ドライブマナーに喝っ!

喝っ!


暴走運転は愚の骨頂!|ドライブマナーに喝っ! 己を極限まで追い込み、上を目指す修行の姿勢は極楽浄土への道なり。日々精進、修行修行!
しかし己の快楽に猛進のあまり、時と場所を選ばず他人様や家族、いわゆる世間様に迷惑をかけるのは地獄道と心得よ。定められし法定速度や流れを著しく逸脱し、凶悪な凶器と化した車を操り、公道で爆走するは虚弱な精神の表れ、言語道断。「運転の練習」などという言い訳は、レベルの低い次元での修行。そんなもの百害あって一利なし。

「虎の威を借る狐」、己の弱さを露見しているに過ぎない。貧相な精神に光明はない。他車よりも優れた性能をもった車を所有する優越感は、人の情としてわからなくはない。しかし、場所を選ばずそれをひけらかし、他人様を巻き込んでの爆走行為、断じて許せん。陳腐ゆえ、幼き心を改めよ。

このような輩はぜひ一度サーキットなどの走行会へ行き、己の次元の低さを知るべきである。ハイスピードで起こる事故のリスクは、サーキットではエスケープゾーンが吸収し大概は大事に至らないが、公道はそのような配慮はされていない。よってガードレールと車のボディでその衝撃を吸収するしかない。高速道路や一般道にサーキットのようなエスケープゾーンは周知のとおりない。おのずと他車や歩行者を巻き込むことは必至である。

暴走運転は愚の骨頂!|ドライブマナーに喝っ!また昨今、スポーツセダンといわれる高級サルーンなどで爆走する大人が増えてきている。若者の手本となるべき大人が情けないことだ。志高く創造された高級な車も台無しである。若者のそれは陳腐なまでも志のようなものが見える。が、大人のそれは身勝手なだけ。しかも己を棚に上げ、若者の批判までしたり、暴走を自慢したりと始末が悪い。畜生以下の外道なり。そのような外道を見て育つ若者は実に不幸である。

合掌っ!


Text/煩悩寺和尚 Illust/叶雅生