安全面の強化やレザー仕様のカタログモデル化
さらに乗り味の改良など、内容の濃い一部改良を実施

PERFORMANCEエンジン種類やミッション、最新装備などを解説

安全装備の標準化など、内容の濃い一部改良
  • スバル フォレスター エンジン|ニューモデル試乗
  • スバル フォレスター シフトレバー|ニューモデル試乗
  • スバル フォレスター SRSサイドエアバッグ&カーテンシールドエアバッグ|ニューモデル試乗
北米での高い人気だけでなく、日本国内での販売を牽引しているフォレスター。発売1年を過ぎ、一部改良が行われた。
エンジンなど駆動系には変更はないが、SRSサイドエアバッグ&カーテンシールドエアバッグを2.0XSと2.0XTに標準装備。また悪天候時の後方車両への視認性を向上させるリアフォグランプを採用するなど、主に安全面が強化されている。

DRIVING実際に運転してのドライビングフィールを解説

ビシッとした乗り味へ改良。スペックに表れない足回り
  • スバル フォレスター 走り|ニューモデル試乗
  • スバル フォレスター アルミホイール|ニューモデル試乗
  • スバル フォレスター メーター|ニューモデル試乗
スバルの車はこの手の一部改良でも足回りなどに手を入れてくる。それは決してスペックに表れるものではないが、真摯とも言える車作りには好感がもてる。
今回は操縦安定性を向上させているとのことだが、全体的には少し硬めの印象を受ける。ただ結果として、それが高速走行時の前後の揺れを抑えるなど効果的に働いている点は評価したい。

SPACE室内空間の広さや演出を解説

好評だったレザー仕様がカタログモデルに仲間入り
  • スバル フォレスター フロントシート|ニューモデル試乗
  • スバル フォレスター リアシート|ニューモデル試乗
  • スバル フォレスター インパネ|ニューモデル試乗
内装面で一番のポイントは特別仕様車として設定されていた「ブラックレザーセレクション」がカタログモデルに“昇格”したことだろう。
元々レザー仕様はシルバー基調の「プラチナ」として設定されていたが、これを人気の高かったブラックに変更した。この場合、フロントシートは両席とも4段階の温度調整機構付きヒーターと8ウェイのパワー機構が付く。

OWNERSHIPスタイルや品質など所有する喜びなどを検証

オンオフ問わず道を選ばない高い走りの質を求める人に
  • スバル フォレスター フロントスタイル|ニューモデル試乗
  • スバル フォレスター リアスタイル|ニューモデル試乗
  • スバル フォレスター エンブレム|ニューモデル試乗
全高の高いSUVだが、水平対向エンジンは重心の低さがメリット。これを生かした素直なハンドリングは一般道から高速まで爽快な走りを提供してくれる。
またいざとなればSUVでトップレベル(2.0XTは225mm)となる最低地上高を生かしラフロードで高い走破力を発揮する。道を選ばず走ることを楽しみたい趣味人などにはオススメの車と言えるだろう。

SPECIFICATIONS

グレード 2.0XT ブラックレザーセレクション
駆動方式 4WD
トランスミッション 4AT
全長×全幅×全高(mm) 4560×1780×1700
ホイールベース(mm) 2615
車両重量(kg) 1520
乗車定員 5人
エンジン種類 水平対向4DOHC+ターボ
総排気量(cc) 1994
最高出力 169kW(230ps)/5600rpm
最大トルク 319N・m(32.5kg-m)/2800rpm
車両本体価格 289.275万円

RATING走行性能だけでは車は語れない。そこで快適装備の充実度や安全性の高さ、環境性能、燃費、バリューの5つのポイントで評価する

EQUIPMENT(装備)

オーディオは全グレード、レス仕様なので星2つ。今回の一部改良ではメーカーオプションのHDDナビを装着するとリアビューカメラが追加される。フロントガラスにはIR(赤外線)カット機能も付く。

SAFETY(安全性)

フォレスター最大の評価ポイントはVDC(横滑り防止装置)が全グレードに標準装備されること。キセノンヘッドランプは2.0XTと2.0XSのブラックレザーセレクションに標準装備(他はオプション)となる。

ECO(環境性能)

試乗した2.0XTは平成17年基準排出ガス規制50%達成で星3つ。2.0XSならば星4つの75%達成なのが惜しい。平成22年度燃費基準は試乗車の車両重量が1520kgを超えていたので+15%達成となる。

MILEAGE(燃費)

10・15モード燃費は13.0km/Lだが、ブラックレザーセレクションを選択すると車両重量が30kg増加。これにより数値上も12.2km/Lに落ちる。それでもターボ+4WDでこの数値は健闘しているだろう。

VALUE(バリュー)

前述したようにスバルは非常に車作りが真面目。ゆえに、一部改良でもかなりしっかりとした内容の濃い変更が行われている。元々高い安全性能ももっており、全体的に買い得感も高いのが特徴だ。

総合評価
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RATING 総合評価|ニューモデル試乗
写真:尾形和美、篠原晃一 文:高山正寛