東京モーターショー2009|日刊カーセンサー

i-MiEVに広大な箱をくっつけた商用バンコンセプト

三菱 i-MiEV CARGO フロントスタイル|日刊カーセンサー
三菱 i-MiEV CARGO リアスタイル|日刊カーセンサー 三菱 i-MiEV CARGO プラグ|日刊カーセンサー

2010年4月に個人向けの販売が開始される注目の電気自動車、i-MiEV。その高い環境性能や優れた経済性はそのままに、室内スペースを大幅に拡大させた商用コンセプトモデルがi-MiEV CARGOだ。

車体前半部はi-Mievの丸いノーズそのまま。フロントウィンドウ上端からルーフが大胆にキックアップ。ボディ後半部は四角い箱状の広大なカーゴスペースが組み合わされる。この丸と四角の組み合わせによるジョイントコンセプトがデザインの肝だ。

全長、全幅はベースとなったi-MiEVと同寸だが、全高は+260mmの1860mmとなる。フラットな床面が採用されたカーゴスペースは、長さ1180mm、幅1350mm、高さ1100mmの広大かつスクエアな容量を実現。「オーナーの豊かな発想で自由にカスタマイズ」を、とメーカーはうたっている。配達用にガンガン荷物を積み込む使い方もあれば、移動販売車としてリヤスペースで商品を販売する方法もあるだろう。可能性は無限に広がる。

前後異なる造形を効果的に繋げた愛嬌のあるデザインは、商用バンとして様々なシーンで存在感をアピールするだろう。お花屋さんやパン屋さんの店先にちょこんと停まっていたら、いいアイキャッチになるに違いない。

インテリアは、無駄を省いたシンプルな造形が採用される。後部座席も取り外され、乗車定員は2名となる。パワートレインはベースとなったi-Mievと共通の永久磁石式同期モーターを採用。航続距離も160kmで変わりはなさそうだ。長距離のデリバリーは難しそうだが、町内の配達には十分なスペックといえる。

i-MiEVの潤沢な供給の難しいという生産態勢の問題もあり、市販の可能性は未知数だが、反響次第では、この可愛らしいデリバンが町中を走りまわるかもしれない。

■SPECFICATIONS
・全長×全幅×全高:3395×1475×1860mm ・エンジン種類:モーター ・総排気量:- ・最高出力:64ps・3000-6000rpm
・最大トルク:14.8kg-m・0-2000rpm ・トランスミッション:- ・駆動方式:2WD(後輪駆動) ・車両重量:-