SCANDALのTOMOMIが「日常」と「憧れ」のドライブを語る|Carsensor IN MY LIFE


8ヵ国10都市のワールドツアーや47都道府県を回るツアーを成功させた人気ガールズバンド「SCANDAL」。3月27日にはニューシングル『マスターピース / まばたき』をリリースする多忙なスケジュールの中、メンバーのTOMOMIさんにインタビュー。今回は愛車であるミニクラブマンでドライブをどのように楽しんでいるかを教えてもらった。

思い立ったらクルマで流れ星を見に行く

TOMOMI

――TOMOMIさんは、仕事も自分のクルマで出かけたりするのですか?
リハーサルでスタジオに行くとき、たまに自分のクルマで出かけることはあります。ただ、ショッピングなどプライベートで運転することの方が多いですね。たまに遠出もしますよ。

――例えば、どんなところに?
(SCANDALメンバーの)MAMIと富士急ハイランドに遊びに行ったことがあります(笑)。あとは、キャンプに行くことが多いかな。神奈川県の河川敷にあるキャンプ場で友達がキャンプしていると、私も高速道路を走って合流したり……。

――自然の中でのんびりするのが好きなんですね
今はまだ友達にくっついて行っている感じです。自分で道具を揃えてソロキャンプにいつでも出かけられるようになりたいと思っています。だからキャンプ場で可愛い道具を使っている人がいると、つい話しかけちゃいます。「どこのブランドですか?」「使いやすいですか?」って。

TOMOMI

――クラブマンに乗って3年経ちますが、特に記憶に残るドライブってありますか?
私には高校時代からほぼ毎日一緒に過ごしている友人がいるんです。彼女とLINEで「今日、流星群の日みたいだよ」という話になって、急きょ流れ星を見に行くことになりました。

――流星群ということは夜中ですね
はい。「今から出かけよう」となったのが0時くらいだったと思います。急いで私が友達を迎えに行って、真っ暗な河川敷に寝転がりながら何時間も無数に降る流れ星を眺めていました。すごく楽しかったですね!

――思い立ったときにすぐ出かける。これはクルマがあるからこその楽しみですね
私もそう感じました。電車がない時間だったから、クルマがなかったらあの流れ星を見られなかったなって。あと、最近は私の両親もドライブをかなり楽しんでいるんですよ。

――ご両親が? どんな風に楽しんでいるのですか?
両親は全国どこでも、SCANDALのライブに足を運んでくれます。しかも8時間、10時間かかってもクルマ移動なんですよ。そして、いつもいろんな場所をドライブしている写真がLINEで送ってくるんです(笑)。

――なんだか楽しそうですね(笑)
ある日、母から「SCANDALのライブに行くようになって恋人に戻ったわ。ありがとう』と言われました。自分の親ですが、結婚してもそういう関係でいられるのは羨ましいと感じます。

雨の日にチャツボミゴケ公園までドライブ!

TOMOMI

――TOMOMIさんは今、クルマで行きたい場所ってありますか?
「チャツボミゴケ公園」って知っていますか? 群馬県にあるのですが、本州ではここでしか育たないチャツボミゴケが自生しているんです。私は植物が好きで、いろいろ育てているうちに盆栽やコケにも興味がわいちゃって。

――しっとりした梅雨の時期に行くと素敵そうですね
私も行くなら雨や薄曇りの日が良いなと思っています。でも、クラブマンのワイパーの調子がよくないので、それを直さないと。

――SCANDALのメンバーとドライブに行くなら、どこが良いですか?
どこかなぁ。みんな食べることが好きだから、おいしいものを探しに行くドライブとか楽しそう。

――全国、いろいろな名物があるから楽しいドライブになりそうですね
以前、ファンクラブ会報誌の企画で宇都宮餃子を食べるドライブをしたことがあるんです。みんな大はしゃぎで楽しかったですよ。あ、私は静岡に行きたいです。有名な「さわやか」のハンバーグを食べたい!

――さわやか! 今、すごく人気で行列必至みたいですね。ドライブと言えば、TOMOMIさんは運転中にどんな音楽を聴いていることが多いですか?
普段はFMラジオを聴いていることが多いです。運転しながらよく聴きたくなるのは「tobaccojuice」(タバコジュース)や小沢健二さんですね。激しい曲をかけてスピードをガンガン出すというタイプではないですね。

――走っている時間帯や風景に合わせて音楽をチョイスすることも?
あります。夜だったらちょっとメロウな「underslowjams」(アンダースロージャムス)のようなヒップホップを聴いたり、海辺をドライブするときは「ジャック・ジョンソン」などサーフっぽいのを聴いたりします。

ニューシングルは、ドライブ中に聴くのにピッタリ

TOMOMI

――ミュージシャンの方に話を伺うと、新しい曲が完成したらまずクルマの中で聴いてみるという人も多いんですよ。TOMOMIさんも、そういうことをしますか?
やりますね。私たちのCDを買ってドライブしながら聴いてくれる人もいるだろうし、運転中にラジオから流れることもあるはず。いろいろな場面を想像しながら「どんな風に聞こえるのだろう」と試しています。最近はスマホに落として街中で聴いたりもしますよ。

――そういえば3月27日、疾走感のある「マスターピース」と、ポップでガーリーな「まばたき」という両A面シングルをリリースされますよね
プライベートレーベル「her」設立して最初のシングルだったので、真逆の曲を組み合わせることで「私たちはどこにでも行ける!」ということを表現しました。両A面というのも、どちらかを前に出すのではなく、まったく違う曲を前に出したいというのがありました。

――「マスターピース」の詞は現在のSCANDALの心境を表しているようにも感じました
そういう部分もあると思います。私たちは再スタートですし、リリースも春なので聴いてもらった人にポジティブなパワーを受け取ってもらえたらうれしいですね。

――この曲の疾走感は運転中に聴いてもハマりそうです
そうかもしれない(笑)。この曲はライブで何度かやったことがあって、そこからレコーディングしているので、ライブの雰囲気をそのまま詰め込めたような気がしています。その熱量がドライブに合うと思います。

――このシングルを手にした人には、どんなシーンで聴いてほしいですか?
クルマの中とか良いかもしれませんね。この季節は就職や転職などで環境が変わって、いろんなことに迷ったり自分を見つめ直したりする機会が多いと思うんです。私は「これからどうしたらいいだろう」と考えるとき、ドライブすることが多いんです。クルマの中って秘密基地みたいな感覚があるから、考え事をするのにピッタリで。そんなとき、この曲と一緒に過ごしてくれたらうれしいです。

文/高橋満(BRIDGE MAN) 写真/杉田裕一[BGHE]

PROFILE
TOMOMI:人気ガールズバンド「SCANDAL」のメンバー。Bass&Vocal担当。抜群の演奏力と高い歌唱力でファンを魅了するだけでなく、SCANDALの楽曲の多くで作詞するなど、マルチな才能を発揮している。好きなアーティストは「七尾旅人」や「レッド・ホット・チリ・ペッパーズ」など。

INFORMATION
3月27日、SCANDALが両A面シングル『マスターピース / まばたき』をリリース。ポップかつパンキッシュな「マスターピース」と、ガーリーでミドルテンポなシティポップ「まばたき」というタイプのまったく異なる二曲となっている。6月からは全国ツアー「SCANDAL TOUR 2019 "Fuzzy Summer Mood"」も開催される。詳しくは下記公式サイトでチェック。