年末年始に向けて、「せっかくスマホでナビを使うなら、しっかりとした機能を持っていて長く使えるアプリが欲しい」と思っている方も多いはず。そこで今回は、NTTドコモがパイオニアと共同開発した「ドコモドライブネット」のiPhone版「ドコモドライブネットナビ」をご紹介します。アプリは無料ですが、ナビゲーション機能を利用するにはドコモドライブネットの契約が必要になります(月額315円/ドコモとの回線契約が必要)。

これまで、「ドコモドライブネット」の利用ができたのはAndroid OSを搭載したスマホやタブレットのみで、しかも機能をフル活用するためには専用クレイドルを別途購入する必要がありました。しかしドコモがiPhoneを取り扱いはじめたタイミングを見計らったように、12月1日にiPhone版アプリがリリースされ、Androidも含めた新サービス「ドコモドライブネットナビ」へと進化したのです。

ただしiPhoneとAndroidで機能が少し異なります。例えばiPhoneでは専用クレイドルは必要ありません。そこで今回はドコモのiPhoneで試してみました(ドコモとの回線契約が必要なので「ドコモのiPhone」のみ利用できます)。

まず無料版アプリをダウンロードすると【図1】が表示されます。画面中央のアイコンをタップすることで、周辺駐車場の満空情報や周辺ガソリンスタンドの価格情報などを無料で見ることができます。ただし【図2】のようなルート検索や音声案内、オフライン地図保存機能(圏外でも地図表示可能)などは「ドコモドライブネット」の契約が必要です。

3D地図表示では建物なども立体的に表示してくれますし(【図3】)、自車位置も把握しやすく、さすが高性能ナビアプリだと感じます。またリアルタイムの渋滞情報をもとにスムーズなルートを案内してくれる「パーソナルトラフィック」は、使ってみると渋滞のストレスが減るのでオススメです。地図は半年に1回自動更新されるので、手間がかからないのも魅力です。

ちなみにAndroid版では、iPhone版の機能に加え、スマホに話しかけると周辺情報を調べてくれて目的地に設定してくれる機能や、仲間と位置を確認しあえる機能などがあります。ただし対応していない機種もあるほか、ナビ機能をすべて使うには専用クレイドルの購入が必要です。

Text/高山正寛(カーナビ伝道師)

「ドコモドライブネットネットナビ」。iOS版のみで無料(別途、ドコモドライブネットの契約が必要)。iOS 7.0以上。詳細はiTunesで確認を

「ドコモドライブネットネットナビ」。iOS版のみで無料(別途、ドコモドライブネットの契約が必要)。iOS 7.0以上。詳細はiTunesで確認を

【図1】トップ画面はAndroid版と大きく仕様が異なる。ドコモドライブネットと契約しなくても渋滞情報やガソリン価格、グルメ情報などは閲覧できる

【図1】トップ画面はAndroid版と大きく仕様が異なる。ドコモドライブネットと契約しなくても渋滞情報やガソリン価格、グルメ情報などは閲覧できる

【図2】ルート探索は「推奨」を含め最大4つの中から選ぶことが可能。走行距離や到着予定時間を横並びで比較することができる点も便利

【図2】ルート探索は「推奨」を含め最大4つの中から選ぶことが可能。走行距離や到着予定時間を横並びで比較することができる点も便利

【図3】表示はノースアップ、ヘディングアップのほか3D表示も可能。交差点案内にはレーン表示や音声案内も加わり、カーナビ専用機に迫る

【図3】表示はノースアップ、ヘディングアップのほか3D表示も可能。交差点案内にはレーン表示や音声案内も加わり、カーナビ専用機に迫る

【図4】周辺のガソリンスタンドを検索し目的地へ反映できる。住所や電話番号のほか、価格情報も見ることが可能だ

【図4】周辺のガソリンスタンドを検索し目的地へ反映できる。住所や電話番号のほか、価格情報も見ることが可能だ