ自動とかね。だから一切自分で運転できなくなるという時代はこないか、来てもとてつもなく先だろうね。

かえちゃん:よかった。私、自分でハンドルとペダルを操作する運転が好きなんです!

シオミ:かえちゃんは本当に車が好きなんだね。

今回の東京モーターショーを振り返って……

シオミ:国内外の153の企業や団体が出展して380台が展示された第45回東京モーターショーが終わりました。入場者数は前回に比べ約94.9%の77万1200人。若干減っちゃったね。最初の週末が台風に見舞われちゃったのが痛かったね。あと選挙も影響したかもしれない。

かえちゃん:それでも77万人を集めるイベントはそうそうないですよね。自動車産業はやはり大きいですね。それで、380台のうち4ドアセダンの比率はどれくらいだったんですか?

シオミ:えっと……残念ながらそういう統計はないね。入場者の男女比は男性75.9%、女性24.1%だから4人に1人が女性。運転免許保有者の割合はざっと男性が56%、女性が44%だから、モーターショー入場者の女性比率はもっと高くてもいいと思わない?

かえちゃん:そうですね。で、女性44%のうち4ドアセダンが一番好きという人の割合はどれくらいだったんでしょうか?

シオミ:そのニッチな統計はないようだね(多分、君1人じゃないかな!)。年齢構成は15~19歳が7.1%、20代が20.6%、30代が23.6%だったんだって。15~39歳までが51.3%と半数を占めているわけで、僕の予想よりも若い人の比率が高かった。これは自動車業界の人にはうれしい結果だろうね。

かえちゃん:そのうち4ドア……

シオミ:知らん!

かえちゃん:再来年もよろしくお願いします!

シオミ:ぜひ!!
 

▲大盛況のうちに幕を閉じた東京モーターショー。次の2年後の開催が楽しみですね! ▲大盛況のうちに幕を閉じた東京モーターショー。次の2年後の開催が楽しみですね!
text/塩見智
photo/早川佳郎