マツダ デミオ【プレイバック試乗】
カテゴリー: マツダの試乗レポート
2010/01/13
コンセプト
女性をターゲットに専用の内装色も設定
デミオは、立体駐車場にも入るコンパクトサイズのボディの中に広い室内をもち、軽快な走りも可能な楽しい車として作られた。それがマーケットに支持された結果、極めて好調な売行きを見せてきた。今回のマイナーチェンジで追加されたピュアレは、若い女性ユーザーをターゲットに開発されたもの。2色の新しいボディカラーを採用したほか、そのボディカラーとコーディネイトした内装色を設定するなど、おしゃれな雰囲気を演出したモデルだ。
外観は新しく設定されたブレーシンググリーンメタリック、スパークリングシルバーメタリックというボディカラーのほか、カラードフロントグリル、センターアンテナを採用し、ルーフレールを廃止するなどの変更が行われた。
室内&荷室空間
オレンジの内装色が独特の雰囲気を演出
新色のブレーシンググリーンメタリックのデミオに乗り込むと、オレンジ色のインテリアがとても印象的だった。シートやドアトリム、そしてパネルサイドに、やや控えめながらはっきりとオレンジ色が採用され、室内に独特の雰囲気が演出されているからだ。ステアリングホイールも通常の1.3L車用のものではなく、スポーティな3本スポーク式のものに変更され、チルトステアリングも装備されている。さらにタコメーターも追加されたことで、かなりスポーティな印象の車になった。
居住空間の広さは従来と変わらないが、高めの全高による乗降性の良さや、居住空間の広さは十分なもの。ラゲージスペースも含めて、このクラスの車の中でも余裕の広さといえよう。
ドライブフィール
騒音レベルが気になるが元気の良い走りは魅力的
ピュアレの基本メカニズムは従来のものと変わらない。ただ久々に乗ったB3型の1.3Lエンジンは、これが1.3Lかと思って再確認したほど元気の良い走りを見せた。わずか1t前後のデミオのボディにはこのクラスのエンジンで十分なのだ。ただ、アクセルを踏み込んで回転を上げたときの騒音の大きさもこれまでと変わらない。騒音レベルは走りの品質感にも影響する部分なので、もう少ししっかり仕上げてほしいところといえる。
ATの変速フィールも基本的に従来と変わらないが、デビュー当時の初期のデミオに比べると現在のATは良くなっている。
足回りは乗り心地を重視した柔らかめのチューニング。コーナーでのロールは大きめに出るが、乗り心地に不満はない。
こんな人にオススメ
ピュアレは明確に若い女性ユーザーにターゲットを絞った車で、男性ユーザーにはエアロアクティブが用意されている。ドレスアップした分だけ価格設定はやや高めになるが、軽自動車は少し不満と考える人にお勧めできる車だ。好みで選んでいいだろう。SPECIFICATIONS
グレード | ピュアレ |
駆動方式 | FF |
トランスミッション | 4AT |
全長×全幅×全高(mm) | 3800 x 1670 x 1500 |
ホイールベース(mm) | 2390 |
車両重量(kg) | 1000 |
乗車定員 | 5人 |
エンジン種類 | 水冷直列4気筒SOHC |
総排気量(cc) | 1323 |
最高出力 | 61kW(83ps)/6000rpm |
最大トルク | 108N・m(11.0kg-m)/4000rpm |
車両本体価格 | 129.8万円 |
マツダ デミオ【プレイバック試乗】/試乗レポート
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