かえひろみが未来のEVや自動運転技術に触れる! 東京モーターショー2017!【日産・三菱・マツダ編】
2017/11/10
2017年10月27日(金)~11月5日(日)の期間で行われた「第45回 東京モーターショー2017」。FM NACK 5「Nutty Radio Show THE魂」やラジオ日本「Hello! I, Radio」などにレギュラー出演するグラビアアイドルのかえひろみさん(通称かえちゃん)と、私、自動車ジャーナリストの塩見智が会場を回ってきましたのでその模様をお届けします!
日産ブースでEV×自動運転の未来の車を発見!
かえちゃん:東京ビッグサイトには西ホールと東ホールがあって、それぞれけっこう離れていますよね。各社がどうやって振り分けられるんですか?
塩見智(以下、シオミ):それについては聞いたことがあるよ。西が広くて東はやや狭いから、どのメーカーも広くてにぎやかな西に出展したいんだって。でも、そういうわけにもいかないから国産メーカー各社が順番にって、なんとなく紳士協定で決まっているらしいよ。
かえちゃん:なるほど、そうなんですね。
シオミ:さあ、それでは日産ブースを見てみようか。
かえちゃん:あ、リーフだ! でもこのリーフ、なんだか精悍ですね。
シオミ:これはNISMOバージョンだね。NISMOは日産のレース活動を担う他、日産車のドレスアップパーツやチューニングパーツを開発する関連企業なんだ。白いボディカラーに赤いアクセントが入るのが、外観上の特徴だね(※他のボディカラーも選べます)。車載コンピューターが専用品で、ノーマルのリーフよりも加速性能が向上しているそうだよ。やや車高が低くなっているのは、足回りに専用品が使われているからだろうね。
かえちゃん:せっかくなのでリーフNISMOの前でも撮っちゃいますか? ハイ、チーズ。
シオミ:続いてはIMx。IMとは日産が掲げる『インテリジェント・モビリティ』の略。xはクロスオーバーかな。あるいは未来の存在としてふわっとさせるためのxかもしれないね。
かえちゃん:その説明がふわっとしてますね(笑)
シオミ:(分かってないのがバレてる!)と、とにかく、日産の将来を詰め込んだ1台のようなのでじっくり見てみよう。
かえちゃん:これも観音開きだ。このシートは車っぽくないですね。このくり抜かれたヘッドレストやインテリアをぐるり一周している木目パネルのせいか、和の雰囲気を感じます。
シオミ:かと思えば、インパネまわりは航空機の操縦桿みたいなステアリングや計器パネルは未来的だね。デザイナーさんに話を聞いてみよう。デザインコンセプトは?
日産のデザイナーさん:確かにこの車では和を表現しています。車内と車外をはっきり分けるのではなく、中間領域、例えるなら和室の障子に庭の木の影が透けて見えているような世界を最新のテクノロジーで表現したかったんです。
シオミ:なるほど。
日産のデザイナーさん:通常、車内にいるとウインドウ越しにしか外の景色は見えないわけですが、この車は外の景色を天井にプロジェクションマッピングで映す技術を採用しました。つまり天井に青空が映し出されているのでまるでルーフがないように感じることができます。
かえちゃん:かなり未来的な車ですね。
シオミ:そうだね。技術的にはEVで、事故が起きてもドライバーに責任が及ばない「レベル4」の自動運転技術を搭載しているそうだよ。ドライバーは手動運転モードと自動運転モードを選ぶことができて、自動運転モードにするとステアリングが格納されるんだって。
かえちゃん:未来はもう、すぐそこまできている感じですね。その日産の未来を示すコンセプトカーにSUVを選ぶのは何か理由があるんですかね? 4ドアセダン好きの私としては、ぜひセダンを採用してほしいんですけど。
シオミ:やはり常に人気のあるカテゴリーの車で見せたいということなんだろうね。外観もかなり未来的で、この姿から将来の市販車を占うのは難しいけれど、もういつ出てもおかしくない次期エクストレイルのエッセンスがどこかに散りばめられているかもしれないよ。
かえちゃん:それでは恒例の自撮りタイムといきましょう。
シオミ:いいねー! パチリ。
走行性能抜群のEVにAIも!? 技術を盛り込んだ三菱のSUV
かえちゃん:続いては三菱ブースへやってきました。三菱はルノー日産連合の仲間入りしたんですよね? だからブースが隣同士なのかな。
シオミ:そのとおり。そして三菱のワールドプレミアがeエボリューションコンセプト。
かえちゃん:あれっ、さっきの日産IMxに似てません? どちらもクーペっぽいSUVだし、ボディカラーも白だし。
シオミ:確かに。SUV人気はどこまで続くんだろうね。この車もEVでフロントに1個、リアに2個のモーターを配置した4WDなんだって。三菱は古くからAYC(アクティブ・ヨー・コントロール)といって、左右輪の駆動力配分をコントロールすることでコーナリング性能を高める技術をもっているんだけど、それをリアの2個のモーターの制御によって実現しているらしい。
かえちゃん:途中から分かんなくなってきましたが、なんだかとってもすごい技術なんだってことはなんとなく感じとることができました。
シオミ:それで全然OK。さ、次はマツダに行ってみよう!
マツダブースには、イメージの違うコンセプトカー2台が並ぶ
かえちゃん:今度はマツダですね。
シオミ:そう、最初は魁コンセプト。「さきがけ」とは読まずに「かい」と読ませるらしい。マツダは現在のデザインテーマを「魂動(こどう)」と名付けていることからも分かるように、コンセプトに日本語を使うのが好きだね。
かえちゃん:これもコンセプトカーですか? けっこう現実的な姿に見えますけど。
シオミ:だんだんコンセプトカーの姿を見て、遠い将来のぶっ飛んだ提案なのか、現実的な提案なのかを見分けられるようになってきたね。これは次期アクセラと見て間違いない。細かい部分はより現実的になっていくだろうけど、ほぼこんな感じで出るはずだよ。
かえちゃん:じゃ、アクセラのAのポーズでパチリ!
シオミ:このグレーのコンセプトカーはビジョンクーペ。こう見えて4ドア。こっちはこのまま市販するには少々大胆すぎるカタチをしているね。
かえちゃん:美しいですね。これで4ドア!?
シオミ:こっちはデザイナーが制約に縛られないで自分たちの理想をカタチにしたんだろうね。「クーペ」って一般的な車用語だけど、車名に用いたのは日本ではマツダが最初なんだよ。1960年、それまでトラックメーカーだったマツダが初めて軽乗用車を手がけR360クーペと名付けたんだ。
かえちゃん:そもそもクーペってどういう意味ですか?
シオミ:「切る/切られた」という意味のフランス語で、英語だと「cut」だね。馬車の時代に4ドアのボディを切って短い2ドアにした車をクーペと呼んだんだ。それがいつからか4ドアの車にも使うようになり、現在はなんとなくセダンよりも低く流麗なカタチの車の呼び方になっているよね。
かえちゃん:へえ、そのウンチク、今すぐだれかに教えたい!
シオミ:あっ、今ならターンテーブルに上がれそうだからビジョンクーペの前に座って撮ってもらおう!
マツダの担当さん:あ、いつの間に! 世界に1台しかないんだから車にもたれないでくださいっ!
編集部:ほんっと、すみませんっ!(平謝り)
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