第十一問答 重大事故を回避する安全運転 【ドライブマナーに喝っ!】
カテゴリー: カーライフ
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2008/03/19
喝っ!
交通死亡事故の一番の原因を諸君はご存じであろうか。速度違反や飲酒、暴走行為などの悪質な原因による死亡事故もたくさんあるが、死亡事故の57.7%が「安全運転義務違反」という比較的些細な違反の延長線上に潜んでいることを知るべし。わき見や漫然運転(ボーっとしてること)が原因で起きた死亡事故が圧倒的に多い。
時間帯で言えば、死亡事故の多くは視界の悪い夜間に多い。特に夕方17時から19時の2時間は、事故の発生率が昼間の約1.6倍に増える。ドライバーが一日の疲れで、集中力が途切れがちになっている時間帯だ。また、夕暮れ時で視界が中途半端に悪くなっている時間帯でもある。
死亡者で言えば、いわゆる交通弱者と呼ばれる高齢者や子供が圧倒的に多い。己の視界の確保と、歩行者や他車に己を認識させるためにも、早めのライトオンを心がけよ。拙僧は16時を過ぎた辺りからポジションライトではなく、ヘッドライトを点灯するように心がけている。
安全運転、それは己の運動・判断能力の限界を知り、自覚することである。事故回避のために、己が置かれた状況を「認知」し、適正な「判断」を下し、最良の「操作」をしなくてはいけない。己のことは己が一番知っている。
過信する心は、弱さの隠れ蓑でしかない。己を加害者・被害者にしないために素直にハンドルを握れ。そして、自己防衛せよ。夕方早めの「ライトオン」 「車間距離」 「ウインカー」 「制限速度の厳守」などなど。すべて自己防衛である。
そして、自己中心的な都合の良い判断をすることなかれ! 「人や自転車は飛び出して来るわけがない」 「駐車車両はウインカーを出さずに急発進はしない」 「高速道路を逆走する車はいない」など・・・。極端なことを言えば「空からフェラーリは降ってこない」・・・そんな馬鹿な!と思われるだろうが、拙僧は大雨の中央高速で実際に降ってきたことがある。
様々な身の回りの危険を想定し、自己中心的な運転を慎み努めることで悟りを開くが良い。それが安全運転につながるはずである。
合掌っ!
Text/煩悩寺和尚 Illust/叶雅生
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