10月20日(土)、筑波サーキットにて第18回日本EVフェスティバルが開催された。自動車メーカーや一般参加者の自作電気自動車(EV)合わせて79台が参加し、レースや展示、試乗会などが行なわれた。

日本EVフェスティバルは、主催である日本EVクラブを中心に、環境省や各自動車関連メーカーなどが後援、協賛して開催しているイベント。一般企業や自動車大学校生などの参加者が自作のEVを展示、走行させるだけでなく、大手自動車メーカーもエコカーの展示・試乗会を行った。

今回のEVフェスティバルのメインイベントは、一般参加者による手作りのコンバートEVの1時間耐久チャレンジ。25台のEV車両が1周2kmのサーキットを走行。5回以上ピットインし、30秒以上ピットストップしなければならないというルールだ。

優勝チームは、EV改造・パーツ販売を行う「株式会社コスモウェーブ」(東京都)。スズキ マイティボーイをリチウムイオン電池を用いてコンバートした「EVマイティ」で30周を走破。ベストラップは1分42秒428。平均速度は61.387km/hで、2位の千葉自動車総合大学校とは約8 km/hの差をつけるなど、他を寄せ付けない速さをみせた。

他にも、電気レーシングカートによる30分耐久チャレンジや全日本電動美走選手権、日産ニューモビリティコンセプトやベンツ スマートフォーツー・エレクトリックドライブなどの試乗会が実施された。CO2は減らしながらも、確かな“熱”でイベントは盛況だった。

1時間耐久チャレンジで1位に輝いたコスモウェーブチームの「EVマイティ」。車の軽さとリチウムイオン電池のパワーを生かした走りを披露した

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全日本電動美走選手権の一幕。置かれた花の周りをいかに早く美しく回れるかを競いあった

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日産ニューモビリティコンセプト。近距離移動に適した2人乗りの小型モビリティ。軽量で扱いやすく楽に乗れる車だ

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