日産 ムラーノ 【ロジャー安川の北米試乗】
2008/08/22
※インディをはじめ、数々のレースで活躍するプロレーシングドライバー・ロジャー安川氏による、北米での試乗記です
シャープなデザイン、欧州車っぽいシックな雰囲気
↑よりシャープに変身した新型ムラーノは、4代目アルティマと同じDプラットフォームが採用されています。デコボコした道でも滑らかに走行するのが特徴
すでに北米では販売されていますが、2代目となる日産ムラーノが9月から日本でも販売が始まります。そこで今回は、アメリカでの新型ムラーノの試乗リポートを日本のみなさんにお届けしたいと思います。初代からの丸みのある個性的なルックスを保ちつつ、よりシャープなデザインとなった新型。主なデザイン変更はフロントグリルのデザインや、前後部のランプとリアウインドウの形状ですが、実は外見よりも内装のデザインと質感がかなりグレードアップされています。そのインテリアはラグジュアリィSUV顔負けで、欧州車っぽいシックな雰囲気があります。まさにネーミングの由来でもある、イタリア・ムラーノ島で作られるヴェネチアン グラスのようにお洒落だといえるでしょう。
驚くほど静かな車内、乗り心地もスムーズ
↑シンプルなデザインのインテリアですが、革シートを含め質感は高いもの。VQ35エンジンにCVTミッションを搭載しています。パワーもスムーズに吹け上がります
搭載されているのはV6の3.5LのVQ35エンジン。前モデルから20ps出力アップとなる265psを発揮します。AWDのせいか、踏み込んだ時に驚くようなスピード感はないですが、SUVとしては十分なパワーを発揮。何よりも驚いたのは、車内音の静かさです。いつ発進したのかわからないくらい、車内は快適。新しく採用されたDプラットフォームも確実に荒れた路面をスムーズにライディングしてくれます。初代モデルよりも高級感という面では、確実に上回る味つけになっています。
アップグレードしているのに、価格はやや下がった
↑LEは運転席が6WAY、助手席が4WAYの本革電動パワーシートを標準装備。また左の写真のようにラゲージを区分けする工夫もされています
今回試乗したのはトップグレードのLE。20インチホイールが標準装備され、遠くから見ても確実にムラーノだという存在感があります。エントリーモデルとミッドグレードにあたるSとSLは18インチを標準装備。またSとSLはAWDのほかにFFも選べます。内容がこれだけアップグレードしているのにもかかわらず、ベース価格は先代に比べ、若干ではあるものの値下がりしています。トップグレードのLEで、日本円にして約380万円。これにはかなりお買い得感を感じさせられます。SUV人気は低迷していますが、デザインと質感にこだわった新型ムラーノは協調性を求める人にはピッタリな車と言えるでしょう。
SPECIFICATIONS
主要諸元のグレード | LE |
駆動方式 | AWD |
トランスミッション | CVT/5AT |
全長×全幅×全高(mm) | 4788×1882×1699 |
ホイールベース(mm) | 2825 |
車両重量(kg) | 1878 |
乗車定員(人) | 5 |
エンジン種類 | DOHC V型6気筒 |
総排気量(cc) | 3498 |
最高出力(ps/rpm) | 265ps/6000rpm |
最大トルク(kg-m/rpm) | 34.3kg-m/4400rpm |
10・15モード燃費(km/L) | - |
ガソリン種類/容量(L) | 無鉛プレミアム/82 |
車両本体価格 | 36,450ドル(約380万円) |
日産 ムラーノ 【ロジャー安川の北米試乗】/試乗レポート
あわせて読みたい
- 西川淳の「SUV嫌いに効くクスリをください」 ランボルギーニ ウルスの巻
- 先代BMW 3シリーズ(F30型)を買うなら、総額150万円以下が狙い目だ!
- 5年落ち以内が車両本体価格200万円以下から狙える! スタイリッシュな輸入車SUV4選
- 【試乗】メルセデス・ベンツ 新型Sクラス│”新時代の車”を堪能できるラグジュアリーセダンの最高峰!
- 9年連続エンジン・オブ・ザ・イヤー2.0~2.5L部門賞を受賞した「2.5L直列5気筒TFSIエンジン」搭載の狙い目モデル3選
- 【試乗】新型 フォルクスワーゲン T-Cross│「TさいSUV」はハッチバックよりもどこが欲張りか? 実際に乗って考えた
- 今はもう中古車でしか味わえない高純度FR、国産を代表するミドルセダンのレクサス GS【Back to Sedan】
- マツダ CX-8の中古車流通量が増加中! 総額250万円からの選択肢が豊富に
- 【試乗】新型 アウディ A4 アバント│実用性の高いアバントボディがクアトロらしい俊敏な走りとマッチし、絶妙にバランスがとれた逸品
- 【名車への道】’14 BMW i8