ドライブの機会が増える夏休み。手軽で便利なスマホのカーナビアプリを検討している人も多いのでは? そこで今回は「smart G-BOOK」をご紹介します。

トヨタが純正カーナビを使って展開しているテレマティクスサービス(通信を使った情報サービス)「G-BOOK」を、トヨタ車以外のユーザーでも利用できるようにしたアプリです。iOS版とAndroid版があり、アプリのダウンロード自体は無料ですが、利用するには別途、年間の利用料金とG-BOOKまたはGAZOO会員になることが必要です。

まずは基本であるナビゲーション機能をチェック。【図1】のように地図がとにかく細かくて、それでいて見やすいのが特徴です。交差点の拡大表示や音声ガイドなどの基本的なナビゲーション機能のほか、約70万台の車両からアップデートされる「ビッグデータ交通情報システム」(Tプローブと呼ばれるトヨタ独自のリアルタイム交通情報)を活用して、リアルタイムの渋滞情報や空いている道を把握し、渋滞を回避したルートを案内してくれます(【図2】)。

しかし、このアプリが優れているのはこれだけではありません。

「smart G-BOOK」の最大のメリットは、「G-BOOK」が提供する様々なサービスを、トヨタ車ユーザー以外でも利用できる点にあります。そのサービスの代表格は、やはり「オペレーターサービス」ではないでしょうか。これはトップ画面(【図3】)からサービスセンターに電話すると、面倒な検索から目的地設定、さらにグルメやガソリンスタンド情報までもオペレーターが調べてくれて、それをナビの目的地に設定して転送してくれるというものです。

スマホの番号を事前に登録するため、電話した際に、こちらが名乗らなくてもオペレーターが「●●様~」と言ってくれます。まるで専用の秘書がいるような気分を味わえます。

オペレーターに電話をかけるのが恥ずかしい? という人には「エージェント」というサービス(【図4】)がオススメです。こちらでは音声認識機能を使って目的地の検索や設定が可能です。

ナビゲーション機能を利用するには2,500円/年が必要ですが、現在キャンペーンを行なっていて、先着2万名(iOS、Android各1万名)まで1,000円/年という特別価格で提供されています。また年会費を払わなくても「ルートCheck」(目的地までの案内はないが、ルート表示はしてくれる)や、万が一の事故などの際にスマホのGPS機能を使って、警察や消防に的確な自車位置を伝えてくれる「HELPNET」などの機能を使うことができます。

とはいえ、せっかく「G-BOOK」のサービスがスマホで利用できるのですから、キャンペーン中にぜひ検討してみてはいかがでしょうか?

Text/高山正寬

「smart G-BOOK」。iOS版、Android版ともに無料(ナビゲーション機能等を使用する際は別途、利用料が必要)。条件および使用料の詳細はiTunesおよびGoogle playで確認を

「smart G-BOOK」。iOS版、Android版ともに無料(ナビゲーション機能等を使用する際は別途、利用料が必要)。条件および使用料の詳細はiTunesおよびGoogle playで確認を

【図1】上空から見渡すように広域を確認できる3Dマップ。東京スカイツリーなどのランドマークは精密な3Dイラストで描かれる

【図1】上空から見渡すように広域を確認できる3Dマップ。東京スカイツリーなどのランドマークは精密な3Dイラストで描かれる

【図2】Tプローブと呼ばれるトヨタ独自のリアルタイム交通情報を使い、渋滞を回避したルートを探索時に反映する

【図2】Tプローブと呼ばれるトヨタ独自のリアルタイム交通情報を使い、渋滞を回避したルートを探索時に反映する

【図3】メインメニューからはナビゲーションだけでなく、緊急時の「HELPNET」やオペレーターサービスが利用できる

【図3】メインメニューからはナビゲーションだけでなく、緊急時の「HELPNET」やオペレーターサービスが利用できる

【図4】エージェントという検索機能。例えば「●●駅周辺のラーメン屋」とスマホに話しかけるだけでリストが表示され、ルート案内もしてくれる

【図4】エージェントという検索機能。例えば「●●駅周辺のラーメン屋」とスマホに話しかけるだけでリストが表示され、ルート案内もしてくれる