激しいバトルを制して4万5000人の頂点がエルダー選手に決定!

86 GRAND PRIX えるだー選手|日刊カーセンサー
トヨタ自動車とリアルドライビングシュミレーションレースゲームソフトのグランツーリスモがコラボレーションしたスペシャルイベント「86 GRAND PRIX」の決勝大会が12月10日の東京モーターショー・トヨタブースで開催された。

11月15日から24日まで行われた予選タイムトライアルの参加人数が4万5000人を超えたこのイベント。この予選をクリアした70人が東京モーターショーの会場で再度タイムアタックを行い、上位6が決勝の舞台へと進んだ。

イベントの司会はピストン西沢氏、スペシャルゲストとしてGTドライバーの脇坂寿一氏が駆けつけ、決勝を前に両氏が決勝と同じ舞台の富士スピードウェイでトヨタ86を駆ってバトルを行った。バトルは最後の直線でスリップストリームを使った脇坂氏がピストン氏を逆転し、GTドライバーのプライドを守った。「富士は最後の直線でのスリップストリームがポイントになる」と脇坂氏は語った。

そしていよいよ富士スピードウェイを4周する決勝がスタート。ドライバーの中には靴を脱いで靴下でペダルを操作する人やハンドルではなく、コントローラーでドライブする選手もいる。予選での1位と2位のタイム差は、わずか100分の1秒。その数字が表すとおり、決勝は序盤から激しいバトルが繰り広げられる。

実力差がほとんどないため、サイドバイサイドやテールトゥノーズといった、スーパーGTばりのバトルが繰り広げられ、トップは目まぐるしく交代。一つのミスで大きく順位を下げてしまう緊張感あるレースが行われた。緊迫したレース展開のなか4万5000人の頂点に立ったのは、脇坂氏のアドバイス通り、最後の直線でスリップストリームを使い大逆転を果たした、予選2位のえるだー選手。

10月に六本木で行われた、メルセデス・ベンツ・コネクションで開催されたイベントでは2位だったえるだー選手。今回優勝してリベンジを果たし、トロフィーや副賞の86をイメージしたクロスバイクを授与され喜んでいた。脇坂氏はすでにトヨタ86のAT車をドライブしており、「今のサーキットに来る子供たちが免許を取った頃に86の中古車を買って、運転する楽しさを知ってらもらえたらいい」と語っていた。発売前ながら、すでに話題沸騰のトヨタ86。車離れの救世主になるのは間違いない。

  • 86 GRAND PRIX 決勝シーン|日刊カーセンサー
  • 86 GRAND PRIX 予選タイム|日刊カーセンサー

白熱のレース展開となった決勝。テールトゥノーズによる激しいレースが繰り広げられた。少しの油断やミスなどが命取りになる、文字通りの激戦(左)

決勝前のグリッドを決める予選では、1位と2位が100分の1秒差という結果に。実力差がほとんどない高レベルのドライバーが集まっていることがわかる(右)