ガソリンの高騰が気になる昨今だが、だからといってすぐにエコカーに買い替えるのも難しいもの。となると日々のエコドライブが重要になってくる。とはいえ、これまでの運転のクセは自分では気付きにくい。そういった人にオススメしたいのが「e-Drive4Tree」。iOS版のみで無料だ。

このアプリは、iPhoneのジャイロセンサーを利用して、車の発進から停止までのG値を計測することで、エコ運転かどうか判断してくれる。最初は1枚の葉っぱしかない木からスタートし、エコ運転であるほどに葉が増えていく。こうしたエコ運転を示す機能自体は最近のハイブリッドカーなどにも備わっているので目新しいものではないが、このアプリのキモは、その判定が結構シビアだということだ。

そもそも開発者は、既存のエコ運転アプリの出来に不満を持っていたそうだ。例えば車の振動でG値を検出してしまったり、左右の揺れを発信加速と誤検知したり。そういった誤動作を極力排するために1ヵ月間毎日20km走ってテストを繰り返したという。そのかいあってか(?)このアプリ、なかなか葉っぱが増えてくれない(笑)。

初めてアプリを立ち上げ(【図1】)さっそく30kmほど遠出してみたのだが、まったく画面が変わらない(【図2】)。他の燃費表示などと同じ感覚であれば、葉が3枚ぐらうはついていてほしいところだが、アクセルやブレーキペダルの踏み方に細心の注意を払って約1時間走った結果がこれ……。あきらめて引き返すと、その帰り道でようやく1枚ついた!(【図3】)。いや、よく見れば葉の数でいうと5枚増えている。

アプリを終了したら、またイチからやり直しではなく、今後は【図3】の状態からスタートする。今回はホルダーに設置する方法で使用したが、ダッシュボードや小物入れに入れたままでも使用できる(【図1】で横置きを選ぶ)。なかなか葉が育たないことが、かえってエコ運転への意識を持続させるし、誤動作が少ないという証しかもしれない。運転する際はこのアプリを立ち上げて、毎回エコ運転を心がけてみてはいかがだろうか。

Text/籠島康弘

「e-Drive4Tree」。無料。条件/iOS4.2以上。詳細はiTunesで確認を

「e-Drive4Tree」。無料。条件/iOS4.2以上。詳細はiTunesで確認を

【図1】アプリの起動時の画面。設置方法を縦横どちらか選んでスタートする(起動の度に選ぶ)

【図1】アプリの起動時の画面。設置方法を縦横どちらか選んでスタートする(起動の度に選ぶ)

【図2】上部にあるのがブレーキとアクセルのG値をグラフ化したもの。画面を横切る犬には特に意味はないようだ

【図2】上部にあるのがブレーキとアクセルのG値をグラフ化したもの。画面を横切る犬には特に意味はないようだ

【図3】画面右上のエコスコアを見ると【図2】と比べて増えている。そのため葉がこのように成長したようだ

【図3】画面右上のエコスコアを見ると【図2】と比べて増えている。そのため葉がこのように成長したようだ