※この記事はカーセンサー関東版6号 2000年2月17日発売号に掲載されていたものをWEB用に再構成したものです
(Tester/松下 宏 Photo/桜井 健雄)

SUVらしい力強い外観と安心感あふれるコーナリング性能をゲット

スバル フォレスターの走り|ニューモデル試乗 スバル フォレスターのリアスタイル|ニューモデル試乗
↑外観はグンと力強いものになりSUVらしさが増した(左)大型化したリアコンビランプやバンパー形状の変更で力強さを増している(右)
デビューから3年目のフォレスターが大幅なマイナーチェンジを受けた。外観のボディパネルなどまでも変更しており、マイナーチェンジにしてはかなり気合の入った変更だといえよう。

その外観イメージは大きくなったフロントグリルやハッチ側にも設けられたリアコンビランプなどによって、グンと力強いものになり、いかにもSUV(スポーツ・ユーティリティ・ビークル)らしい堂々とした感じを与えるものになった。インテリア回りもメーターパネルの変更などによって、品質感を向上させておりグッドだ。

なかでも大きく変わったのは走りのフィールだ。搭載エンジンは2LのSOHC版がリーンバーン仕様に変更されただけで基本的には大きな変更はないが、足回りのチューニングが大幅に変更されている。

ターボエンジン搭載車はロールを抑え、安定感の高い走りを実現

スバル フォレスターのインパネ|ニューモデル試乗 スバル フォレスターのエンジン|ニューモデル試乗
↑メーターパネルを変更し、ツイントリップメーターも採用されている(左)動力性能は変わらないが、パワフルかつ余裕十分の走りを示すターボエンジン(右)
ターボエンジン搭載車に関しては顕著で、コーナーでのロールを抑えて安定感の高い走りを実現している。2Lや2.5Lの自然吸気仕様車はターボ車に比べると柔らかめの足回りでコーナーでのロールも大きめになるが、緩やかなロールなので安心感は損なわれない。

道路に継ぎ目があったり、路面が荒れていたりする部分では、自然吸気エンジン搭載車のほうが優位に立つ。路面からのショックをうまく吸収してくれ、快適な乗り心地が味わえる。一方、ターボ車は足回りを固めている分だけ、こうしたシーンでは路面からの突き上げが大きくなってしまう場面も。

新搭載のリーンバーン仕様車は上り坂や急加速のときにはやや物足りなさを感じるものの、日常シーンではこれで十分。トルク感のあるスムーズな走りが可能だ。

主要諸元のグレード S/tb
駆動方式 4WD
トランスミッション 4AT/5MT
全長×全幅×全高(mm) 4460×1735×1580
ホイールベース(mm) 2525
車両重量(kg) 1420
乗車定員(人) 5
エンジン種類 水平対向4気筒ターボ
総排気量(cc) 1994
最高出力[ps/rpm] 240ps/6000rpm
最大トルク[kg-m/rpm] 31.5kg-m/4000rpm
10・15モード燃費(km/L) 10.6
ガソリン種類/容量(L) 無鉛プレミアム/60
車両本体価格 182.5~246.0万円

コンセプト 4点
フィニッシュ 4点
前席居住性 3点
後席居住性 2点
内装の質感 4点
取り回し 3点
操作系の使い勝手 4点
ラゲージルーム 3点
パワー感 5点
トルク感 4点
加速性能 5点
乗り心地 3点
操縦安定性 5点
高速安定性 5点
しっかり感 5点
ブレーキ性能 5点
環境対策 4点
燃費 3点
ステータス 3点
コストパフォーマンス 3点
得点合計 77/100