スバル インプレッサ ビームスエディション 【特別仕様車】
カテゴリー: スバルの試乗レポート
2008/02/20
■実は足回りに秘密あり? WRX以外で最良のハンドリング
◆コンセプト
セレクトショップ『BEAMS』とのコラボによる特別仕様車
特別仕様車、読んで字のごとく標準仕様に設定のないオプションや、ボディカラーなどを装備し、買い得感を高めたモデルのことをいう。各メーカー毎年この手の車を数多く出しているが、その中でもスバルの特別仕様車はその装備内容と価格のバランス、つまりコストパフォーマンスが高いことで人気がある。今回ファッションを中心にライフスタイルの新しい提案を続ける『BEAMS』とのコラボレーションにより誕生したのがこのモデルだが、他の特別仕様車と比べ、どのような部分が“特別”なのであろうか。まずベースとなるグレードは15Sと20S、そしてビームスのブランドカラーであるアクティブオレンジ・パールを含め3色の専用外板色を設定している。
◆室内&荷室空間
装備類は価格差以上に豊富!特に本革シートがオシャレ
室内の基本デザインは標準車に準ずるがボディカラーに対応し、2種類の内装色と3種類のシートカラーが設定される。シートは全席本革シート、試乗したオレンジボディのシートカラーはブラック、これにオレンジのステッチがワンポイントで入っており、ビームスのこだわりを感じる。さすがにオレンジは…と思う人にはブラウンのボディカラーを。シックでいい感じ、内装は唯一アイボリーでシートもブラウン仕上げとなる。ステアリングは本革になり、メーターも独自の意匠が施される。ビームス色満載だが、決して押しつけでないセンスの良さももっている。またトノカバーやサイドターンランプ付きドアミラー、オプションで専用のキーレスアクセス&プッシュスタートも設定(15S)される。
◆ドライブフィール
この設定は標準にない・・・もしや欧州仕様の足か?
装着されるアルミホイールは各グレードの標準仕様から1インチアップ、ゆえに試乗した20SにはS-GTと同じ17インチ仕様が装着されていた。水平対向エンジンによるコーナリングの安定感などはさすがだが、どうも過去に乗った20Sとは明らかにイメージが違う。単にタイヤをサイズアップしただけではないのである。そう、この車には欧州仕様の足回りが入っているようなのだ。もちろん確証はないが、高速域でのさらに向上した路面追従性やレーンチェンジ時の収束性の高さ、それでいて決して乗り心地を犠牲にしていないところがいい。初めは単なる特別仕様車と思っていたが、中身もそれなりに違うようだ。スバルらしい、というか、こういう点はもっと宣伝していい。
◆こんな人にオススメ
単に目立ちたがり屋さんにオススメしようかと思ったが、中身も進化しているし、最近見た中では“最良”の特別仕様車だと思う。標準車との価格差は25万2000円だが、十分おつりが来るバリューの高さ。アクティブに生きる人の自己表現の手段として乗ってもいいし、意外とオジさんが乗っても「モテ」る一台かもしれませんよ。主要諸元のグレード | 20S |
駆動方式 | 4WD |
トランスミッション | 4AT |
全長×全幅×全高(mm) | 4415×1740×1475 |
ホイールベース(mm) | 2620 |
車両重量(kg) | 1350 |
乗車定員(人) | 5 |
エンジン種類 | 水平対向4SOHC |
総排気量(cc) | 1994 |
最高出力[kW(ps)rpm] | 103kW(140ps)/5600rpm |
最大トルク[N・m(kg-m)/rpm] | 186N・m(19.0kg-m)/4400rpm |
10・15モード燃費(km/L) | 13.6 |
ガソリン種類/容量(L) | 無鉛レギュラー/60 |
車両本体価格 | 219万4500円 |
スバル インプレッサ ビームスエディション 【特別仕様車】/試乗レポート
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