2台同時所有の甘美なカーライフ【CERC ~編集デスクのロードスター日記~ #02】
カテゴリー: カーライフ
タグ: トヨタ / マツダ / SUV / ロードスター / 男性向け / かっこいい / クール / AT / MT / 4WD / デート / レジャー / モテ / サーキット / ドライブ / ランドクルーザー / ロードスター / CERC
2016/02/29
ロードスターとランクル70との二重生活
カーセンサー本誌4月号から掲載がスタートした連載『CERC』の第一話、ご覧いただいただろうか。そんな訳で、2代目ロードスターNR-Aが我が家へやって来てから早2ヵ月が経過した。その間、トラブルは皆無だ。13年落ち、走行7.3万km、修復歴ありで総額75万円の“ほぼ”最安値物件ながら、乗れば乗るほど、走れば走るほど、エンジンにムチを入れれば入れるほど、車の調子が上がるという非常にエキサイティングな状況である。おかげで、購入からすでに2000km以上も走ってしまった。
ところで、我が家にはNR-Aの他にもう1台ある。トヨタ ランドクルーザー70(以下ナナマル)だ。2004年に国内での販売が終了し、2014年8月に期間限定で登場した例の復刻版である。世界最高レベルの「サバイバル力」を備えたモデルという理由から、清水の舞台から飛び降りる勢いで昨年1月に新車で購入。以来、NR-Aを購入するまではナナマル1台で過ごしていた。
南極と北極くらい性格がかけ離れた2台
ナナマルは、1ナンバーの普通貨物車。高速道路では中型車料金を取られる。中東やオーストラリアの砂漠地帯のような場所で、人と荷物を目的地まで無事に運ぶことを究極の用途として設定しているだけあり、オンロードでスピードを出して楽しい車ではない。タンク容量が130Lもあるため長距離は得意だが、快適性は無視されているようだ。重い。デカイ。最小回転半径は6.3mで小回りは利かない。しかもトランスミッションはMTオンリー。私が暮らす群馬県は日本の秘境として名高いが、道路は基本的に舗装されているため、ナナマルの底力が必要とされるシーンは皆無である。
ナナマルとロードスター。片やクロカン・SUVの王者として、此方ライトウエイト2シーターオープンカーの代名詞として、世界的に認められた大ヒットモデルである。しかしこの2モデルの性格は、開発背景から用途、そして哲学まで、それこそ南極と北極くらいかけ離れている。図らずも叶ってしまったこの両極端な2台の同時所有。率直な感想を述べよと命ぜられれば「最高にシアワセです」としか答えようがないほど楽しんでいる。
考えてみてほしい。大らかで慈悲深く、包容力があって、それでいて忍耐強いナナマルと、感度良好でどんなシチュエーションでもすぐにその気にさせてくれるロードスターとの同居生活である。一度に2台同時は無理だが、こちらの気分次第でその日のパートナーを選べるのだ。もしこれを男女関係に置き換えたら、さぞかしゲスの極みに違いない。ことほど左様に、キャラの異なる2台同時所有は、一度ハマると抜け出しがたい依存性の高い甘美なカーライフであることを、謹んでご報告申し上げたい。
女性ウケが良いのはどっち?
ゲスの極みついでに、下世話な話題にもう少々お付き合いいただこう。この原稿を書いている最中のことだ。とある疑問が湧いてきた。ナナマルとロードスター、果たしてどちらが女性ウケが良いのだろうか、と。その刹那、矢も盾もたまらず、女性たちの意見を聞くべく2台の写真を手に夜の街へ繰り出した。結果、5人の女性から話を聞くことができた。ちなみに、彼女たちはいずれも繁華街で働く夜の蝶たちだ。
Q:ドライブに誘われるなら、どちらの車がいいですか?
A:「ナナマル派」… 4人 「ロードスター派」… 1人
ナナマルの圧勝。「大きい車が好き」「ゆったり乗れる方がいい」という意見が有力だった。一方で「若い頃にさんざん赤城山とか走ったから……」という北関東的な理由から、ロードスターを敬遠する意見もあった。「あなたが誘ってくれるなら、どっちでもいいわ」という心ときめく回答は、残念ながら聞こえなかった。都合3軒ほどハシゴし、出費はそれなりに痛かったが、有意義な取材だったと言えよう。我がロードスターは最高に走って楽しい車だと自負しているが、くれぐれもドライブデートに登板させることのないように心がけたい。
ちなみに、東京の原宿を舞台に「軽スポーツカーのモテ度チェック」を行った模様が、カーセンサー5月号(3月20日から順次、全国発売)に掲載されるので、スポーツカー×モテに興味ある方は、ぜひそちらもチェックしていただきたい。
なお、女性ウケが良さそうな「モテ車」としてオススメの中古車もセレクトしてみた(記事下段・関連リンク)。こちらもチェック!
【CERCとは】
中古車情報誌『カーセンサー』の連載『CERC』のスピンオフバージョンである。カーセンサー本誌に収録しきれなかった話題を、同連載の語り手である本誌デスク本人が赤裸々に綴る。ちなみにCERCとはCarsensor Editors Racing Club(カーセンサー・エディターズ・レーシング・クラブ)の略。
【筆者プロフィール】
1970年生まれ。群馬県在住の編集・ライター。カーセンサー本誌の編集デスク担当。
2015年9月に参加したメディア対抗ロードスター4時間耐久レースでの惨憺たる結果から一念発起。運転技術を磨くべく、マツダ ロードスター(2代目)のNR-Aを購入した。
【関連リンク】
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